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クエリ検索: "ウングジャ島"
9件中 1-9の結果を表示しています
  • ーウングジャ北部州の観光地を事例にー
    藤本 麻里子
    地域漁業研究
    2025年 65 巻 2 号 141-150
    発行日: 2025/07/20
    公開日: 2025/07/31
    ジャーナル 認証あり

    In recent years, the tourism industry has been growing internationally. The number of tourists to Zanzibar is also increasing rapidly. The growth of the tourism industry is expected to have an economic ripple effect on the food production sector. This study investigated the supply of fishery products to tourist facilities in Unguja North Region, Zanzibar. The survey revealed the following points. The fishery products that are in high demand at tourist facilities are basically frozen seafoods, and distributors with freezing facilities play a central role in supplying them. Approximately 50% of the seafoods delivered to tourist facilities are shipped from Tanga in Tanzania mainland. It was found that there are some problems with the cold chain between Tanga and Zanzibar, such as transportation at room temperature.

  • 水野 一晴
    都市地理学
    2008年 3 巻 33-40
    発行日: 2008/03/15
    公開日: 2020/03/25
    ジャーナル フリー
  • 「ザンジバルドア」のデザイン分析を切り口に
    榊原 寛
    アフリカ研究
    2009年 2009 巻 74 号 19-36
    発行日: 2009/03/31
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は, 革命や観光地化を経た近年のザンジバル島がどのような文化変容を経験しているか, その動態を描き出すことである。ザンジバル島は19世紀に中継交易港として栄え, アラビア半島やインド亜大陸からの多くの移民により「ストーンタウン」が形成された。この町の建築には, 当時の豊かな商人や貴族によって豪奢な木彫ドアが取り付けられた。しかし1964年に勃発したザンジバル革命によって島の社会構造や民族構成は大きく変化し, 豊かな住民や職人が島外へ流出するとともにドア製作の伝統も衰退したとされる。だがその後の政府の尽力などにより, 現在では製作は復活し, 新たな世代の職人も生まれている。このような背景を踏まえ, ザンジバル革命前のドアと, 革命後のドアとのデザイン面での変化とその要因を, 残されたドアの調査と職人への聞き取りから考察した。この研究から明らかになったのは, 第一に, アラブ・インドからの影響下で生成されたストーンタウンの文化と, より「アフリカ的」であるとされる郊外の文化とのダイナミックな相互交流のプロセスであり, 第二に, 現在のドア職人によってアラブ・インド・アフリカなどの各文化要素が自由に取捨選択され, 融合され, 新たな文化が生み出されつつある胎動であった。
  • アジア・アフリカ地域研究
    2008年 7 巻 2 号 272-285
    発行日: 2008/03/31
    公開日: 2018/12/05
    ジャーナル フリー

    「呪術師のところに行こう」―東アフリカ・ザンジバルの暮らしの中で-

    井上真悠子

     

    同じかまの飯を食べて

    片山祐美子

     

    「気づき」がもたらすもの―あるインドネシア人女性のエンパワーメントのはなし―

    竹安 裕美

  • 稲井 啓之
    アフリカ研究
    2015年 2015 巻 87 号 51-63
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2016/05/31
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,チャド湖南西部に近年出現した鮮魚取引における漁師-商人関係の実態を,従来の加工魚取引との比較から解明することである。チャド湖は西アフリカ半乾燥帯において重要な魚の供給地であり,古くより加工魚が近隣の国々へと流通した。しかし1970年初期に発生した干ばつによる魚類相の変化や,運搬・保冷技術の向上などを契機に,鮮魚取引が盛んになった。加工魚取引における漁師-商人関係には,互酬的関係や排他的な取引を特徴とするパトロン・クライアント関係が確認されるが,鮮魚取引にはそのような関係はみられない。鮮魚取引の形態は,市場の需要と連動した取引価格のもと,漁獲物と現金との即時交換によるものである。鮮魚を扱う漁師は,移動や漁具に費用をかけず,商品価値は低いながらも安定した漁獲量が望める魚を対象とした出稼ぎ漁を行う。鮮魚を扱う漁師は,不確実性の高い漁業環境において,確実性の高い漁法を採用することでリスクを低減させる生計戦略かつ現金獲得戦略をとっていた。鮮魚取引の活性化は,不安定な気候条件にあるチャド周湖辺地域に生きる漁師の生計を助けるものであるが,同時に,漁獲圧が上昇することで資源の枯渇を招くおそれもある。チャド湖における水産資源の持続的な利用と適切な管理は,今後の重要な課題である。
  • ─生産地と消費地を結ぶ諸アクターの経済活動の分析をもとに─
    藤本 麻里子
    アフリカ研究
    2015年 2015 巻 87 号 37-49
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2016/05/31
    ジャーナル フリー
    ダガーとはスワヒリ語で小魚の総称であり,タンザニアの各地で地域固有のダガーが漁獲され,干物として幅広く流通している。近年,タンザニアの周辺諸国でダガーの需要が急激に高まっており,それに伴ってザンジバル島ではインド洋産ダガーのコンゴ民主共和国への輸出産業が拡大している。本稿では,漁獲から出荷までの各段階においてダガー産業を担うアクターたちの経済活動を分析した。ダガーを買付けて加工し,商人に販売する仲買人には3つのタイプが存在した。ダガー漁師と,3タイプの仲買人たちとの間には,自然条件によって生じる様々なリスクを共有し合うことで築かれる一種の連帯が見られた。また,仲買人と商人との間では信用取引が行われ,継続的な取引を促進させる機能を果たしていた。急激な需要増大で突如沸き起こったダガー産業を支えていたのは,各アクター間の互酬的な取引関係だった。しかし,ダガー産業が成熟するにつれ,新たなアクターも出現してきた。直接取引の場合でも,商人に比べて半分程度の仲買人の利益は,中間商の台頭に脅かされ始めている。自己の利益の最大化を目指す中間商の出現は,ダガー産業を成り立たせてきたアクター間の関係に亀裂を入れかねない。
  • ─ザンジバル保護領(英領)の事例─
    富永 智津子
    ジェンダー史学
    2011年 7 巻 5-24
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/10/01
    ジャーナル フリー
    本稿は、イギリス植民地支配の介入の歴史的意義を、司法制度と家族法との関連で、ジェンダーの視点から読み解くことを課題としている。対象は、現在タンザニアと連合共和国を構成しているイギリス保護領ザンジバル(1890~1963)である。
    史料としては、『ザンジバル法令集』と『ザンジバル保護領判例集』を使用した。法令集からはイギリス支配の人種・民族・階層・ジェンダー差別を読み解き、判例集からは女性が原告または被告となった62件の家族法に関わる判例を分析の対象とした。
    分析の視座は、研究史の中で主な論点となっている次の2点に絞った。ひとつは、植民地支配による法的介入を「伝統の創造論」の系譜から読み解くこと、第2は、植民地下でも維持された女性の自律性を判例から導き出すこと、である。最後に、現在のザンジバルにおけるポストコロニアル状況を、脱植民地下の問題とも絡ませながら考察した。
    以上の分析から見えてきたことは、植民地下で導入されたイギリス人判事による裁判は、植民地化前から設置されていたイスラーム裁判所の判決を覆して女性に有利な判決を導き出すことがあったが、それは、必ずしもイギリス人判事が女性の社会的地位を向上させようとしたためではなく、ザンジバル社会に内在していた女性の自律性が新しい裁判制度の中で光を当てられたにすぎない、ということだった。イギリス人判事は、ザンジバルにおける男性主導の硬直したイスラーム法解釈を修正し、本来のイスラームが持っている柔軟性をザンジバルの慣行に即して修復したと見ることもできる。
    このように、植民地支配の介入は、ジェンダーの視点から見ると、善か悪か、近代か伝統か、あるいは支配か抵抗か、といった二元論に還元できない問題を含んでいる。それは、対立・抗争・調整・妥協の紆余曲折を経ながら乗り越えてゆく課題であり、アフリカ固有の価値観・イスラーム的価値観・西欧的価値観・国際社会が共有しつつある価値観のすべてが検証され、修復され、選択され、ハイブリッド化されて、新しいジェンダー関係やジェンダー秩序が創出されるプロセスなのである。
  • タンザニア・ザンジバルの「真っ赤なキス・マサイ」を事例に
    井上 真悠子
    アフリカ研究
    2010年 2010 巻 76 号 17-30
    発行日: 2010/03/31
    公開日: 2013/10/20
    ジャーナル フリー
    東アフリカ・タンザニアの島嶼部ザンジバルには,1980年代から始まった観光化にともない,多くの若者がタンザニア本土部からみやげ物業に従事するために渡ってきている。現在ザンジバルにおいてみやげ物用の絵を描いている画家の多くも,本土部から移動してきた者たちである。これまで,非西洋地域におけるみやげ物芸術に関する研究では,主な消費者である西洋諸国とのかかわりや,観光文化としての文化の再創造といった視点からの研究蓄積がある。しかし,観光化する現代アフリカ社会に生きる人々がどのように技術を共有しながら主体的に観光文化としてのみやげ物を生み出しているのか,その内発的なプロセスは等閑視されがちであった。本稿では,みやげ物絵画をつくる人たちの実践に焦点を当て,特にザンジバルにおける真っ赤な「キス・マサイ」という新しいみやげ物絵画の技法・スタイルの創出と模倣のプロセスに注目する。そして,グローバル化・観光化のなかに生きる人々がどのようにしてつながり,技術を伝達し,新たなみやげ物絵画のスタイルを創り出しているのか,その内発的な創出・拡散の動態を解明することを目的とする。
  • -品種多様性をめぐって-
    小松 かおり, 北西 功一, 丸尾 聡, 塙 狼星
    アジア・アフリカ地域研究
    2006年 6 巻 1 号 77-119
    発行日: 2006/08/31
    公開日: 2018/12/05
    ジャーナル フリー

    This paper aims to describe and analyze the diversity of indigenous banana-farming cultures in Asia and Africa, focusing on the variation in local cultivars. First, we describe local cultivars, cropping systems, and uses in 13 research areas and then characterize each banana-farming culture by the cultural and economic importance of the crop. Second, we map the distribution of genome types and the relationships between uses and genome types.

    We found clear differences in the distributional patterns of genome types between Asia and eastern coastal Africa, and inland Africa; the former has a wide range of genome types with a relatively small number of local cultivars within each genome type, while the latter has many local cultivars within a limited number of genome types. The areas also differ with regard to the economic and cultural importance of bananas. Bananas are regarded as a staple food or staple material in Africa, whereas in Asia they are regarded as an ingredient for snacks, cakes or medicines.

    A comparison of the banana-farming cultures indicates that the diversity of local cultivars arises from a balance among such actors, as farmers, traders, and consumers in urban areas or the northern countries, who have little idea of the abundant local cultivars produced in the south.

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