詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "大野理絵"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • *守田 淳哉, 和泉 智子, 須之内 真奈, 堤 俊輔, 大野 理絵, 有馬 和範, 佐藤 靖
    日本毒性学会学術年会
    2012年 39.1 巻 P-187
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/24
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】ラットでは摂餌・体重減少が毒性試験パラメータに及ぼす影響についての報告はあるが、イヌではほとんどない。そこで本研究では、イヌにおいて制限給餌により体重を減少させたときの心電図及び血液への影響について検討した。また、給餌制限を解除し、体重を回復させたときの各パラメータの回復性についても検討した。
    【方法】雄性イヌ(ビーグル、n=5/群)を用いた。制限給餌群には、制限給餌期間の1~8週は150 g/日、9~12週は200 g/日、4週間の回復期間は300 g/日を給餌した。対照群には、制限給餌期間及び回復期間ともに300 g/日を給餌した。一般状態、体重、摂餌量、標準肢誘導及びホルター心電図の測定、並びに血液学及び血液生化学的検査を実施し、対照群及び制限給餌群の2群間比較を行った。また、制限給餌群は、体重の変化率と各パラメータの相関について評価した。
    【結果及び考察】制限給餌群において、体重は制限給餌開始前に対し約17%減少し、対照群に比較し約18%低値を示した。心電図検査では循環血液量の減少の影響と思われる心拍数の減少、血液学的検査では低栄養の影響と思われる白血球パラメータの減少が認められた。また、体重減少と上記パラメータとの間には相関関係が認められた。制限給餌期間に認められた変化は、回復期間には体重のみならず、上記パラメータの回復性が確認された。
    【結論】イヌで継続的な摂餌量減少に起因した体重減少がみられる場合、心電図及び血液(心拍数、白血球低値)に影響を及ぼすことが示唆された。イヌの毒性試験では、化合物投与により継続的な摂餌・体重減少が認められることがある。本結果は、毒性試験パラメータの変動が化合物の直接作用か、二次的作用によるものかを判断する上で有用な情報になると考えられた。
  • *梶山 優, 小川 文一朗, 松江 健太, 大野 理絵, 須田 朗子, 辻 暁司, 落合 祥啓, Tore ERIKSSON, 杉浦 正幸, 堤 俊輔
    日本毒性学会学術年会
    2014年 41.1 巻 P-211
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/26
    会議録・要旨集 フリー
    【背景・目的】近年では幾つかの新規バイオマーカーが、ラットの急性腎障害を検出するためのバイオマーカーとして有用性が報告されている。しかしながらこれらの新規バイオマーカーを用いた腎毒性評価実験及び従来のバイオマーカーとの対比の情報は不十分である。そこで本研究では、典型的なラットの薬剤性急性腎障害モデルを用いて新規腎毒性バイオマーカー及び古典的腎毒性バイオマーカーの感度を解析し、さらに各々の回復性まで検討した。
    【方法】ゲンタマイシン硫酸塩の0、80及び160 mg/kgを雌ラットに2、4又は8日間反復投与後に血液生化学的検査及び病理検査を行った。また、8日間反復投与後に2週間休薬させる群を設け、経日的(投与2、4 及び8日、休薬7及び14日)に尿検査[尿生化学的検査(古典的腎毒性バイオマーカー)及び選択反応モニタリング(新規腎毒性バイオマーカー)]を行うとともに、2週間休薬後に血液生化学的検査及び病理検査を行った。
    【結果・考察】尿検査(新規及び古典的腎毒性バイオマーカー)において、病理組織学的検査における傷害性変化より先行して認められたパラメータ、傷害性の変化と同時期に認められたパラメータ、休薬期間で傷害性の変化が消失しても継続して認められたパラメータがあった。また、病理組織学的変化が進行する一方で、消失傾向を示したパラメータも認められた。新規バイオマーカーの3項目(β2m、Cys-C及びNGAL)では血液生化学的検査パラメータ(CRE又はBUN)よりも感度が高く、その他の項目は血液生化学的検査パラメータよりも感度が低いという結果になった。腎障害発生過程において各バイオマーカーの変動パターンが異なることから、一般毒性試験等のどのような変化が起こるか予測できない場合の腎毒性の評価には、変動パターンの異なるパラメータを複数用いて評価を行うことが必要であると思われた。
feedback
Top