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クエリ検索: "オスロ国立美術館"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 斎藤 了一, 富永 昌治, 堀内 隆彦
    日本色彩学会誌
    2020年 44 巻 2 号 61-
    発行日: 2020/03/01
    公開日: 2020/08/06
    ジャーナル フリー

     本論文は,印象派を代表する有名画家の色彩表現に着目し,色特徴を解析する手法を提案する.提案手法では,美術館で実物の絵画を色較正済みのカメラを用いて,直接撮影したデータを利用している.そこで,各画家における絵画の測色撮影から色特徴抽出に至る一連の解析方法を整理して包括的に述べる.はじめに,美術館でデジタルカメラを用いて絵画を撮影し,絵画の測色データを獲得する方法を述べる.このとき,一般に美術館によって照明環境が異なる.そこで,照明環境に依存しない標準絵画データベースを作成するために,撮影画像の基準化を行う.次に,画像サイズを均一化して画家ごとの作品の集合を作り,全絵画の画素を均等色空間にプロットした解析法を提案することによって,各画家が用いた絵具の全体的な特徴が,色分布全体の主成分分析によって得られることを示す.さらに,各画家の作品ごとに詳細な分析を行うために,明度・彩度・色相の三属性を使用し,各属性を画素数で均等に分割して解析する手法を提案することによって,分割点と分割間隔が色特徴抽出に有効であることを示す.

  • ―医療従事者養成校における美術教育の意義の検討―
    溝上 義則, 麻生 良太, 河野 伸子
    美術教育学研究
    2022年 54 巻 1 号 345-352
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー

    海外では医学教育に対話型鑑賞が用いられており,観察スキルを養うことで視診に役立つとの報告がある。本研究では,医療従事者養成校において対話型鑑賞を行い,その効果を確認するために「絵画鑑賞テスト」を実施した。その結果,介入群である作業療法学科と非介入群である理学療法学科において,介入前のベースラインでテストに書かれた文字数に有意差が認められ,各科の学習内容の違いによって文字数に差が出たものと推察された。次に,記述内容について対応分析を行ったところ介入前後で「思う」が抽出されたが,介入後は頻度が高かった。「思う」という言葉は,絵に描かれた人物の心理描写や学生自身の感じ方を言語化するために使用されており,対話型鑑賞によって観察力や想像力が高まり,絵に描かれた人物の心理や学生自身の感じ方に考えが至ったことで,共感的理解の深まりが示唆された。

  • 嘉村 哲郎, 武田 英明
    アート・ドキュメンテーション研究
    2019年 26 巻 3-20
    発行日: 2019/05/31
    公開日: 2020/06/16
    ジャーナル フリー

     近年、美術館・博物館をはじめとする人文学系分野では、データ用いた研究や活用の取組みが国際的に活発化している。その一つに、欧米や中国の大都市圏ではアートを高付加価値・成長産業の一つに位置付けて美術市場に関する統計データや作品流通に関わる情報整備が進められている。本稿では、データ整備や公開が発展途上にあるわが国の美術分野に着目し、二種類の書籍から抽出した5434件の洋画家情報と美術市場のデータセットを用いて基礎的な分析をすることで、データ研究・活用の観点からデータ基盤整備の必要性を述べる。特に、人物情報のデータ基盤整備に関して、最近の美術分野におけるデータ利用と関連し、これからの美術館・博物館ドキュメンテーションの可能性を論じる。

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