新学習指導要領では,すべての教科・科目で情報活用能力を育むことになっている。これは,情報活用能力がこれからの時代を生きるために必要なものであり,教科横断的に身に付けなければいけないという認識があるからである。実際に,文字入力やファイル操作,一般的なソフトウェアの使い方を学べば,それは,以後の学校生活全体で活用されていく。これはプログラミングについても,データの活用についても同様である。また,新学習指導要領の学びは情報端末が1人1台使えることが前提といってよい。協働的な学びも,個別最適な学びも情報端末が手元にあることが前提である。GIGAスクール構想により,小中学校はこれを達成し,高校もそれに続いている。GIGAスクール構想と合わせて情報活用能力の育成が適切に行われることにより,すべての教科に良い影響が出るようになるだろう。
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