本研究は,ダウ10投資法の台湾株式市場への応用を提案する.この手法は台湾50指数を構成する銘柄から配当利回りの高い10銘柄に投資し,毎年リバランスする手法である(以下この手法を「台湾D-10投資法」と呼ぶ).
2003年から2012年のデータを用いて検証した結果,2002年12月の月末時点の株価を100とすると,2012年12月の月末時点の台湾50指数が164.87であったのに対し,台湾D-10投資法で投資した場合は415.77となった(売買手数料・諸税別).従って,台湾D-10投資手法の有効性が確認できた.
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