1950年代以降台北の郊外で生まれた台湾のキャンプ場は, 今日では様々なタイブのキャンプ場へと発展したが, そのプロセスは明らかにされていない。そこで, 中華民国露営協会にこれまで登録された台湾全土146箇所のキャンプ場を対象に, その目的, 規模, 運営主体などをもとに実態の把握を行い, それが台湾全土の空間にどのように発展し今日に至ったかを, 台湾の立地環境と, 経済や産業交通手段等の発展との関係で分析した。
その結果, 農園型, 校庭型など台湾独自のキャンプ場の形式, 4区分された各時代ごとのキャンプ場の特徴, キャンプ場ゾーンの形成, 地形や周辺土地利用といった立地環境との関係などが明らかになった。
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