1.はじめに
近年,音声認識,画像認識などさまざまな人工知能の成果が注目されている。この人工知能の根幹を支えているニューラルネットワークに用いられているアルゴリズムは,ノイマン型アーキテクチャを用いた,現在の最先端のコンピュータ・システムにおいても,膨大は計算処理を必
本解説論文では,特許を対象とした機械翻訳における種々の課題に対する関連技術の解説を行う.特許に対する機械翻訳は実用的にも学術的にも長い歴史を持つが,ニューラル機械翻訳の登場で新たな段階に進んできたと言える.そうした動向を踏まえ,訳抜け・過剰訳への対策,用語訳の統一,長文対策,低リソース言語対対策,評価,翻訳の高速化・省メモリ化,の6項目に分けて近年の関連技術を紹介し,今後の方向性を論じる.
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