超高速
ストリークカメラ
では, 入射する超短光パルスのパルス幅を一定にして, その強度を増して行くと, やがて観測されるパルス幅が急激に広がるという現象があり, 入射光のダイナミックレンジが制限される.そこで, 各種の
ストリークカメラ
についてダイナミックレンジを評価検討するとともに, 入射光強度に対するパルス幅広がりの発生原因を解明するための実験検討を行った.すべての
ストリークカメラ
のダイナミックレンジは, 入射光のパルス幅や
ストリークカメラ
の掃引速度などによって決まる観測系全体の時間分解能, すなわちパルス幅の観測値に比例する.また, 上記のパルス幅広がりは, 管軸方向と半径方向の電子の広がりに分けて考えると便利で, その主な原因は前者の増大であり, 空間電荷密度に深く関係している.しかし, クロスオーバやその近傍での影響はない.また, 超短光パルス入射に対する光電面の超短時間履歴効果は無視することができる.
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