ここでは,情報科学,情報化社会の進展の姿,特にITおよびIT化社会からユビキタス・コンピューティング,ユビキタス情報化社会への進展を分析することを通してその本質を捉える。そして次に,学術研究の考え方の進展,グローバリゼション,一極集中主義(ひとり勝ちの世界)の進む産業社会,学術研究,科学技術の開発研究の中で,これまでのわが国が推進してきた科学リテラシー育成の科学教育,科教育研究を基盤に傾注しすぎた体制を再考し,2つのモードの独創性創造性を定義し,人材育成・後継者養成の科学教育,科学教育研究に多くの努力を払うこと,"科学を理解する教育"から"科学を創造する教育"の必要性を論じる。
抄録全体を表示