症例は73歳,男性,両肺の浸潤影と高IgM血症を認めた.経気管支肺生検で,リンパ球および形質様細胞の浸潤を認め,同細胞にIgM-κの表出を確認し,肺浸潤を主体とするWaldenström macroglobulinemiaと診断した. melphalan, prednisoloneの治療効果は少なく,天然型interferon-αを併用したところIgMが2863mg/dlから1469mg/dlへと低下し,胸部異常陰影が著明に改善した. IFNの休薬,再投与に対応したIgMの増減があり,本疾患に対するIFNの有用性が確認された.
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