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クエリ検索: "佐藤みのり"
31件中 1-20の結果を表示しています
  • ―第52回日本透析医学会コメディカルシンポジウムより―
    古久保 拓
    日本透析医学会雑誌
    2008年 41 巻 3 号 175-176
    発行日: 2008/03/28
    公開日: 2008/10/15
    ジャーナル フリー
  • 出雲 明彦, 酒井 賢一郎, 田村 恭久
    日本臨床救急医学会雑誌
    2017年 20 巻 6 号 763-768
    発行日: 2017/12/31
    公開日: 2017/12/31
    ジャーナル フリー

    アシクロビルは,帯状疱疹などのウイルス感染症の効果的な治療薬であるが,稀な副作用として脳症を併発する。症例は,86歳男性。腎機能異常の指摘はなかった。受診6日前,左顔面に帯状疱疹を認め,前医よりアシクロビル錠(400mg 8T4X)を処方された。受診3日前より食指不振となり,輸液投与するも改善せず,さらに意識レベル低下を認め当院を紹介された。意識レベルJCS:Ⅱ-20。採血検査で急性腎機能障害(BUN/Cre=77/7.93mg/dl)を認めた。アシクロビルによる脳症を考え,他の内服薬とともに中止し,輸液管理とした。第4病日にはJCS Ⅰ-3へ意識レベルは改善した。アシクロビルは透析を含む慢性腎不全の患者に投与することで脳症を生じることがある。腎排泄型であるため,ことに高齢者では,腎機能異常の指摘がなくても,脱水や他の腎排泄型薬剤との併用が急性腎不全を引き起こし,アシクロビル脳症を引き起こす可能性がある。

  • 葛目 大輔, 森本 優子, 堤 聡, 山﨑 正博, 細見 直永
    日本老年医学会雑誌
    2024年 61 巻 1 号 61-67
    発行日: 2024/01/25
    公開日: 2024/04/08
    ジャーナル 認証あり

    緒言:非急性腎障害(AKI)合併アシクロビル(ACV)脳症の報告が少ないため,AKI合併例と比較して,その臨床像を明らかにする.対象:2015年8月~2022年9月までに帯状疱疹に対してバラシクロビル(VACV)投与中に脳由来と考えられる神経症状を来して当院で加療を行った症例.方法:クレアチニン(Cre)は①入院時及び②入院第7病日以内にCreを適時測定した.入院第7病日以内に測定した中で最小のCre値を求めた.下記に各用語の定義を示す.ACV脳症:①VACV開始後に脳由来と考えられる神経症状が出現した,②VACV中止により神経症状が改善したという2つの項目を満たした場合.急性腎障害(AKI):来院時のCre値が最小のCre値と比較して1.5倍以上である場合.対象をAKI合併群と非AKI合併群に群別し,比較した.結果:ACV脳症の症例は18人(男性5人,平均年齢81.3±5.5歳).全例でVACV 3,000 mg/日が処方されていた.最小Cre値は1.93±1.76 mg/dL,AKI合併群は10人(56.6%),非AKI合併群は6人.全例でVACV投与が中止され,緊急透析治療を行ったのは10人(55.6%)(うち維持透析患者2人を含む)であった.全例が回復しており,死亡者はいなかった.AKI合併群と比べて非AKI合併群ではCa拮抗薬の内服歴(33.3% vs 80.0%,p=0.092)や緊急透析の実施割合(16.9% vs 70.0%,p=0.059)が低く,治療開始から症状が改善するまでの期間が長い(3.67±1.86日 vs 2.20±0.63日,p=0.073)傾向を認めた.結語:非AKI合併ACV脳症の特徴として,緊急透析の実施割合が低く,これが症状期間の延長と関連していると思われた.

  • *齊藤 彩, 松本 聡子, 佐藤 みのり, 坂田 侑奈, 原口 英之
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2021年 63 巻 PA055
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • ソーシャルサポート受領に関する親の認知に注目して
    *佐藤 みのり
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2022年 64 巻 PA049
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/20
    会議録・要旨集 フリー
  • *齊藤 彩, 佐藤 みのり
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2022年 64 巻 PA017
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/20
    会議録・要旨集 フリー
  • 親の抑うつに対する子どもの認知およびケア行動に注目して
    *佐藤 みのり, 齊藤 彩
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2021年 63 巻 PA056
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • 佐藤 みのり
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2019年 61 巻
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/21
    会議録・要旨集 フリー
  • 伊藤 恭子, 永野 伸郎, 高橋 伴彰, 石田 秀岐, 田ヶ原 綾香, 塚田 美保, 野原 ともい, 岡島 真理, 野原 惇, 星 綾子, 溜井 紀子, 安藤 哲郎, 筒井 貴朗, 新田 孝作, 佐倉 宏, 小川 哲也
    日本透析医学会雑誌
    2016年 49 巻 7 号 475-482
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/07/28
    ジャーナル フリー

    【目的】リン吸着薬の処方錠数が, 服薬アドヒアランスおよび血清リンに対する影響を検討する. 【方法】リン吸着薬処方中の外来維持血液透析患者229名にアンケート調査を実施し, 処方錠数および患者背景との関係を解析した. 【結果】リン吸着薬の月間処方錠数の中央値は210錠/月であり, 単剤処方者は50%であった. 処方錠数が多い群は, 年齢が若く, 透析歴が長く, 血清リンが高値であり, 処方錠数は血清リンと正相関した. アドヒアランス不良者は30~40%であり, 「飲み忘れる」患者, 「残薬がある」患者, 「飲む量を減らしたい」患者は, 処方錠数が多く, 血清リンが高値であった. 処方錠数増加により, 「残薬がある」, 「量が多い・とても多い」と回答した患者が増加し, アドヒアランス不良者は, 「量が多い・とても多い」と感じる割合が多かった. 【結語】リン吸着薬処方錠数の増加にともない服薬アドヒアランスが低下し, 血清リン高値と関連する.

  • 日本パーソナリティ心理学会発表論文集
    2023年 31 巻
    発行日: 2022/12/03
    公開日: 2024/02/02
    会議録・要旨集 フリー
  • 信田 裕, 北村 謙, 大井 衣里, 西尾 利樹
    日本透析医学会雑誌
    2021年 54 巻 7 号 375-379
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/28
    ジャーナル フリー

    症例1は78歳男性.回転性めまいを主訴に来院し,著明な腎機能障害を認めた.入院後に会話の辻褄があわなくなり,不穏が出現した.症例2は72歳女性.両側下肢の脱力と構音障害を主訴に来院し,症例1と同様に腎機能障害を認めた.2症例ともに腎機能障害の既往はなく,来院数日前に近医でバラシクロビル3,000 mgと非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を処方されていた.頭部CT,MRIでは明らかな頭蓋内病変を認めず,これらはアシクロビル脳症であると考えた.バラシクロビル,NSAIDsを中止し補液を行ったが,2症例ともに腎機能障害および神経症状の改善を得られず第2病日に血液透析を開始した.その後,腎機能は改善し神経症状も消失したため透析を離脱した.腎機能が正常であっても高齢者ではバラシクロビルによって腎障害や神経症状が出現する場合があり注意が必要である.

  • 村上 穣, 萩原 正大, 大沢 紘介, 北本 匠, 降籏 俊一, 西野 克彦, 山崎 諭, 山口 博, 池添 正哉
    日本透析医学会雑誌
    2012年 45 巻 12 号 1125-1131
    発行日: 2012/12/28
    公開日: 2013/01/23
    ジャーナル フリー
    カテーテル関連血流感染症(catheter-related bloodstream infection:CRBSI)は血液透析用カテーテルの使用に伴う最も重篤な合併症である.今回われわれは非カフ型カテーテルに合併したCRBSIの現状を明らかにし,今後の課題や治療戦略について検討するため実態調査を行った.当院において2006年4月から2009年3月までの3年間に非カフ型カテーテルを挿入された患者は254例で,そのうちCRBSIを合併した全14例を対象に後ろ向きに調査した.非カフ型カテーテルの感染率は4.6(episodes/1,000 catheter days)であった.カテーテルの留置部位は内頸静脈が79%(11/14例)で,平均カテーテル留置期間は11.8±8.1日であった.CRBSIの起炎菌はグラム陽性球菌が全体の79%(11/14例)を占め,Staphylococcus aureusが最多であった.薬剤感受性別では起炎菌の57%(8/14例)が抗MRSA薬にのみ感受性を有していた.経験的治療として抗MRSA薬が投与された群(7/14例)の30日後の死亡率は14%(1/7例),非投与群の死亡率は57%(4/7例)であった(p=0.078).治療開始から72時間以内の解熱率は抗MRSA薬投与群では86%(6/7例)であったのに対し,非投与群では14%(1/7例)で有意差を認めた(p=0.0291).非投与群では合併症として敗血症性ショックを2例,化膿性血栓性静脈炎と転移性感染症としての肝膿瘍をそれぞれ1例ずつ認めた.本結果より,非カフ型カテーテルに合併したCRBSIの起炎菌としてMRSAを始めとする耐性化したグラム陽性球菌が多いことが明らかになった.CRBSIを早期に診断し,抗MRSA薬による経験的治療を開始することが重要であると考えられる.
  • 宮川 雅充, 濱島 淑恵
    日本公衆衛生雑誌
    2021年 68 巻 3 号 157-166
    発行日: 2021/03/15
    公開日: 2021/03/30
    [早期公開] 公開日: 2020/12/26
    ジャーナル フリー

    目的 日本においても,家族のケアを担っている子ども(ヤングケアラー)が相当数存在することが指摘されている。しかしながら,ケア役割の状況が彼らの生活満足感や健康に与える影響に関する調査研究はほとんど行われていない。本研究では,高校生を対象に,生活満足感および主観的健康感についてケア役割の状況との関連を分析し,ケア役割がヤングケアラーの生活満足感や主観的健康感に与える影響について検討した。

    方法 大阪府の府立高校(10校)の生徒6,160人を対象に質問紙調査を行った。調査では,家族の状況とともに,彼らの担うケア役割の状況を尋ねた。また,生活満足感に関する質問(1問),主観的健康感(全体的な健康感)に関する質問(1問)を尋ねた。さらに,各種自覚症状に関する質問(7問)を尋ね,主成分分析を適用し主観的健康感を評価した。生活満足感および主観的健康感について,ケア役割の状況との関連を,交絡因子の影響を調整して分析した。

    結果 5,246人(85.2%)から有効回答を得た。本稿では,分析で使用する変数に欠損値がなかった4,509人を分析対象とした。そのうち47人(1.0%)が幼いきょうだい(障がいや疾病等はない)のケアを担っていた(ヤングケアラーA)。また,233人(5.2%)が,障がいや疾病等のある家族のケアを担っていた(ヤングケアラーB)。残りの4,229人(93.8%)は,家族のケアを行っていなかった(対照群)。生活満足感に関するロジスティック回帰分析では,ケア役割の状況との間に有意な関連が認められた(P<0.001)。ヤングケアラーAとBの不満足感のオッズ比は,対照群と比較した場合,それぞれ2.742(P<0.001),1.546(P=0.003)であり,いずれも有意に高かった。全体的な健康感については,ケア役割の状況との間に有意な関連は認められなかった(P=0.109)が,各種自覚症状の主成分得点に関する重回帰分析では,ケア役割の状況との間に有意な関連が認められた(P<0.001)。ヤングケアラーAとBの不健康感の係数は,対照群と比較した場合,それぞれ0.362(P=0.012),0.330(P<0.001)であり,いずれも有意に高かった。

    結論 ケア役割の状況が過度になった場合,ヤングケアラーの生活満足感や主観的健康感に悪影響が生じることが示唆された。

  • 藤田 由起, 遠矢 浩一
    特殊教育学研究
    2022年 59 巻 4 号 223-234
    発行日: 2022/02/28
    公開日: 2022/08/31
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は、わが国においてヤングケアラー(YC)的役割を担いつつ幼少期を過ごした人々のケア役割や家族関係についての認識の違いが、精神的健康に及ぼす影響について検討することであった。18歳以上の男女にWEB質問紙調査を実施し、障害・疾患を有する家族と暮らした経験のある79名、経験のない100名から有効回答を得た。その結果、YC的役割を担う子どもが経験しうる心理的負担は、単にケア役割の量的程度に左右されるのではなく、ケア役割への主観的評価や母親・きょうだいとの関係性といった複層的な家族構造によって影響を受けることが示唆された。特に、母親のYC的役割を担う子どもに対する配慮性や、きょうだいとの親密な関わりが、そのような子どもの精神的健康に関連することが推察された。このことから、子どものケア役割への心理的負担の度合いや、個々の子どもの家庭環境について、十分に考慮し支援することが必要と考えられた。

  • 朝日 華子, 小澤 温
    リハビリテーション連携科学
    2022年 23 巻 1 号 32-40
    発行日: 2022/06/30
    公開日: 2022/12/01
    ジャーナル フリー

    【目的】高校教員のヤングケアラー支援に対する意識について明らかにする.

    【方法】I県立高校の管理職, 養護教諭, 教育相談担当教員を対象に, 郵送による無記名自記式質問紙調査を行った. 質問項目は, 基本属性, 教育相談における意識, ヤングケアラーとの関わりに関する40項目とした.

    【結果】153名 (91.0%) の教員が, これまで勤務した学校でヤングケアラーを認識していた. ヤングケアラー支援に対する教員の意識は, 管理職は「外部との連携」, 教育相談担当教員は「進路選択に関連する情報提供」, 養護教諭は「生徒の言動から家庭の問題に気づく」等, 役割によって「出来る」と考えていることが異なっていた(p<.05).「アルバイト等をして家計を支えている」ヤングケアラーを認識している教員は81%を超えたものの, 本人からケアについて話を聴いた教員は36.9%に留まった.

    【結論】ヤングケアラー支援における体制が未確立であるなかで, 高校教員はそれぞれの役割を活かし, 支援を推進してきたことが示唆された.

  • 日本パーソナリティ心理学会発表論文集
    2021年 30 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2023/01/18
    会議録・要旨集 フリー
  • ――複線径路・等至性モデルを用いて――
    藤田 由起, 遠矢 浩一
    リハビリテイション心理学研究
    2023年 49 巻 1 号 31-42
    発行日: 2023/12/20
    公開日: 2024/02/16
    ジャーナル フリー

    本研究では,ヤングケアラーの健康的で前向きな生き方に必要な要素についての検討を目的とし,母親のケア経験がある大学生への半構造化面接を実施した。その結果,ケアのある生活の中で,肯定的・否定的両方の感情を体験してきたことが語られた。一方で,対象者の語りから,ケア役割を担いながらも子どもが健康的かつ前向きに生きていくために必要な要素として,①ケアの受け手やもう片方の親との親子としての関わりが継続的にあること,②他の家族と協力しながらケアを担える環境であること,③家族外に家族の状況を話せる存在がいること,④ケアの受け手自身が社会参加できる場や,受け手自身の心理的支えになる存在が家族外にいること,⑤自身のやりたいことに集中できる環境が確保されていることの5点が考えられた。これらから,子どもがケアを担うことを悪だと捉えるのではなく,個々の家族でのより良いバランスや家族の在り方の模索が大切と考えられた。

  • 古久保 拓, 川口 博資, 和泉 智, 佐藤 みのり, 松永 千春, 前川 きよし, 田部 茂, 木村 英二, 奥野 仙二, 吉本 勝美, 金 清美, 中谷 春美, 中西 秀紀, 山川 智之
    日本透析医学会雑誌
    2007年 40 巻 7 号 603-608
    発行日: 2007/07/28
    公開日: 2008/11/07
    ジャーナル フリー
    血液透析実施のためのバスキュラーアクセスを目的として, 一時的に留置された中心静脈カテーテル (central venous catheter : CVC) 関連感染症の発生率を2003年, 2004年の2年間を対象としてレトロスペクティブに調査した. 2年間で延べ439例に533本のCVCが使用され, CVC1本あたりの留置期間の中央値は14日であった. CVC留置後の発熱の頻度は14%であり, 11例にCVC関連感染症を認め, その頻度は1.63/1,000CVC-daysであった. これを留置部位別にみた場合, 内頸部留置時には0.83/1,000CVC-daysであったが, 鼠径部留置時には8.16/1,000CVC-daysと内頸部留置にくらべ9.8倍高く, 鼠径部留置時の感染症発生率 (7.4%) は内頸部留置時 (1.1%) にくらべ有意に高値であった (p<0.001). ロジスティック回帰分析によると, CVCの鼠径部留置がCVC関連感染症 (オッズ比4.98, 95%信頼区間1.34-18.54 ; p=0.017) および発熱 (オッズ比2.87, 95%信頼区間1.55-5.30 ; p<0.001) に対する有意な因子であった. またCVC関連感染症をきたした症例11例すべてにおいて, CVC先端培養もしくは静脈血培養検体のいずれかよりグラム陽性菌が同定されたが, グラム陰性菌および真菌は少数であった. これらのデータをふまえサーベイランスを実施することにより, 有効かつ効率的なCVC管理を行い, さらには透析患者におけるCVC関連感染症の危険因子を明らかにすることが重要と思われた.
  • 山下 恵美, 森兼 啓太, 谷口 弘美, 宮田 貴紀, 前多 香, 高橋 陽一, 大澤 忠, 細田 清美, 村田 弘美, 伊藤 淳, 又吉 慶, 帯金 里美, 多湖 ゆかり, 林沼 聖子, 水野 住恵, 奥 由美, 坪根 淑恵, 畠山 国頼, 吉川 美智代, 政本 紀世, 神谷 雅代, 中島 博美
    日本環境感染学会誌
    2016年 31 巻 5 号 297-309
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/12/05
    ジャーナル フリー
     我々は本邦初の透析関連感染を対象にした多施設共同サーベイランスを2008年より実施している.今回,2008年から2013年までの6年間に亘る29医療機関のサーベイランス結果を基に透析関連感染の現状とサーベイランスの成果を評価検討し,感染に影響を及ぼす因子と今後の課題を明らかにすることを研究目的とした.6年間の感染症例は350例(シャント75例,グラフト33例,動脈表在化12例,短期カテーテル205例,長期カテーテル25例)であり,1,000透析日あたりの感染率はシャント0.08,グラフト0.76,動脈表在化0.26,短期カテーテル12.16,長期カテーテル1.15であった.感染の現状は米国と概ね同水準と推察され,短期カテーテルの感染率は極めて高く,血液培養の主要な検出菌はMRSAを含むStaphylococcus aureusであった.短期カテーテルは全体の50%が透析導入時に使用され,感染までの留置日数は13.7±13.9日であった.短期カテーテルの使用と鼠径部への留置は感染の危険因子と示唆され(p<0.001),可能な限り鼠径部留置を避け,透析導入時の短期カテーテル使用を回避するための実務改善が課題と考えられた.本研究では,感染対策の質改善により透析関連感染が減少したことが明らかとなった.今後,更なる危険因子の解析と感染対策の検証が望まれ,標準的な感染対策に繋げる必要がある.
  • 日本教育心理学会総会発表論文集
    2022年 64 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/20
    会議録・要旨集 フリー
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