咀嚼筋の筋活動・初発咬合接触時点・顎運動の3者を同時に記録, 再生できる装置を組み立て, その特徴について調査した。本装置は筋活動を表面電極による双極誘導法で, 初発咬合接触を前額部に貼付したmicro vibration pick upで, 顎運動をMandibular Kinegio Graphでピックアップし, これらの信号をまず
データレコーダ
ーに同時に記録し,
データレコーダ
ーのテープスピードを変えて再生し, ペンレコーダーに描記するものである。
本装置の特徴は,
データレコーダ
のテープスピードとペンレコーダーの紙送りスピードを調整すること, およびテープカウンターを利用したaddress indexを用いることにより, 記録内容の時間拡大が可能で, 筋活動の活動電位・初発咬合接触・顎運動が忠実に再生できるため, 筋活動の大小, silent period, 咬合接触滑走時間および下顎運動・筋活動・初発咬合接触の3者の関連性を詳細に観察できることである。
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