Azithromycin (AZM, ジスロマック
® 錠250mg, ジスロマック
® 細粒小児用およびジスロマック
® カプセル小児用100mg) の使用成績調査を, 2000年から3年間にわたり連続調査方式を用いて実施した。全国278施設の医療機関から4,622例の調査票を収集し, 安全性解析対象症例3,745例, 有効性解析対象症例3,126例について安全性, 有効性の検討を行った。
安全性解析対象症例3,745例中90例に114件の副作用が認められ, 副作用発現率は2.40%(90/3,745) であった。主な副作用は,「下痢」30件,「嘔吐」15件,「アラニン・アミノトランスフェラーゼ (ALT) 増加」11件,「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 増加」7件,「悪心」6件であった。
適応疾患群別の有効率は成人の浅在性化膿性疾患82.0%(418/510), 呼吸器感染症82.0%(858/1,046), 耳鼻科領域感染症 (副鼻腔炎) 80.0%(92/115), 歯科・口腔外科領域感染症89.4%(320/358), 小児の呼吸器感染症80.8%(813/1,006), 耳鼻科領域感染症 (中耳炎) 69.2%(63/91) であった。
また, 剤形別に錠剤, 細粒剤, カプセル剤の服薬率 (用法・用量に従い服薬できた割合) はそれぞれ97.5%(2,312/2,372), 93.5%(1,128/1,206), 97.1%(133/137) であった。
以上, 安全性, 有効性, 服薬コンプライアンスともに良好な成績であった。
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