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クエリ検索: "二次心肺蘇生法"
5件中 1-5の結果を表示しています
  • 岡村 正嗣, 森 一樹, 志水 泰夫, 内田 真樹, 吉本 和徳, 相良 亜木子, 里 輝幸, 中村 健
    理学療法科学
    2017年 32 巻 5 号 745-748
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/23
    ジャーナル フリー
    〔はじめに〕理学療法士が京都府DMAT(災害派遣医療チーム)に業務調整員の役割で参加した.DMATにおける理学療法士の支援活動の可能性について報告する.〔経過〕2015年に理学療法士が京都府DMAT養成研修会に参加し,隊員として登録された.同年,当院において大規模災害対応訓練を実施した.研修や訓練では,傷病者の情報を業務調整員がDMAT・災害対策本部・消防に伝達し,治療や医療搬送等が行われる場面を多く経験した.医学的知識を有した理学療法士が業務調整員を行うことにより,多職種間でのさらなる深い連携が可能であった.〔考察〕理学療法士は,重症患者の診療に関わる機会を有し,災害時に速やかに適切な対応を実施する能力があり,DMATに参画することが可能であると考えられた.
  • 藏田 能裕, 当間 雄之, 大平 学, 松原 久裕, 織田 成人
    日本腹部救急医学会雑誌
    2017年 37 巻 3 号 417-420
    発行日: 2017/03/31
    公開日: 2017/07/22
    ジャーナル フリー

    症例は46歳,女性。S状結腸癌による大腸閉塞に対して,経肛門的イレウス管による減圧術を施行した。手術待機中に心室細動(VF)による心肺停止となったが,除細動により心拍再開を得た。引き続き脳低温療法を施行したが昏睡状態にあった。経過中に腫瘍穿孔をきたし,ハルトマン手術を施行した。その後,神経学的後遺症なく回復した。術後5ヵ月目に,根治的肝切除と人工肛門閉鎖術を施行した。その後,異時性の肺転移に対して術後1年4ヵ月・2年10ヵ月で,肝転移に対して術後1年6ヵ月・2年4ヵ月で複数回の切除を要し,3年3ヵ月で切除不能の多発肺転移となるも,化学療法により初回手術から4年8ヵ月の生存を得た。VFによる心停止後ケア中に腫瘍穿孔をきたした進行大腸癌の1例を経験したので報告する。

  • 古野 喬志
    ファルマシア
    2015年 51 巻 9 号 841-845
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
    薬剤師によるフィジカルアセスメントが注目されて数年が経ち,当初の薬剤師がフィジカルアセスメントを行う意義を議論する時期から,どのようにフィジカルアセスメントを薬剤師としての臨床判断に活かすかを考える時期に入りつつある.
    薬剤師がフィジカルアセスメントを行う意義は,最適な薬物療法を行うに当たって,薬剤の効果や副作用をカルテなどから間接的に情報を収集するだけでなく,薬剤師自身によって直接情報を採集し,評価することである.そのため,血圧測定の手技や原理,聴診器の使用法などを習得する必要がある.ただし,薬剤師によるフィジカルアセスメントは血圧・脈拍・呼吸・体温などのバイタルサインを含めた患者情報を採集すること自体が目的ではなく,採集した情報をアセスメントし,いかに薬物治療に役立てるかである.そのため,血圧計や聴診器の使用法を習得することが最終目標でないことを忘れないようにしたい.
    また病院では在宅医療と異なり,バイタルサインや生体検査は看護師や他のスタッフが採集してくれることが多いため,在宅医療と病院でのフィジカルアセスメントの活用法は少し異なるように感じる.
    本稿では病院の中での薬剤師によるフィジカルアセスメントについて,循環器専門病院である大崎病院東京ハートセンター(以下,当院)での例をもとに述べる.
  • 鈴木 知之, 鈴木 学, 坂本 慶太, 橋本 理生, 石井 聡, 仲 剛, 飯倉 元保, 泉 信有, 竹田 雄一郎, 杉山 温人
    気管支学
    2019年 41 巻 2 号 110-116
    発行日: 2019/03/25
    公開日: 2019/04/03
    ジャーナル フリー

    背景.呼吸不全患者に気管支鏡検査を行う場合,鼻カニューレや酸素マスクといった従来の酸素投与方法では酸素化を維持できず,検査を施行できない症例がある.近年になり非侵襲的陽圧換気(Noninvasive positive pressure ventilation:NPPV)や高流量鼻カニュラシステム(High-flow nasal cannula:HFNC)の補助下で気管支鏡検査を行うことの有用性が示されている.呼吸不全患者に対し,ジャクソンリース回路による用手的マスク換気下で気管支鏡検査を行うことの有効性と安全性について,これまで報告はない.目的.急性呼吸不全を呈した患者において,ジャクソンマスク換気の気管支鏡検査での有効性と安全性を評価する.方法.2014年6月から2016年12月の期間に,当院にてジャクソンマスク換気による酸素供給下で気管支鏡検査を実施した,現病および処置に伴い急性呼吸不全を呈した患者7例について,診療録より後方視的に検討した.結果.呼吸不全に対応しながら7例すべてにおいて気管支鏡検査を完遂できた.気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage:BAL)は5例,経気管支肺生検(transbronchial lung biopsy:TBLB)は5例,血腫除去1例,超音波気管支鏡下経気管支リンパ節穿刺(endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration:EBUS-TBNA)1例を施行した.ジャクソンマスク換気と関連する明らかな偶発症は認めなかった.全例で診断や治療に寄与する結果が得られた.結論.急性呼吸不全を呈した患者において,ジャクソンマスク換気を併用することで検査可能となる症例が存在することを確認でき,有用で安全な方法の1つであることが示唆された.今後さらなる症例の蓄積と,十分な検討が必要である.

  • 黒木 識敬, 安倍 大輔, 鈴木 紅, 岩間 徹, 濱邉 祐一
    心臓
    2016年 48 巻 6 号 617-624
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/06/15
    ジャーナル フリー

     背景 : 本邦におけるマラソン大会中の心肺停止は, 救護の立場からの報告はあるが医療機関搬送後の経過については, いくつか症例報告されているのみである.

     目的 : 当院に搬送された心肺停止の患者6,841例からマラソン大会中の心肺停止患者について, 予後を検証するとともにその原因を考察する.

     方法 : 2006年1月から2015年10月の当院に搬送された院外心肺停止6,841例のうち, マラソン中に発症した患者を抽出し検討した.

     結果 : 心肺停止患者は10歳代から30歳代が4例 (若年群) と, 50歳代から60歳代が4例 (中年群) であり, 社会復帰例5例, 神経学的後遺症1例, 死亡2例であった. 社会復帰例はいずれも目撃あり, 直後からのバイスタンダーによる心肺蘇生があり, 病院到着前に自己心拍再開を認めていた. 心肺停止の原因は, 若年群ではカテコラミン感受性多形心室頻拍, 特発性心室細動など不整脈が主体であった. 中年群ではいずれも心筋虚血であるが, 心電図ではST上昇を認めず, 冠動脈造影では完全閉塞ではなく狭窄病変が主体であった.

     結論 : 各大会において短時間で心肺蘇生・除細動を実施できる救護体制を構築する必要がある. また, 原因は年齢層によって異なる. これまで心筋虚血を原因とした心室細動はプラーク破裂を主因とした一般的な急性冠症候群の発症様式が多いとされていたが, それを示唆する所見はなく, 過度な心負荷と冠動脈狭窄による相対的な心筋虚血が原因と考えられた.

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