情報活用能力を育成するためには自己が持っている知識に積極的に他の知識を加えることが必要であり,受動的に情報を保持しているだけでは情報活用能力は向上しない.高校生がコンピュータ操作を行う際や授業で理解が出来ない専門用語が現れた場合,インターネットを使用して専門用語の意味を検索する場合が多いが,インターネット上の解説が高校生の理解できる範囲を超えている場合や派生的に関連する用語の意味が解らない場合には用語の意味を理解しないまま放置してしまい情報を活用することが困難となる恐れがある.本研究では高校生に対する情報専門用語の知識の獲得と定着を目的とし,eラーニングを使用した授業デザインの開発を行った.授業の開発にはインストラクショナルデザインの基本的モデルであるADDIEモデルを使用し授業を設計,実践した.その結果,学習者から専門用語の理解や効果について肯定的な評価を得られた.
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