コペンハーゲンは世界でも有名な自転車都市であるが,近年は自転車駐輪場の問題が深刻である.自転車駐輪スペースの外に駐輪した大量の自転車が,歩行者の通行に支障をきたしている.この問題の背景には,2016年以降急速に普及した,専用の駐輪ポートを持たない新しいレンタルサイクルサービスの普及がある.貸し出し可能なレンタルサイクルが公道に放置されていることから,利用者はどこでも自転車を借りることができる.問題は,このサービスが市の許可を受けていないことである.これを解決するために,市の管理者は2020年から運用を開始するガイドラインを作成した.レンタルサイクルサービスの運営会社はこの厳しい規制を遵守する場合に限り市から許可が認められることになる.
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