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クエリ検索: "オオフルマカモメ"
6件中 1-6の結果を表示しています
  • 小城 春雄, 清田 雅史, 南 浩史, 中野 秀樹
    山階鳥類学雑誌
    2004年 35 巻 2 号 220-226
    発行日: 2004/03/20
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    Recently albatrosses have been reclassified from the previously recognized 14 species to 24 species based on mitochondrial DNA sequences (Robertson & Nunn 1998). The new 24 species are composed of 4 phylogenetic groups-North Pacific Albatrosses (Phoebastria), the Great Albatrosses (Diomedea), the Sooty Albatrosses (Phoebetria), and the Southern Mollymawks (Thalassarche). We recommend provisional Japanese common names till final verification of albatross taxonomy is authorized.
  • 問題の特性と回避の方法
    清田 雅史
    山階鳥類研究所研究報告
    2002年 34 巻 1 号 145-161
    発行日: 2002/10/25
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    延縄漁業は浮魚や底魚を漁獲する一般的な漁法である。近年延縄漁業における海鳥類の偶発的捕獲が世界的な問題になっている。海鳥の偶発捕獲が発生するのは,大部分が延縄を投入中の漁船の近くであり,投入直後の釣餌を海面付近で食べようとして海鳥が釣針に掛かる。表層で拾い食い(scavenging)型の採食を行うアホウドリ類•大型ミズナギドリ類が捕獲されることが多く,これら表層採食性大型海鳥類が多数分布する各大洋の温帯から極域にかけて問題が発生している。1980年代から1990年代に南極の海洋生物資源の保存に関する条約(CCAMLR)やみなみまぐろの保存のための条約(CCSBT)などに基づく地域漁業委員会において海鳥の偶発捕獲問題が取り上げられ,軽減法が導入されるようになった。現在考案されている軽減法は,偶発捕獲が投縄中の漁船付近の海面表層で発生すること,アホウドリ類が飛行中の巧みな方向転換や潜水を苦手とすること,などの特徴を利用したもので,1)船尾からのヒモの曳航や爆音,放水を用いて鳥を近づけないようにする,2)釣針の沈降速度を改善し早く餌を沈める,3)水中投縄装置,4)夜間投縄,5)視認性•誘引性の低い餌の使用,6)魚屑の投棄の制限,などがある。偶発捕獲の軽減は,海鳥による釣餌の損失を減らし漁獲効率の向上に役立つため,漁業者が受け入れる素地が十分ある。各国は軽減法の技術開発と並行して啓蒙普及や指導に力を入れ普及に努めている。FAOは,責任ある漁業の行動規範に則り各国が偶発捕獲の削減へ向けて努力するよう求めており,延縄漁業によって偶発的に混獲される海鳥の削減に関する国際行動計画を1999年に決議し,関係各国へ国内行動計画の策定を促した。さらに便宜置籍船のように国際的な取り決めを遵守しない漁業体を排除するための国際協力も必要とされている。
  • 白井 正樹, 臼木 大翔, 那須 崇史, 山本 麻希
    ペストロジー
    2022年 37 巻 2 号 83-86
    発行日: 2022/09/09
    公開日: 2023/09/09
    ジャーナル フリー

    鳥類を対象とした実験において保定が用いられるが,保定のストレスによる影響については不明な点が多い.本研究では,ハシボソガラスCorvus coroneとハシブトガラスC. macrorhynchosの保定による生理的ストレスについて,心拍数の応答に基づき調べた.保定時のハシボソガラスとハシブトガラスの心拍数はそれぞれ312 bpmと387 bpmであり,その後,静止時心拍数(195 bpmと202 bpm)まで指数関数的に減少した.保定から静止時の水準に心拍数が低下するまでの時間はハシボソガラスで50分以内,ハシブトガラスで90分以内であった.

  • 高橋 晃周
    日本鳥学会誌
    2023年 72 巻 1 号 3-15
    発行日: 2023/04/25
    公開日: 2023/05/11
    ジャーナル オープンアクセス

    地球規模での気候変動は,様々な地域の野生生物に対し直接的または間接的に大きな影響を与えていることが知られている.ペンギンをはじめとする海鳥は,繁殖を行う陸地において,また採食を行う海洋において,気候変動の影響を受けると考えられ,生態系変化の指標種としてその個体数動向や生態変化がモニタリングされている.本論文では,気候変動がペンギン類に与える影響について,その生態的プロセスや将来予測に関する研究をレビューした.気候変動は,繁殖環境や採食環境の変化を通じて,現生のペンギン類18種のうち,13種に影響を与えており,ペンギンの個体数変化に影響する重要な要因となっていた.一方,その影響は複雑であり,同種内でも異なる地域間で,また同一個体群の中でも生活史パラメータ間で,正と負が逆の影響を与える場合があった.ペンギンの個体数変化の将来予測について,南極および亜南極域のペンギンで温暖化の進行の程度に合わせた精緻なシミュレーションが行われ,温暖化対策の重要性を示す結果が得られているものの,結果を解釈する上ではシミュレーションの不確実性についても考慮する必要があることを指摘した.また,気候変動がペンギンに影響を与えるプロセスをより正確に把握するために,採食行動の研究,とくにこれまでデータの少ない非繁殖期の成鳥や幼鳥の研究が今後必要であることを述べた.最後に,気候変動の影響下にあるペンギン個体群の復元力を高め保全を推進するためにも,ペンギン各種に対する人間活動の影響を可能な限り小さくすることが必要であることを論じた.

  • 高橋 晃周
    日本鳥学会誌
    2004年 53 巻 1 号 22-35
    発行日: 2004年
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    海鳥類は通常,繁殖地から遠く離れた餌資源に依存し,繁殖地と採餌場所の間を繰り返し往復しながら繁殖を行っている.このような繁殖における基本的制約から,海鳥類の親の餌の選択や,採餌にかける努力量,採餌効率の個体間の違いは繁殖成績に大きく影響すると考えられる.本論文では,海鳥類の採餌行動と繁殖成績の関係を個体レベルで調べた研究について簡単にレビューした.海鳥の個体ごとの食性は,これまで伝統的に餌•ペリットのサンプリングや直接観察により調べられていたが,最近では安定同位体比を用いた解析も行われ始めた.これらの研究では,エネルギー価の高い餌を専門的または高い頻度で採餌する個体の繁殖成績が高いという傾向が見られる.しかし,食性の個体変異の研究例はカモメ類に偏っており,他の海鳥類での研究が必要である.海上での海鳥の採餌行動は,近年発達した小型の動物装着型記録計や,衛星またはVHF発信器によって追跡されてきている.このような計測器によって,親の海上での採餌努力量を定量化したペンギンにおける2つの研究では,親の採餌努力量と雛の成長速度の間に関係は見られなかった.繁殖成績に結びつく個体の採餌行動として,採餌の努力量よりも採餌効率が重要であることが示唆された.採餌効率の個体間の違いは主に,個体間の1)形態の違い,2)学習による採餌技術の違い,3)他個体との競争,によって生じると考えられる.採餌生態を個体ごとに追跡し,これが親自身のエネルギー配分プロセスを通じていかに繁殖成績に影響するか調べることは,今後,採餌戦略と生活史戦略をリンクさせる重要な研究となる.鳥類の中でも特徴的な採餌生態•生活史特性を持ち,また近年採餌行動を個体ごとに追跡する手法が整いつつある海鳥類をはじめとした魚食性鳥類での研究の発展が期待される.
  • 吉安 京子, 森本 元, 千田 万里子, 仲村 昇
    山階鳥類学雑誌
    2020年 52 巻 1 号 21-48
    発行日: 2020/06/30
    公開日: 2020/07/12
    ジャーナル フリー

    In 2002, the Japan Bird Migration Research Center compiled longevity records based on the research during 1961–1995. Subsequently, additional data have been updated in each issue of the Bird Banding Research Annual Report of Japan. However, no complete list has been published. Here, we report the top two longevity records of each species based on the Japan Bird Banding data during 1961–2017.

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