近年、日本のゲーム市場に大きな影響を与えている「ソーシャルゲーム」。中には海外に進出したタイトルもあり、海外での成功がゲーム企業の更なる発展、事業拡大につながることもある。日本のゲームや漫画、アニメなどを多く輸入し、日本に近しいサブカル文化を有することや、地理上でも近しいという点、そしてゲーム人口やゲーム市場の規模などを踏まえ、日本のゲーム企業にとって、台湾を最初の海外進出先の有力な候補として挙げることができる。本稿では台湾のソーシャルゲーム市場に進出した日本のIP(知的財産)を幾つかピックアップして紹介する。また、現地プレイヤーに対するオンラインのアンケート調査およびデプスインタビューを行い、その結果を一部抜粋して紹介しつつ、その中で見えてきた、現地ユーザーの動線の多様性や、それに伴う「ローカライズ版」の課題、そして一部の課題を克服した事例などを紹介する。
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