自動車技術会論文集
収録数 2,623本
(更新日 2020/05/30)
Online ISSN : 1883-0811
Print ISSN : 0287-8321
ISSN-L : 0287-8321
ジャーナル 査読 フリー
2019年 第69回自動車技術会賞 論文賞
49 巻 (2018) 3 号 p. 587-592
アンモニアスリップ触媒のプラントモデル構築検討 もっと読む
編集者のコメント

ディーゼル機関から排出される窒素酸化物を浄化する排気後処理システムの開発において、開発期間の短縮のためにモデルベース開発が行われている。この開発において、排気後処理システムの最後段に配置され、アンモニアや亜酸化窒素の排出を抑制するアンモニアスリップ触媒の最適化が技術課題の一つとなっている。受賞者は、アンモニアスリップ触媒を含めた排気後処理システムの全体最適化を行うために、高速計算可能なアンモニアスリップ触媒のモデルを作成するとともに遺伝的アルゴリズムを用いたモデルパラメータの同定手法を開発した。ディーゼル機関用排気後処理システムのモデルベース開発推進に対して大きな成果を上げており、クリーンディーゼルの発展を支えるための技術開発に対して、今後の活躍が期待される。

49 巻 (2018) 5 号 p. 894-899
ディーゼル筒内圧センサのデポジット堆積による感度変化に対する補償モデルの構築(第1報) もっと読む
編集者のコメント

ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質の低減は、排ガス規制への対応や粒子捕集フィルタの負担軽減の観点から重要である。この検討にはシミュレーションの活用が有効と考えられるが、粒子状物質の定量評価には課題がある。この原因の一つにエンジン筒内での粒子状物質生成過程が未解明である点が挙げられる。本研究では、独自に開発した油圧駆動可変動弁機構を用いて、任意のタイミングにおいて実機相当の筒内から粒子状物質を採取した。さらに、共著者が取り組んできた排ガス中の微量成分分析技術を応用して、採取した粒子状物質の詳細成分の定量データを取得した。このような計測は、エンジン筒内における粒子状物質生成過程の解明とシミュレーションの定量的な検証および精度向上に資する有用なデータを提供するものであり、高く評価される。

49 巻 (2018) 4 号 p. 818-824
自動走行における運転スタイル個人適合手法の提案 もっと読む
編集者のコメント

自動運転の導入期で手動運転と自動運転が混在する場合には、個人の運転特性を自動運転に反映することが重要であり、それによりドライバが受け入れやすい自動運転を実現できる。本論文は、従来ドライバが手動設定していた自動追従の車間距離を、手動運転中に学習した個人ごとの特性で自動設定する技術を提案する。さまざまな車両が存在する実路では環境のばらつきが大きく、学習が困難なことが課題となるが、ドライバが積極的に車間を維持する減速中が個人特性の学習に適しており、この場面の車間距離を学習するモデル化手法を考案した。また、本手法を用いた自動運転は、ドライバの感覚と一致し、安心感および受容性が高いことを明らかにした。自動運転の段階的な普及に向け、個人適合技術がドライバの受容性醸成に貢献することを示した点で高く評価される。

49 巻 (2018) 4 号 p. 726-731
高流速条件での放電経路の短縮化現象のモデル化(第1報) もっと読む
編集者のコメント

ガソリンエンジンの高効率化技術として注目されている高流速・高希釈(超リーンバーン、大量EGR)条件下では、点火プラグの電極間に形成される火花(放電経路)が気流により引き伸ばされ、放電経路途中での短絡や放電経路全体の吹き消え・再放電が発生することが着火性能に大きく影響する。本論文では、従来の火花点火モデルでは判別不可能であった、放電経路の2点間の距離と電位差が支配的である「短絡現象」と、放電維持電流に支配される「吹き消え現象」を物理的に区別して、その挙動を予測する火花点火シミュレーション技術を構築した。本技術により、放電挙動を把握・適正化することが可能となり、安定着火可能な点火システムの実現、ひいてはエンジンの高効率化が期待できることから、高く評価される。

49 巻 (2018) 4 号 p. 732-738
高流速条件での放電経路の短縮化現象のモデル化(第2報) もっと読む
編集者のコメント

ガソリンエンジンの高効率化技術として注目されている高流速・高希釈(超リーンバーン、大量EGR)条件下では、点火プラグの電極間に形成される火花(放電経路)が気流により引き伸ばされ、放電経路途中での短絡や放電経路全体の吹き消え・再放電が発生することが着火性能に大きく影響する。本論文では、従来の火花点火モデルでは判別不可能であった、放電経路の2点間の距離と電位差が支配的である「短絡現象」と、放電維持電流に支配される「吹き消え現象」を物理的に区別して、その挙動を予測する火花点火シミュレーション技術を構築した。本技術により、放電挙動を把握・適正化することが可能となり、安定着火可能な点火システムの実現、ひいてはエンジンの高効率化が期待できることから、高く評価される。

すべてのおすすめ記事を見る
月間アクセス数ランキング 2020年04月
このページを共有する
過去の巻号を選ぶ
feedback
Top