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クエリ検索: "兵庫県立有馬高等学校"
6件中 1-6の結果を表示しています
  • *山本 亜美, 永田 夏来, 村田 晋太朗
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2016年 59 巻 A4-5
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/13
    会議録・要旨集 フリー
    1.研究の背景及び目的
    本研究の目的は、中学校家庭分野における「家族」教育を対象とした実践論文より、教育評価についての現状と課題を把握し、俯瞰的な見取り図を得るための基盤を作ることにある。教育評価に注目することで、教員の「家族」教育に関する授業の傾向を明確にし、課題を見いだすためでもある。そのための手がかりとして、全国中学校技術・家庭科研究会の機関誌『理論と実践』に掲載された家族教育に関する実践論文のテキスト分析を行い、家族教育のメカニズムについての検討を行う。今日、家族の在り方について、家庭科教育ではどのように実践が求められているかという議論がなされている。本田(2009)や高橋(2015)においては、「家庭が大切だ」という学習指導要領や教科教育の方向性に対する、批判的立場が読み取れる。家庭科教育の領域においても、片田江(2010)は、家庭科教員が抱える実践課題の背景を明らかにし、濱崎(2013)においても、「家族」知のリアリティ構築を目指すために、その捉え方の転換を促す実践の可能性を示した。これらの「家族」教育の問題点として、他領域からの印象や個別の背景事例研究に留まっている点である。そこで、永田ら(2015)の調査では、GTA理論に基づき、実践論文のテキスト分析を行っている。分析では、27のカテゴリーに分類され、また、「生徒に求める資質・能力」に関する記述、「内容」に関する記述、「生徒の成果」に関する記述の3つからなる構造があることがわかった。そのため今回の分析では、27のカテゴリーのうち、「評価」に関するカテゴリーに着目し、「家族」教育の現状と課題を把握することで、一般的なレベルでの課題を明らかにすることを目的とする。

    2.研究方法
    全日本中学校技術・家庭科研究会の機関誌『理論と実践』を分析対象とした。その中でも今回は、現行学習指導要領期2009年から2014年に発行された中に掲載されている19本の実践論文を対象に、テキスト分析を行う。具体的には、GTA理論に基づき、テキストをカテゴリー化する。次に、「評価」に関するカテゴリーに着目し、各論文における「評価の目的(診断的評価、形成的評価、総括的評価)」、「評価の方法」、「評価規準(なにを評価したか)」「評価基準(どのような姿を根拠に研究成果としたか)」の観点で解釈を行うために、分析シートを作成し、解釈を行う段階と、二段階で分析を行う。

    3.結果と考察
    GTA理論に基づき、『理論と実践』に掲載されている19本の実践論文を分析した結果、「授業のテーマ」、「授業形態」、「生徒への指示」、「評価」、「教師の視点」、「その他」の6つの類型、計27カテゴリーに分類することができた。そのうち、「評価」に関するカテゴリーについては、「評価の対象」、「評価の材料」、「評価の段階(診断的評価、形成的評価、総括的評価)」、「生徒の変容」のカテゴリーに分類できた。また、「評価」に関するテキストについて分析シートによる分析の結果、「評価基準」の根拠となる要因において、「家族」教育の課題を見出すことができた。その根拠としては、(1)学習指導要領解説編及び教科書、(2)専門家やゲストティーチャーの指導・助言、(3)教師の既有知識、(4)教師特有の家族観、などがあげられる。
    今後は、「評価基準」の根拠となる要因について検討を行う予定である。
  • 初等教員養成課程大学生による指導案の傾向と課題
    永田 智子, *山本 亜美, *村田 晋太朗
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2017年 60 巻 P33
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/13
    会議録・要旨集 フリー
    【研究目的】学校放送の長い歴史の中で,2016年に初めて小学校家庭科を対象としたテレビ番組「カテイカ」が放送された.他教科においては学校放送番組活用に関して一定の研究蓄積があり,指導方略や活用方法が提案されているが(稲垣ほか2013,今野2016),小学校家庭科に関する実践・研究はこれからとなる.インターネット環境やタブレット端末の普及により,テレビ受像機や録画再生機がなくても学校放送番組や関連する動画クリップやデジタル教材も容易に視聴・活用できるようになった.現学習指導要領および次期学習指導要領においても「コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段」を「適切に活用した学習活動の充実を図ること」や「視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること」が示されている.デジタル教材を含めた学校放送番組を効果的に活用するための手立てを明らかにすることは,今後の小学校家庭科教育の充実の一助となるだろう.
     研究の第一歩として,本稿では「カテイカ」がどのように授業で活用されうるか,初等教員養成課程大学生が作成した指導略案等を分析することから,傾向と課題を明らかにすることを目的とする.
    【研究方法】H大学初等教員養成課程履修中の大学生・大学院生(以下,大学生)173人に,「カテイカ」第9回「これ買ってイーカ?」および番組に関連した短い動画クリップ4つを視聴させた後,消費生活領域の指導略案を作成させた.また事前アンケートや事後感想等にも回答させた.無回答項目がなかった157人分(90.8%)のデータを有効回答とし,分析した.
    【研究結果】事前アンケートにおいて「小学・中学・高校生時代に,学校放送番組を使った授業を受けたことがありますか」という質問に「ある」と回答した大学生は24.2%(38人)であった.一方,「大学で,学校放送番組を使って授業づくりを考える授業を受けたことがありますか」という質問に,「ある」と回答した大学生は28.0%(44人)であった.
     指導略案において番組や動画クリップの活用しない大学生は7.6%(12人)のみであった.一方,活用する大学生は,番組のみ73.2%(115人),動画クリップのみ12.7%(20人),番組と動画クリップの組み合わせ6.4%(10人)であった.また番組を活用すると記述していた学生のうち,全シーン活用するのは47人,部分的に活用するのは75人であった.指導略案中の視聴回数は,1回51.0%(80人),2回26.8%(42人),3回8.9%(14人)の順であった.活用場面は,展開84.1%(132人),導入32.5%(51人),まとめ6.4%(10人)の順であった.活用理由として,「子供たちが興味関心を持つ」「状況がわかりやすく考えやすい」「ポイントがまとまっている」などが多く見られた.
     多くの大学生は,活用理由を意識して,展開や導入で,番組を部分的に1~2回視聴させて一斉学習として活用しようとしている傾向があることがわかった.この結果は,学校放送番組の活用経験が豊富な小学校教員に行った調査結果(高橋ら2008)と同じ傾向を示している.一方で,学校放送番組という用語や存在について認知していない大学生も多いことが明らかとなった.
    【引用文献】
     稲垣忠・菅原弘一・高橋清・坂口真(2013)思考力の育成を意図した番組視聴シートにおける児童の記入行動・教師の指導方略の分析,教育メディア研究,20(1),17-27
     今野貴之(2016)1人1台タブレット端末環境における学校放送番組活用のための手立て,日本教育工学論文誌,40(Suppl.),101-104
     高橋純ほか(2008)小学校の学習単元における学校放送番組やICTの活用に関する調査,日本教育工学会研究報告集,JSET08-5,165-170
  • *永田 智子, 藤原 容子, 山本 亜美, 潮田 ひとみ
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2016年 59 巻 P16
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/13
    会議録・要旨集 フリー
    【研究目的】
      家庭科の研究指定を受けている小学校の教員でさえ,ミシン指導に不安を抱えている(永田・鈴木2014).そこで永田ら(2015)は,将来の小学校教員である初等教員養成課程の学生に対し,ミシン使用の技能と指導の自信を高めるよう工夫した授業を実施した.その結果,ミシン使用の技能と指導の自信を一定程度高めることができたものの,改善の余地はあり,より詳細に検討する必要性が示唆された.そこで授業を改善し,その効果を詳細に検討することとした.
     【研究方法】
      研究対象は,2015年度にH大学で開講された小学校教諭の普通免許状授与のための必修科目「初等家庭科教育法」である.この科目を履修した学生(学部2~4年生,大学院生,計217名)のうち,被服実技に関する授業を3単位時間(1単位時間=90分)受講し,事前・事中・事後アンケートのすべてに回答した117人を分析の対象とした.また2014年度受講生の171人分を比較対象とした.
      2014年度は,第1校時には,基本的なミシン操作に重点をおくため,糸をつけずに紙を空縫いさせる練習をした.第2校時には,糸の通し方から説明をはじめ,糸調子や裏表がわかるようにするため,上糸と下糸で色の違う糸をつけて紙を縫う練習をした.その後,ポケットティッシュケース作りをした.ティッシュの出し口は,手縫いで並み縫いと返し縫いさせ,両端はミシンで直線縫いさせた.
      2015年度は2014年度に実施した授業の前に,手縫いを中心とする授業を1単位時間増やした.並み縫い・返し縫いに加えて,玉結び・玉どめ・ボタン付けを学習内容として新規に追加した.
      また2015年度は事中・事後アンケートの質問項目を詳細にし,自信の程度を4件法(自信がある4~自信がない1)で尋ねた.
    【研究結果】
      2015年度は,ミシンに関する自分自身の技能について,授業後は,直線縫いの自信が大きく向上した.一方で,糸かけや糸調節については,事前よりは自信は高まったといえるものの,直線縫いほど大きくは高まらなかった.またミシン指導に対する自信についても同様の傾向であった.直線縫いに関しては,紙の空縫いから始めて,練習を繰り返したことが奏功したと思われる.
      手縫いに関して,2015年度は自分自身の技能についての自信は,授業後はどの項目も平均3点以上に高まった.これは2014年度に比べて授業時間を1単位時間分増やしたためと思われる.また,指導に対する自信についても,どの項目も高まったが,特にボタンつけについて3点以上に高まった.これは,ボタンのつけ方のみ児童用ビデオ教材を視聴させたことに起因していると考えられる.
      以上のことから,今回行った3単位時間の授業を通して,ミシン縫いと手縫いの技能およびその指導に対して自信が高まったといえる.特に,紙の空縫い,紙の直線縫い,布の直線縫いと回数を重ねたミシンの直線縫いは,技能への自信を高めることがわかった.また手縫いは,時間を増やしたこともあり,全般的に技能に対する自信が高まった.特に児童用ビデオ教材を用いて説明したボタンつけは指導に対する自信も高まったことがわかった.一方で,実際に体験しなかったミシンの糸かけや糸調節,手縫いの返し縫いについては指導の自信が低いままであった.
      今後,技能及びその指導に対して自信が低かった内容について効果的な指導法を検討し,さらなる授業改善を図りたい.
    【引用文献】
      永田智子・鈴木千春(2014)小学校家庭科教育研究指定校の教員が抱える不安,日本家庭科教育学会第57大会(岡山大学)
      永田智子・藤原容子・潮田ひとみ(2015)ミシン使用の技能と指導の自信を高める初等教員養成課程『初等家庭科教育法』の工夫,日本家庭科教育学会第58大会(鳴門教育大学)
  • ―全日本中学校技術・家庭科研究会機関誌「理論と実践」を対象として―
    村田 晋太朗, 山本 亜美, 永田 夏来
    日本家庭科教育学会誌
    2018年 60 巻 1 号 24-30
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/05/01
    ジャーナル フリー
    The purpose of this paper is to consider comprehensively current status and issues of not necessary since the cord “current” is in the same sentence practical family education in junior high school home economics. This study analyzes practical papers in “Theory and Practice” published by All Japan Industrial Arts and Home Economics Studies Group. The results of the analysis show four issues concerning the current status ; (1)overemphasize an early childhood care,(2)the difficulty of identifying research backgrounds,(3)place meet of weight on the professional development of teaching and ,(4)lower evaluation of validity. The results of this study made clear that family education in junior high school home economics have uncertain targets and the consequence low validity of evaluation.
  • 旗生 規, 矢部 和弘, 仲川 裕也, 豊川 勝生, 今冨 裕樹
    森林利用学会誌
    2012年 27 巻 4 号 233-238
    発行日: 2012/10/31
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
  • 教育行財政研究
    2017年 44 巻 85-102
    発行日: 2017/03/31
    公開日: 2017/10/16
    ジャーナル フリー
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