電磁気学は完成した
古典物理学
の分野の一つである。しかし
,必ずしも易しく理解できるとは限らないようである。J. C. Maxwell が基本となる方程式を発見して既に 170 年になろうとする今日でも
,誤解や曲解がしばしば見られる。電磁波を考える上で基本的な
,Ampère-Maxwell の法則で導入されている変位電流(電束電流)に関しても
,理解の難しさ
,実験の困難のためか
,誤った記述が多々見られる状況である。電磁気学を基礎からはじめて
,正しい理解を得るにはどの範囲を視野において考える必要があるか検討する。
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