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クエリ検索: "ジャヤナギ"
101件中 1-20の結果を表示しています
  • 人と自然
    2019年 30 巻 91-100
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/03/04
    ジャーナル フリー
    日本では雌株のみが知られる
    ジャヤナギ
    の種子生産に関わる実験・調査を行った.近縁種であるオオタチ ヤナギの花粉を用いた
    ジャヤナギ
    への人工交配実験では種子は確認されなかった.自然条件下の
    ジャヤナギ
    が種子を産出するのかを関東地方で調査したところ,30 個体中17 個体で種子産出が見られ,種子生産能 力のある個体が存在することが明らかとなった.種子の産出実績がある個体の花序に袋を掛け,花粉付着を 防御した場合に種子生産があるのかを調査したところ,種子が産出され発芽を確認した.
    ジャヤナギ
    は受粉・ 受精をともなわずに種子生成(無融合種子形成,agamospermy)を行う可能性がある.
  • 人と自然
    2018年 29 巻 11-34
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/01/17
    ジャーナル フリー
    オオタチヤナギ Salix pierotii Miq. と
    ジャヤナギ
    S. eriocarpa Franch. et Savat. の雌性個体の識別は難 しく,雌花の腺体数の違いが第一にあげられ(木村, 1989),若葉の毛,成葉の形態,柱頭の形態などが識 別形質とされてきた.関東と近畿に生育するオオタチヤナギ群と
    ジャヤナギ
    群について,既往研究で提示さ れた識別点を調査検討したところ,これまで最も重要視されてきた腺体数の違いは安定的なものではなく, 既往文献で用いられてきた他の識別形質についても,両種群を明確に識別できるものは見いだせなかった. しかしながら,冬芽のサイズ比,冬芽の芽鱗背面におけるヒビ筋の有無,苞内面の毛の状態,雌花の腺体数 については両種群を識別するうえで有用であることがわかった.両種群の日本での取り扱いは,木村(1989) が両種を併記して議論するまで長期間,学名と和名の取り扱いが混乱してきたが,その間の経過や概要につ いても議論した.
  • 藤原 宣夫, 田畑 正敏, 井本 郁子, 三瀬 章裕
    土木学会論文集
    1998年 1998 巻 601 号 85-92
    発行日: 1998/08/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    柳枝工施工部におけるヤナギ林の発達過程を推定することを目的とし, 矢作川において施工後の経過年数の異なる8箇所の柳枝工を対象に, 植物社会学的手法による植生調査を実施した. その結果, 3~5年経過では挿し木により導入されたカワヤナギが優占する高さ5m程度の低木林, 10年経過では高さ7mのカワヤナギが優占する低木林が認められた. 10数年経過ではアカメヤナギと
    ジャヤナギ
    が優占する高さ10m程度の高木林が認められ, この高木林は自然のヤナギ林と同様な構造を有していた. 高木林はカワヤナギ低木林が立地の乾燥化に伴い次第に変化したものと考えられ, この変化には河川水位の低下が関与したものと考えられた.
  • 人と自然
    2016年 27 巻 149-162
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/01/18
    ジャーナル フリー
    東京都および神奈川県を流れる一級河川多摩川において,歩行可能な中流域から下流域の河川敷に生育するヤナギ属植物を調査し,生育状況および位置情報を地図上にしるし,調査区域におけるヤナギ属植物19種(交雑種を含む)の分布の詳細を明らかにした.調査区域に最も広く分布するのはイトヤナギ(シダレヤナギ)であった.しかし,これまで報告されてきたいくつかの他の地方の河川ではイトヤナギの生育がほとんどないか非常に少ないとされている.多摩川においてなぜ他河川と異なる植生が発達したのかを今後解明する必要がある.
  • 山岡 裕一, 新山 雪絵, 小幡 和男
    日本菌学会会報
    2010年 51 巻 2 号 論文ID: jjom.H21-06
    発行日: 2010/11/01
    公開日: 2018/03/30
    ジャーナル フリー

     異種完生型さび菌の1種 Melampsora chelidonii-pierotii は,夏胞子・冬胞子世代をマルバヤナギ(Salix chaenomeroides),

    ジャヤナギ
    S. eriocarpa)上で,精子・さび胞子世代をキケマン属のムラサキケマン(Corydalis incisa)上で過ごす.茨城県西部の小貝川,鬼怒川,桜川,菅生沼の水辺林とその周辺の植物群落において,ムラサキケマンの分布と本菌に対する感染株率を調査した.ムラサキケマンはヤナギ林内にはほとんど分布せず,ヤナギ林に隣接したクヌギ・エノキ林に広くかつ高密度で分布し,本菌が高頻度で感染していた.クヌギ・エノキ林内にも単木や少数のヤナギ類が混在する場合があり,周辺のムラサキケマンに高頻度で感染が起きていた.以上の結果より,調査地域一帯は本菌が生活環を全うするのに適した生息場所であると推測できる.また,ヤナギ林に隣接するクヌギ・エノキ林内には,キケマン属のジロボウエンゴサク(C. decumbens)が分布し,本菌が感染していた.ジロボウエンゴサクもムラサキケマン同様に精子・さび胞子世代宿主として機能していると考えられる.

  • *香山 雅純, 菊地 賢, 上村 章, 高橋 正義
    日本森林学会大会発表データベース
    2023年 134 巻 P-110
    発行日: 2023/05/30
    公開日: 2023/05/30
    会議録・要旨集 フリー

    近年、木質バイオマス利用としてのヤナギの栽培に注目されているが、多くの栽培試験は寒冷地に分布する種を用いており、温暖な関東地方ではあまり植栽を実施されていない。そこで、茨城県内に分布するカワヤナギ、

    ジャヤナギ
    、オノエヤナギ、コゴメヤナギ、ネコヤナギ、タチヤナギ、イヌコリヤナギを対象とした、2年間の育成試験を実施し、堆肥の添加による養分の吸収と成長の促進効果を検証した。施肥は豚ぷん堆肥を用い、堆肥区 (2kg / m2)、2倍堆肥区 (4kg / m2)、及び対照区 (無添加) の3処理区を設定し、植栽前の4月と1年後の4月に添加した。ヤナギ7樹種については、2年目の9月に採取した葉の中の養分の分析を行い、成長との関係について調べた。

    豚ぷん堆肥中には高濃度のリンが含まれ、カワヤナギ、イヌコリヤナギ、オノエヤナギ、コゴメヤナギ、タチヤナギの葉内リン濃度は、成長パラメータである相対樹高成長率と正の相関を示した。

    ジャヤナギ
    は、堆肥区において葉内窒素濃度が増加し、相対樹高成長率と正の相関を示した。このほか、
    ジャヤナギ
    、カワヤナギ、オノエヤナギ、コゴメヤナギ、タチヤナギの葉内マグネシウム濃度が堆肥の添加で増加した。

  • 新山 雪絵, 山岡 裕一
    日本菌学会会報
    2012年 53 巻 1 号 論文ID: jjom.H23-02
    発行日: 2012/05/01
    公開日: 2018/01/27
    ジャーナル フリー

     ヤナギ類およびケシ科草本上を異種寄生するMelampsora 属菌2種,M. yezoensisM. chelidonii-pierotii の生態および寄生性の分化を明らかにすることを目的とし,日本国内12ヶ所の水辺林や公園,植物園を調査地とし,出現するヤナギ類およびケシ科草本の有無,ならびにさび病菌の胞子堆形成の有無を調査した.その結果,ほとんどの調査地でM. yezoensis またはM. chelidoniipierotii の宿主となるヤナギ類の近くにケシ科草本が生息しており,その上にさび胞子堆形成が確認できた.調査地内のケシ科草本上に形成されたMelampsora 属菌のさび胞子およびヤナギ上の夏胞子を用いて接種試験を行った.その結果,M. chelidonii-pierotii は,精子・さび胞子世代宿主,夏胞子・冬胞子世代宿主とも宿主範囲が狭く,夏胞子・冬胞子世代宿主のヤナギ類に対してはマルバヤナギのみに寄生する系統と,

    ジャヤナギ
    ,オオタチヤナギに寄生する系統に分化していた.しかし,両系統とも,精子・さび胞子世代宿主としてムラサキケマンを利用していた.一方,M. yezoensis は,精子・さび胞子世代宿主,夏胞子・冬胞子世代宿主とも宿主範囲が広く,クサノオウ,エゾエンゴサク,ムラサキケマン,ミヤマキケマン,ヤマエンゴサク,ナガミノツルキケマンを精子・さび胞子世代宿主,シロヤナギ,コゴメヤナギを夏胞子・冬胞子世代宿主として利用していた.さらに,人工接種では
    ジャヤナギ
    ,オオタチヤナギ,ヨシノヤナギ,ロッカクヤナギにも寄生性を示した.これら2種のMelampsora 属菌は系統的に近縁であるが,異なる生存戦略を採用していると考えられた.

  • *新山 雪絵, 山岡 裕一
    日本菌学会大会講演要旨集
    2007年 51 巻 B18
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/07/21
    会議録・要旨集 フリー
     茨城県南西部の水辺林では, マルバヤナギ(Salix chaenomeloides),
    ジャヤナギ
    (S. eriocarpa)が存在する.これらのヤナギには,中間宿主としてムラサキケマン(Corydalis incisa)を利用する異種寄生種さび病菌M. chelidonii-pierotiiが寄生する.M. chelidonii-pierotiiにはマルバヤナギと
    ジャヤナギ
    をそれぞれ宿主とする寄生性の異なる2系統が存在する(中村ら1998).これら2系統の野外での発生生態には不明な点が多い.そこで演者らは,茨城県南西部水辺林内でのM. chelidonii-pierotiiの発生生態を明らかにすることを目的とし,2005年の2月より菅生沼の3ヶ所ならびに小貝川流域の5ヶ所の水辺林計8ヶ所で調査を行った.それぞれの調査地で,冬胞子の休眠解除の時期,宿主植物のフェノロジーと本菌のヤナギ類上での胞子堆発生,中間宿主であるムラサキケマンの水辺林周辺の分布と胞子堆発生を記録した.加えて4~5月にムラサキケマン上のさび胞子を,リーフカルチャー法を用いてマルバヤナギ,
    ジャヤナギ
    に接種し寄生性を確認した.その結果,2系統間において,冬胞子休眠解除,夏胞子形成,冬胞子形成の時期に違いが見られ2系統に生理的な差があることが明らかになった.また,ムラサキケマンは調査地8ヶ所中3ヵ所で観察されたが,いずれもヤナギ林の林床ではなく,ヤナギ林に隣接した植分(クヌギ・エノキ疎林,畑跡地)に出現し,その80~100%の個体が本菌の感染を受けていた.これにより水辺林におけるヤナギ類とムラサキケマンの生息位置も本菌が宿主交代を行う上で適していると考えられる.さび胞子の寄生性に関しては,21胞子堆中11胞子堆がマルバヤナギに7胞子堆が
    ジャヤナギ
    に寄生性を示し,中村らの結果と一致した.また,同一植分内で異なる時期にムラサキケマン上のさび胞子堆を採集したが,時期による寄生性の差は無かった.茨城県南西部の水辺林において本菌2系統は、宿主植物のフェノロジーおよび分布によく適応していると考えられる.
  • *香山 雅純, 菊地 賢, 上村 章, 倉本 恵生, 髙橋 正義
    日本森林学会大会発表データベース
    2021年 132 巻 P-110
    発行日: 2021/05/24
    公開日: 2021/11/17
    会議録・要旨集 フリー

    近年、木質バイオマス利用としてのヤナギの栽培に注目されているが、多くの栽培は寒冷地に分布する種であり、温暖な関東地方ではあまり植栽を実施されていない。ヤナギは養分要求性が高く、栽培には窒素施肥が必要なことから、関東地方に生育するヤナギを安価な窒素肥料の豚ぷん堆肥を添加して植栽し、成長量と堆肥の添加効果を樹種間で2年間比較した。

    本研究は、茨城県内に生育するカワヤナギ、

    ジャヤナギ
    、オノエヤナギ、コゴメヤナギ、ネコヤナギを対象とした。これらのヤナギは2018年12月に枝を採取し、20 cmの挿し穂とした。挿し穂は、森林総合研究所の苗畑に2019年4月に植栽し、植栽密度は10,000本 / haとした。施肥は、堆肥区 (20t / ha)、2倍堆肥区 (40t / ha)、及び対照区 (無添加) の3処理区を設定し、植栽前の2019年4月と2020年4月に施肥を行った。2020年11月における幹・枝の乾重量はいずれの樹種も堆肥の添加によって大きく増加した。特に、オノエヤナギ、コゴメヤナギ、
    ジャヤナギ
    の乾重量は2倍堆肥区で2kgを超え、10t / ha / yrの収穫目標を超えることができた。

  • 新垣 則雄, *岸田 光史, 河村 太, 佐渡山 安常, 永山 敦士, 山村 光司
    日本応用動物昆虫学会大会講演要旨
    2003年 47 巻
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/07/24
    会議録・要旨集 フリー
  • *江草 佐和子, 藤崎 憲治, 青山 裕司, 沢田 裕一
    日本応用動物昆虫学会大会講演要旨
    2003年 47 巻
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/07/24
    会議録・要旨集 フリー
  • *池田 綱介, 中筋 房夫
    日本応用動物昆虫学会大会講演要旨
    2003年 47 巻
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/07/24
    会議録・要旨集 フリー
  • 梅本 光一郎, 村田 源
    植物分類,地理
    1977年 28 巻 4-6 号 123-130
    発行日: 1977/10/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 竹本 裕之, 米谷 衣代, 高林 純示
    植物の生長調節
    2011年 46 巻 1 号 37-44
    発行日: 2011/05/31
    公開日: 2017/09/29
    ジャーナル フリー
    When damaged by herbivorous arthropods, plants are known to emit a blend of volatiles that have several ecological functions in nature. One of the well known functions is to attract carnivorous natural enemies of inflicting herbivores. Volatiles from infested plants are specific in terms of herbivore species and plant species. The carnivores are known to cope with such specificity by learning. The first part of this paper will show the learning behavior of parasitic wasps that attack aphids on bean plants. In the second part of this paper, we will focus on the multifunctional aspects of volatiles from plants that are either infested or intact. Our recent results on the tritrophic interaction of willow plants, willow leaf beetles and ladybirds showed that the volatiles from willow plants infested by leaf beetles mediated interactions between plants and leaf beetles, plants and ladybirds. Further, these interactions were affected by their physiological conditions, gender and developmental stages. Based on these data, we will discuss the interaction and information networks mediated by ecological volatiles.
  • 矢ヶ崎 朋樹, 佐々木 寧
    生態環境研究
    2000年 7 巻 1 号 Body7-
    発行日: 2000/12/30
    公開日: 2018/04/10
    ジャーナル フリー
  • 植物研究雑誌
    1970年 45 巻 2 号 64
    発行日: 1970/02/20
    公開日: 2023/04/01
    ジャーナル フリー
  • 北見秀夫
    植物研究雑誌
    1970年 45 巻 2 号 64
    発行日: 1970/02/20
    公開日: 2023/04/01
    ジャーナル フリー
  • 片桐 浩司, 池田 茂, 大石 哲也, 萱場 祐一
    応用生態工学
    2016年 19 巻 1 号 55-65
    発行日: 2016/07/28
    公開日: 2016/09/05
    ジャーナル フリー

    河道内氾濫原の沈水植物群落を対象に,分布状況の変遷を把握し,成立条件について地形変化や環境因子との対応から明らかにした.揖斐川の 31~50 km の区間を対象とし,まず,河川水辺の国勢調査の植生図から, 1997 年,2002 年,2007 年,2012 年の沈水植物群落の分布位置と面積を集計した.さらに,2015 年に 19 箇所のたまり,7 箇所のワンドを対象に現地調査を行い,植生と環境因子を調査し,各水域の成立年代と地形変化を把握した.植生図を用いた解析から,在来の沈水植物群落は最近 15 年間で大幅に減少し,外来種の群落へと遷移したことが示された.現地調査結果から,無植生の氾濫原水域は成立年代が古く,地形が堆積傾向にあった.土砂供給によって埋土種子や植物体が埋没した可能性がある.一方,植生がみられた水域は,成立年代が新しく,地形が侵食傾向にあった.オオカナダモなど外来種群落の多くはワンドに成立し,流速,透視度が高かった.本川には大量の外来種の切れ藻が流下しており,本川と常時接続しているワンドでは,切れ藻が供給される機会が多かったと考えられる.孤立し嫌気的な環境となったたまりにも外来種が優占した.一方,在来種が優占したたまりは泥厚や EC が低く,伏流した流路の水や湧水の流入による小規模な撹乱を受けることで維持されていると考えられた.外来種の多い河川において氾濫原植生の再生を目的にワンドを創出した場合,外来種群落が成立する可能性がある.また在来の沈水植物群落再生にたまりは有効であるが,増水時に冠水しない条件下では堆積と嫌気課程が容易に進行するため,個体群を長期間維持することは困難であると考えられる.

  • 杉尾 哲, 渡邊 訓甫, 小川 陽平, 森川 真伍, 平川 隆一
    河川技術論文集
    2007年 13 巻 195-200
    発行日: 2007年
    公開日: 2024/03/29
    ジャーナル フリー

    The floodplain at the Kawasaka district in the Kita River was excavated through the special emergency project after the severe damage due to flooding by Typhoon No.19 in 1997. Monitoring survey of the destruction and the recovery process of the vegetation on the floodplain has been conducted after the river improvement work in 2001. In addition, the topographical changes of the floodplain due to the floods and the grain size of the bed materials of the floodplain have been surveyed. Furthermore, the flood flows before and after the improvement work were simulated to understand the topographical changes of the floodplain. Through examinations, we clarified how the vegetation was destroyed and recovered after improvement work in connecting with the topographical changes of the floodplain and the flood flows over the floodplain.

  • *香山 雅純, 菊地 賢, 上村 章, 倉本 惠生, 高橋 正義
    日本森林学会大会発表データベース
    2020年 131 巻 P2-130
    発行日: 2020/05/25
    公開日: 2020/07/27
    会議録・要旨集 フリー

    近年、木質バイオマス利用としてのヤナギの栽培に注目されているが、多くの栽培は寒冷地に分布する種で実施されており、温暖な関東地方に分布するヤナギの栽培は北川ほか (2012) のみ報告されている。その一方で、関東地方では豚の飼養頭数が多く、窒素濃度の高い豚ぷん堆肥も多く生産されている。ヤナギは養分要求性が高く、栽培には窒素施肥が必要なことから、関東地方に生育するヤナギについて安価な窒素肥料の豚ぷん堆肥を添加して植栽し、成長量と堆肥の添加効果を樹種間で比較した。

    本研究は、茨城県内で生育を確認したマルバヤナギ、カワヤナギ、

    ジャヤナギ
    、オノエヤナギ、コゴメヤナギ、ネコヤナギを対象とした。これらのヤナギは2018年12月に枝を採取し、20 cmの挿し穂とした。挿し穂は、森林総合研究所の苗畑に2019年4月に植栽した。処理区は、堆肥区 (2t/10a)、2倍堆肥区 (4t/10a)、及び対照区 (無添加) の3処理区を設定した。2019年10月における幹・枝の乾重量は6樹種とも堆肥区で有意に増加し、さらにネコヤナギを除く5樹種は2倍堆肥区において堆肥区よりも有意に重かった。

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