本研究は、女子大学生を対象に会場でのスポーツ観戦状況と会場でのスポーツ観戦阻害要因との関係を捉えることを目的とした。
そのため、会場でのスポーツ観戦阻害要因尺度の作成を試みた。その結果、「無関心」「環境的制限」「人的欠如」「メディアの影響」から成る16項目4因子構造となり、信頼性も確認された。
次に会場でのスポーツ観戦状況をもとに対象者を「無関心者」、「潜在観戦者」、「観戦者」の3つに分類し、比較した。「阻害要因」は、無関心者は潜在観戦者、観戦者より有意に高値であった。下位尺度では、「環境的制限」には有意差がなく、女子大学生には距離や時間が阻害要因にならないことが明らかとなった。 「無関心」では、無関心者の値が潜在観戦者、観戦者より有意に高く、会場での観戦を考えてない者は、会場での観戦に関心を持たないことが明らかとなった。「人的欠如」および「メディアの影響」においても有意差が確認された。
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