研究目的既に前報まで種々の吸取り方式による特性について理論的に解析したが.比較的性能の劣ると考えられろ往復定速式ACSは, 講造簡単, 運転確実という長所もあり, その性能が許され得るならば上記の長所を生かすことにもなるので, 往復定速式ACSを試作して綜合実験を行い, その効県を研究しようとした.
研究結果1.往復定速式の特性であるシリンダ両端に局部的なネップ発生の多いところが認められた.
2.往復定速式ACS固有のゲレン不同は, トラバース時間30min程度では梳綿本来のゲレン不同より小さく, 明確にその傾向を掴むことは出来なかった.
3.40's梳綿の場合に対して歩止りが1.6%向上すろことが分った.
4.往復定速式ACSが持つと考えられた欠点は, 本実験条件では大体許容範囲であり.トラバース時間が長過ぎ又短か過ぎる時は.弊害があるが, 適正トラバース時間 (20~30min) では.過去数ケ月の違続試験における運転の確実なことから十分実用に供し得ると考えられる.
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