形態の似ている
Adiantum 属2種,
A. aethiopicum と
A. monochlamys (ハコネシダ)のフラボノイド配糖体を同定し, その比較を行った.
A. aethiopicum からはプルニン,ナリンギン,アストラガリン,イソク
エルチ
トリンおよび未同定のケンペロール配糖体, ハコネシダからはプルニン, アストラガリン,トリホリン, イソク
エルチ
トリン, ヒペリンと未同定のケンペロールおよびクエルナチンの配糖体を検出した. 2種類の植物のちがいは特に結合糖に現われ,
A. aethiopicum ではブドウ糖, ハコネシダでは主にガラクトースであり, ブドウ糖もみられた. ハコネシダのフラボノイドは
A. aethiopicum のフラボノイドにさらにガラクトースの配糖体が加わった型のものであった.
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