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クエリ検索: "タイの映画"
8件中 1-8の結果を表示しています
  • 中村 紀彦
    映像学
    2021年 105 巻 27-45
    発行日: 2021/01/25
    公開日: 2021/02/25
    ジャーナル フリー

    タイの映画
    館では、作品上映前にタイ国王のプロパガンダ映像が上映される。それは国王がイメージの投影を通じて、国民国家を統御する構図に他ならない。映像作家アピチャッポン・ウィーラセタクンの長編映画作品『光りの墓』(Cemetery of Splendor, 2015)は、こうしたイメージの投影と国王および国家との親密な関係を暴露し、タイ映画史とそれを取り巻く政治を再構築するよう要請する。本論文の目的は、アピチャッポンの投影像を用いた実践やタイにおけるイメージの投影史を通じて、タイ映画と国王および国家の関係性を浮かび上がらせることにある。第一節では、タイ映画史におけるイメージの投影が「国家」や「国王」と緊密に結びつくことを確認する。この節の意義は、従来のタイ映画史を国王と映画の関係性から再構築する試みにある。第二節では、タイの地域学者トンチャイ・ウィニッチャクンの先行研究を参照しながら、タイ国家と国王による投影の統御をさらに歴史化する。地図とは国王のスクリーンである。国王はこのスクリーン上に実体のない仮想的な国土を投影するのである。第三節では、仮想的な王国を地図に描き出す国家統治の方策と、映画の投影が政治的に用いられた実例とを『光りの墓』に重ね合わせて分析する。最終的に、アピチャッポンがタイ映画史および投影の政治的関係性に批判的眼差しを投げかけていること、自らの投影像による諸実践を更新する過程が明らかとなる。

  • 貝塚 乃梨子
    デザイン学研究特集号
    2023年 29 巻 2 号 78-81
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/10/18
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 関本 照夫
    東南アジア -歴史と文化-
    2019年 2019 巻 48 号 93-97
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/06/01
    ジャーナル フリー
  • 石原 香絵
    映像学
    2021年 106 巻 18-24
    発行日: 2021/07/25
    公開日: 2021/08/25
    ジャーナル フリー
  • 日本・韓国表象とともに
    平松 秀樹
    地域研究
    2013年 13 巻 2 号 289-298
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/10/28
    ジャーナル フリー
  • ―「LGBTQドラマ」からBL(Y)ドラマへのエボリューション―
    平松 秀樹
    年報タイ研究
    2023年 23 巻 1 号 31-43
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/16
    ジャーナル フリー

    This paper examines the difference of characteristics between “LGBTQ Drama” and BL Drama in Thailand. Although both are depicting sexual minorities in Thai society, different aspects can be seen. Firstly, we analyze how Katoy (third sex or lady boy) has been depicted in Thai dramas. Katoy had long been depicted like, so to speak, a clown act in comedy, and rarely played an important role, i.e. just no more than a bizarre flavor to the story. After the year of 2000, however, a new trend appeared. Some producers and directors began to make an attempt of shooting films that face social problems of sexual minorities in Thai society. So-called Thai “LGBTQ Drama” has the aspect of challenging the serious issues of society concerned with sexual minorities. Such film makers have the aim of making society to change, fostering viewers to attain better understandings for sexual minorities in real society, while it is often not the case of Thai BL Drama.

    As for the BL dramas in Thailand on the other hand, such as famous 2gether for example, viewers enjoy the sweetness of two male protagonists, and also enjoy ways of conversation and action of the favorite actors both inside and outside the drama. Viewers are usually more interested in the charms of their favorite actors than in the drama story itself. However, some of BL dramas are now starting to feature some aspects of the “LGBTQ Drama” previously mentioned, and the BL Drama in Thailand seems to be developing a wider range of looks. In any case, it is notable that the drama depicting sexual minorities in Thailand has ‘evolved’ now into BL drama, which is currently attaining worldwide attention as distinguished new cultural contents.

  • 内海 成治
    ボランティア学研究
    2022年 22 巻 17-28
    発行日: 2022/02/28
    公開日: 2023/11/30
    ジャーナル オープンアクセス
    本論では初めにレジリエンスの概念を考察し、それが個人のレジリエンスと社会のレジリエンスの2つの側面があることから、それぞれの内容を検討した。次にこうした多様な内容を持つ概念へどうアプローチすべきかを教育学の分野から論議した。また、ボランティアがかかわることの多い緊急人道支援におけるレジリエンスをめぐる動向をロヒンギャ難民支援とシリア国内被災民支援を例に紹介する。その上で緊急人道支援の分野で「マルチステークホルダー・アプローチ」と「現地化」の二つの大きな流れがあり、それは「レジリエンスパラダイム」シフトとして捉えられていることを示した。最後にレジリエンスの強いと感じた人の例として高橋悠治氏と川嶋辰彦氏の活動と人となりを紹介する。こうした論議によりレジリエンスが個人と社会を包摂する概念であり、個人と社会・自然との関係性の中で生まれるものであり、それはボランティアの持っている新たな関係性の構築という概念と極めて親和性の高いものであることを考察した。
  • ウォンサミン スリーラット
    社会言語科学
    2018年 21 巻 1 号 239-254
    発行日: 2018/09/30
    公開日: 2018/12/26
    ジャーナル フリー

    冗談を言う,つまり遊びフレームへのリフレーミングは精神的に負担がかかる場面の緊張を緩和させる重要な談話ストラテジーとして普遍的に用いられるとされる.本研究では,遊びフレームへのリフレーミングに着目して,日本語会話におけるタイ語母語話者の不満表明の特徴を分析した.その結果,不満表明の場面でタイ語母語話者による遊びフレームへのリフレーミングが見られた.不満を言う側としてのタイ語母語話者は状況解決を優先するのではなく,相手と所々冗談を交えながら会話を進めている.次に,遊びフレームにおける冗談の内容別に相手がリフレーミングを認識可能とする手がかりを分類した結果,相手のフェイスを侵害する冗談「フェイス侵害あり」には,「笑い」,「繰り返し」,「プロソディーの変化」,「スタイル・シフト」,「直接引用発話」の手がかりが用いられているが,単に笑いを誘う冗談「フェイス侵害なし」には「笑い」,「繰り返し」,「プロソディーの変化」の手がかりの使用のみが見られた.これらの手がかりを用いることは,今ここで行われている活動のおかしさをより際立たせる作用があり,遊びフレームへのリフレーミングの認識が促進されると考えられる.

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