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クエリ検索: "ダイアミクトン"
7件中 1-7の結果を表示しています
  • 澤柿 教伸, 平川 一臣, 岩崎 正吾
    第四紀研究
    2005年 44 巻 2 号 117-125
    発行日: 2005/04/01
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    日高山脈北部のエサオマントッタベツ川において,最終氷期後期の氷河最拡大を示すターミナルモレーン付近の支沢の堆積物中に,木材遺体が埋没しているのを発見した.埋木片は,マツ属単維管束亜属の1種(Pinus subgen. Haploxylon sp.)であると同定され,14C年代測定の結果,12.3cal kaが得られた.この年代は,晩氷期の一時的な寒冷期(新ドリアス期)に相当し,北海道の平野部においてグイマツとハイマツが高率に出現する剣淵亜氷期に相当する.埋木片を採取した堆積物は,氷河底ティルの可能性が考えられる
    ダイアミクトン
    を覆って押出し状に堆積しており,斜面崩壊堆積物に取り込まれながら,採取地点まで流下したものであると考えられる.本資料の樹種同定結果と年代値は,晩氷期~後氷期の温暖化傾向にある時期の一時的な寒冷期における山地植生や山地斜面の発達史を考える上で,有用な資料となることが期待される.
  • 根本 直樹, 福間 浩司, 斎藤 実篤, ODP Leg152乗船研究者一同
    日本地質学会学術大会講演要旨
    1994年 1994 巻
    発行日: 1994/09/20
    公開日: 2017/08/24
    会議録・要旨集 フリー
  • 石原 与四郎, 山崎 真治
    第四紀研究
    論文ID: 62.2215
    発行日: 2024年
    [早期公開] 公開日: 2023/10/19
    ジャーナル フリー 早期公開

    石灰岩に形成された洞窟(石灰岩洞窟)は,地表に比べて変化の少ない安定した環境であるとされる.そしてその内部に形成された石筍や堆積物からは長期的かつ保存の良い古環境記録や化石が得られることが知られている.近年,琉球列島の石灰岩地帯では,洞窟遺跡の発掘が多く行われるとともに,多くの人類学的・考古学的成果が得られるようにもなってきた.一方で石灰岩洞窟の環境は,その水文環境や形成過程によって大きく異なり,その結果として石筍記録や化石や遺物の残される環境も洞窟ごとに異なる.本稿では,まず洞窟の形成過程についてまとめ,続いて洞窟における堆積物の形成過程や石筍の成長モデルについて紹介する.その上で特徴的なイベント堆積物を伴う洞窟遺跡の例として,サキタリ洞遺跡と白保竿根田原洞穴遺跡の堆積物を概説し,古環境と人類史を読み解く手がかりとしての洞窟とその堆積物の可能性について展望する.

  • ニ次元比抵抗探査による分布の推定
    竹中 修平, 薮田 卓哉, 福井 弘道
    雪氷
    2010年 72 巻 1 号 3-12
    発行日: 2010年
    公開日: 2021/05/19
    ジャーナル オープンアクセス
    2008年5月,イムジャ氷河湖の堤体の内部構造の把握を目的として,二次元比抵抗探査および地表 面踏査による調査を行った.本論文ではその結果をもとに,堤体内のデッドアイスの分布の推定を試 みた.その結果,1)デッドアイスは堤体の湖岸付近の地下で,両岸のラテラルモレーンの間に連続的 に存在し,2)その下面は少なくとも堤体基部で最も標高の低い部分まで達していると見られることが 分かった. 水流や堤体表面からの融解によってデッドアイスの表面が徐々に低下し,湖水位は最終的 に氷河湖決壊洪水(GLOF)の危険のないレベルにまで下がる可能性が高い.
  • 川村 喜一郎
    物理探査
    2022年 75 巻 sp86-sp94
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/29
    ジャーナル 認証あり

     この論文では,海底地すべりの定義,海底地すべりの形態として,一般的な地形的・地質的な特徴的な外観を紹介する。その後,火山島や沿岸堆積体での海底地すべりの事例紹介をし,海底地すべりにおける諸課題として,近年話題になっている発生年代,地盤安定性の問題として,力学バランスについて述べる。さらには地形などから判別される規模を評価する上での地すべりの発生回数と規模とについて紹介する。海底地すべりの発生メカニズムとして,滑り面や間隙水圧について述べ,最後に海底地すべりによる地質リスクと解決すべき課題として,近年話題になっている沿岸開発の一つでもある洋上風力発電開発事業における問題点について述べる。

  • -これまでの研究成果と現状の問題点-
    川村 喜一郎, 金松 敏也, 山田 泰広
    地質学雑誌
    2017年 123 巻 12 号 999-1014
    発行日: 2017/12/15
    公開日: 2018/03/28
    ジャーナル フリー

    本論では,海底地すべりの一般的な特徴,短期および長期の発生メカニズム,海底地すべりによる海洋ハザードについて概説する.海底地すべりは,その形状から,一般的に滑落ドメイン,移動ドメイン,末端ドメインの3つの領域に区画される.滑落ドメインでは開口亀裂,移動ドメインでは剪断変形に起因する非対称変形構造が見られる.末端ドメインでは,圧力隆起部によって特徴づけられる.滑り面は粘土層であると推測されるが,南海トラフで報告されているように非条件下では,砂層も滑り面となる可能性がある.短期的な発生メカニズムは,斜面における荷重の急激な増加や間隙水圧の急激な上昇など,地震に最も関連している.長期的な発生メカニズムは,気候変動によるメタンハイドレートの分解とそれに伴う間隙水圧の増加,長期的な間隙水圧の増加,海山の沈み込み/衝突による地盤の変形,火山活動による斜面勾配の急斜化などがある.

  • 岩崎 正吾, 澤柿 教伸, 平川 一臣
    地学雑誌
    2002年 111 巻 4 号 519-530
    発行日: 2002/08/25
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
    In recent years, the “subglacial deforming bed” has attracted attention as a factor of glacier dynamics. Subglacial deforming beds, named T8-till and T9-till respectively in this study, were formed at two locations in the Hidak Mountain Range during the glacier's maximum advance (Poroshiri Stade) of the Last Glacial Stage. These subglacial deforming beds are characterized by deformation structures such as shear planes, folds and fault gouge formed under compaction in the vertical direction and drag in the horizontal direction. T8-till and T9-till had been deformed by two cycles and one cycle of glacial advance and retreat, respectively. Strain at these subglacial deforming beds reconstructed using shear angle and degree of fracturing indicate that T8-till developed beneath the first warm-based and the second coldbased glaciers, while T9-till was beneath the cold-based glacier.
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