症例1は25歳男性.下血,排便時痛あり来院.痔核と肛門管前壁に,一部に白色扁平上皮と乳頭状に発育した過形成性の腺管模様を有する径3cmの不整発赤調亜有茎性ポリープを認めた.腫瘤,痔核切除術を行い,inflammatory cloacogenic polyp(ICP)と診断した.症例2は83歳男性.残便感強くなり来院.痔核と肛門管前壁に径2cmの発赤調広基性ポリープを認めた.生検では線維筋組織の増生と肉芽組織に再生異型と思われる不規則な腺管を認めた.ICPと診断し,経過観察中である.
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