神戸市の景観計画の色彩規制が，多くの自治体で定められている規制方法と異なることから，それら背景にあるものについて調べることで，景観計画の制度設計と色彩規制方法の関係について検討した．神戸市の景観計画は，全市域を景観計画区域にせず，かつ区域のほとんどが定性的な表現で色彩規制をしている点が，他の自治体とかなり異なることを調査から明らかにした．また，神戸市の景観条例の構成が，その後の景観法の骨格となり，その立法根拠となったことが，景観条例と景観法の研究の中で指摘されている．それらから神戸市の景観行政を調査することが，良好な色彩景観形成と景観計画制度のあり方を考えることが重要と考えた．過去のアンケート結果や調査から

物を対象に数量的な色彩規制を設けることで騒色が防げることは言い得る．しかし，景観法の目的とは，景観法自体が直接に景観を規制するわけではなく，自治体の景観に関する計画や条例，それに基づいて地域住民が締結する景観協定に，実効性・法的強制力をもたせようとすることにある．神戸市の景観計画の制度がそれにあてはまることが，今回の調査で明示できたのではないかと考える．

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製造業に限らず，建設業においてもグローバル化の波が押し寄せてきており，ISO9000s，！4000s などの導入が多くの建設会社．で推進されている．「労働安全衛生マネジメントシステム（OHSMS）」の導入もそうした潮流を受けての動きである．また，建築生産の合理化を目的として，種々の工法が開発されている．これらによって，口本の建築生産システムは，安全性の向上，合理化・省力化・自動化の 進展など，大きく変革、していくであろう．

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Revising the law concerning energy for the building of a small and medium-sized scale strengthens the restriction. In this study, amount of energy conservation in plural buildings was simply totaled, managed, analyzed, and the method to promote energy-saving measures efficiently was developed. In this report, we report on the calculation of the amount of energy conservation that uses the developed system and the methods of the total and analysis of the calculation result.

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本研究では,広島市に所在する事務所ビルの1999,2004年度のエネルギー消費量を対象として,建物特性,建物使用状況,設備特性における各項目との関連について検討し,その中で比較的関連のみられた項目を用いて数量化理論第I類によるエネルギー消費量の予測を試みた。予測は,物用途とテナント系ビルの2つを対象として行い,重相関係数は物用途で0.6〜0.65程度,テナント系ビルで0.7〜0.75程度であった。また,いずれのケースにおいても「人員密度」「年間冷房時間」の偏相関係数が大きく,エネルギー消費量に対する影響度が大きいことが示された。

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Revising the law concerning energy for the building of a small and medium-sized scale strengthens the restriction. In this study, amount of energy conservation in plural buildings was simply totaled, managed, analyzed, and the method to promote energy-saving measures efficiently was developed. In this report, we report that simple method that forecasts and totals the conservation of energy potential are construct.

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This paper describes applying the FNN (fuzzy-neural network)model concerning travel demand on evacuee-trip production at the aggregate level at the beginning of the Great Hanshin-Awaji Earthquake and compares it with functional models. The FNN model has been evaluated with good fitness upon application to travel demand: The determination coefficient of the FNN model and the functional models are 0.75 and less than 0.40,respectively. Furthermore, the FNN model demonstrates that the average number of family members, the difficulties in acquiring information, and the rate of collapsed buildings and / or houses are the major factors influencing the generation of travel demand of evacuee-trip production at the aggregate level.

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本研究は，保有する複数建物の将来を見据えた効果的なアセットマネジメント（建物資産運用）と環境負荷低減の両立に向けて，エネルギー消費量の将来予測を行うことで，将来における省エネ目標の達成見込みと投資対効果を明確にすることを目的としている。本報では，既報で報告済みのエネルギー消費量の将来推計ツールについて、その後に実施した改良内容と省エネ対策のシナリオ別試算結果を紹介する。

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This paper mainly discusses changes in the natural period of buildings before and after pile failure based on microtremor measurements. Many underground piles were significantly damaged during the 1995 Hyogoken- Nanbu earthquake. The results of analysis indicate that the natural period of the buildings which suffered from pile damage, is longer than that of the buildings without pile damage. However, after the reconstruction of piles, the natural period tends to be shorter than that of buildings with damaged piles, and is similar to that of buildings with undamaged piles. These facts show that the damage to the pile foundation can be evaluated from the natural period of buildings based on microtremor mesurements.

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本研究では， 2004年インド洋津波により被災したスリランカ（Galle，Matara，Hambantota）において実施した建物被害悉皆調査に基づき，津波による建物被害関数を構築した．調査により得られた建物被害のデータは約1,500棟であり，対象地区を100m×100mグリッドで153に分割することにより，現地調査と標高データから浸水深を算出し，被害関数を求めた．その結果，堅牢建物と非堅牢建物の構造別建物被害関数を構築することができた．ここで得られた津波建物被害関数は，同様の建物構造・工法を用いたアジアの国々の津波被害想定に活用できるであろう．

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手作業による製材専門の職人を「木挽」と呼ぶ。木挽職は現在日本全国に10名ほどしか残っていない。今回、東京木場で働く木挽棟梁、林以一氏の作業現場の調査を行なった。 製材には主に前挽大鋸(まえびきおが)が使用され、鋸の目立てを繰り返しながら作業は進められる。目立ては重要で、材木を挽くのと同じくらいの時間が費やされる。古くは、原木を斜めに立て掛けて挽く「立て返し」という方法が行なわれていたが、現在では地面に横たえて挽く「すくい挽き」が主流になっている。木挽職による製材は、機械製材に比べて時間もコストもかかるが、機械の作業能力を越える寸法の材木への対応、木目の美しさ、どんな形にも挽きだせる無駄のなさ、などの点でその必要性は失われてはいない。しかし、後継者難に加え、前挽大鋸や目立て用の鑢を造る鍛冶がいなくなるなど、その存続は厳しい状況に置かれている。

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本研究では、BEMSデータと機械学習を活用し、複数用途および複数のエネルギー源を使用する建物群の消費特性を簡易的に把握する手法を検討する。本報では、クラスタ分析を用いたエネルギー消費特性の類型化を行い、その類型化結果にもとづいて、ランダムフォレストにより建物群のエネルギー消費特性や建物特性を定量的に判定する手法を検討した。 その結果、再クラスタリング手法に基づく特徴量分析により，建物のエネルギー消費特性を識別することができた。

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We investigated the 2004 Niigata-Chuetsu earthquake, where we have both strong ground motion records and building damage data, examining correlation between various indices of seismic destructive power and building damage. We confirmed that the average elastic velocity response in the period range of 1 to 2s with a damping factor of 0.05 which one of the authors proposed as an optimum destructive power index of strong ground motion for predicting building damage has close correlation with actual damage to buildings also in the case of the 2004 Niigata-Chuetsu earthquake. The period range is based on the equivalent periods that are calculated for buildings with typical elastic periods considering inelastic elongation. A vulnerability function of wooden houses for same seismic intensity in the case of the 2004 Niigata-Chuetsu earthquake was smaller compared to that in the case of previous earthquake, such as the 1995 Hyogoken-Nanbu earthquake.

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本研究では，異なる時代ごとの都市の脆弱性（建物倒壊危険性と延焼火災危険性）を定量的に評価する重回帰モデルを構築し，古地図等を用いることにより東京の丸の内地区と銀座地区の脆弱性の変遷を明らかにした．また両地区における20世紀の復興の経過を脆弱性の変遷を通して理解することを試みた．そして紙媒体から得られたこれらの情報をGoogle Earthをプラットフォームとしたデジタル媒体に変換し，復興デジタルアーカイブズとして再構築した．

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