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クエリ検索: "大阪歯科大学附属病院"
603件中 1-20の結果を表示しています
  • 辰巳 浩隆, 黒田 洋生, 植野 茂, 白数 力也, 竹本 靖子, 福島 久典, 佐川 寛典, 毛利 学
    歯科医学
    1995年 58 巻 4 号 297-302
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2017/03/09
    ジャーナル フリー
    大阪歯科大学附属病院
    の手術室, 病棟および外来診療室の病院環境を対象として, 1994年度のメチシリン耐性ブドウ球菌(MRS)分布状況を調査した.
     その結果, 半数の病院環境部位(50%)からMRSが分離された. そのうち手術室では前回の50%から23%に改善された. 病棟では83%を占め, 前回とほぼ同じ値を示した. また外来診療室での分離比率は44%であった. MRS分離部位のうち, 医療従事者あるいは患者の手指が接触する機会のない部位のほうが, 接触する機会のある部位よりもやや高い分離比率を占めた. またマンニトール発酵性とコアグラーゼ産生性から供試MRS 104株は, すべてメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)に属した. 抗生物質感受性試験から, すべての MRCNS が vancomycinに対して感受性を示し, erythromycinを除く他の抗生物質に対しても, 半数以上のMRCNSが感受性を示した. 一方, 抗生物質感受性試験に基づくタイプ分類より, さまざまなタイプの MRCNSが認められた.
     これらのことから, 本大学附属病院の病院環境では, 依然としてMRSが広く棲息し, 接触および空気感染により伝播している可能性が示唆される.
  • 辰巳 浩隆, 黒田 洋生, 植野 茂, 白数 力也, 竹本 靖子, 福島 久典, 佐川 寛典, 毛利 学
    歯科医学
    1996年 59 巻 3 号 265-270
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    大阪歯科大学附属病院
    の手術室環境を対象として, 1995年度のメチシリン耐性ブドウ球菌(MRS)分布状況を調査するとともに, 1993年度と1994年度との調査結果を比較した.
    その結果, 1995年度では手術室各部位の16%からMRSが分離され, 1993年度および1994年度よりも低い比率を示し, 経年的に分離比率の低下が認められた. とくに清潔区域では, 1993年度と1994年度ではそれぞれ14%と17%であったのに対し, 1995年度では3%であった. 分離菌のマンニトール発酵性とコアグラーゼ産生性から, 供試22株は1994年度の供試菌株と同様に, すべてメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)に属した. 抗生物質感受性試験で, すべての MRCNSが vancomycin と chloramphenicolに対して感受性を, imipenemを除く他の抗生物質に対しても, 半数以上のMRCNSが感受性を示した. 一方, 抗生物質感受性試験に基づくタイプ分類より, さまざまなタイプのMRCNSが認められた. 迅速簡易同定キットで, 22株の供試MRCNSを同定した結果, 手術室由来株の50%がS. epidermidisであった.
    以上, 本大学附属病院の手術室環境におけるMRS分離比率は顕著に低下し, 清掃による効果がみられた. しかし, 依然として準清潔区域にS. epidermidisを中心とするMRCNSが棲息しているので, 今後もいっそうの注意を要する.
  • 仲尾 峰泰, 辰巳 浩隆
    歯科医学
    1996年 59 巻 4 号 344-355
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    MRCNSの多様な表現形質を遺伝的に明らかにするため, MRCNSを DNA-DNA hybridizationで同定し, それぞれの菌株の chromosomal DNA, mec A 遺伝子, plasmid DNAおよびphage誘発性を検索した.
    その結果, DNA-DNA hybridizationによる同定では, 供試菌の60%が S. epidermidisであった. PFGE による chromosomal DNAの分析では, 14 genotypeに分類され, そのうち, 12株の S. epidermidisは, 9 genotypeに分かれた. 1株を除くすべての菌株が, mec A 遺伝子を保有していた. Plasmid DNAの分析では, 1株を除き, 全試菌が plasmid DNAを保有し, それぞれ異なった plasmid profileを示した. 供試菌の41%から phageが誘発され, 正六角形をした short head の phageが観察された. また, 供試菌の35%が, β-lactamaseを産生した.
    以上の結果から, MRSA screening agarに発育した CNS, とくに S. epidermidisは, mec A遺伝子をもち, 遺伝的に多種多様で, 外来性や内在性のDNAを容易に出し入れする可能性の高い菌種であることが示唆される.
  • 竹本 靖子, 福島 久典, 辰巳 浩隆, 黒田 洋生, 毛利 学, 佐川 寛典
    歯科医学
    1996年 59 巻 3 号 259-264
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    大阪歯科大学附属病院
    の医療従事者の鼻腔から分離された75株のメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)の病原性および酵素産生性によるtype分けについて検討し, 1993年に病院環境から分離されたMRCNSの酵素産生性とtypeを比較した.
    Lecithinaseおよび lipaseを産生した株は, 75株中21株(28%), β-lactamaseを産生した株は, 10株(13%)であった. 一方, DNase, hyaluronidase, chondroitin sulfatase, collagenase, trypsinおよび chymotrypsinはいずれの菌株も産生しなかった. また, 簡易同定キットにより75菌株を同定した結果, 70株(94%)が, Staphlococcus epidermidis (S. epidermidis)であり, 3株がそれぞれ, Staphlococcus gallinarum (S. gallinarum), Staphlococcus lentus (S. lentus)および Staphylococcus warneri (S. warneri)と同定された. 残りの2株は同定することができなかった. また, 最も多く分離された S. epidermidis を β-lactamase, lecithinase および lipase産生性によりtype分けしたところ, いずれの酵素も産生していない typeが最も多く, 44株を占め, ついで, β-lactamase (-), lecithinase (+), lipase (+)の typeが15株を占め, その他に4 typeが認められた.
    以上の結果から, 医療従事者の鼻腔から分離された MRCNSは, 1993年に病院環境から分離された MRCNSと異なり酵素産生性の面で病原性は低く, β-lactamase, lecithinase および lipaseの産生性から多くのtypeに分かれることが示唆される.
  • 大西 明雄, 小出 武, 覚道 健治, 米谷 裕之, 辻 一起子, 辰巳 浩隆, 米田 護, 谷岡 款相, 樋口 恭子
    日本口腔診断学会雑誌
    2015年 28 巻 3 号 157-162
    発行日: 2015/10/20
    公開日: 2015/10/31
    ジャーナル フリー
    We conducted an investigation for 4 years from January 2008 to December 2011 to evaluate the oral psychosomatic patients who visited the Osaka Dental University Hospital.
    The number of patients diagnosed during the 4-year period was 245. We examined the gender, age, address, date of consultation, clinical department, diagnosis, and dosage of the patients.
    As a result, we found the following.
    1. The male-female ratio was 1 : 3.4.
    2. It took 2.5 months on average before the diagnosis.
    3. The number of new patients tended to be small in May and large in December.
    4. There were regional differences in the distribution of patients. The population density was also higher in two areas where there were many patients.
  • 芝野 みほ子, 高橋 一也, 樋口 裕一, 三木 基二, 小正 裕, 権田 悦通
    老年歯科医学
    2001年 15 巻 3 号 298-304
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    高齢者の咀嚼能力の基礎データを収集するため,
    大阪歯科大学附属病院
    高齢者歯科における初診患者の残存歯数, 歯の修復状況ならびに咬合支持域の状況について年齢階級別に調査を行った。調査対象は, 平成9年4月から平成10年3月までに当科に来院した初診患者361名 (男性144名, 女性217名) であり, 平均年齢は男性77.7歳, 女性76.3歳である。調査は, 70-74歳, 75-79歳, 80-84歳, 85-90歳, 90歳以上の5つの階級に分類して, 残存歯数, 1歯単位の修復状況 (健全, 充填, クラウン, ブリッジ, カリエス, 有床義歯, 欠損放置), 1顎ごとの欠損状況 (無歯顎, Kennedy分類I-IV) ならびにEichner分類による残存歯咬合支持域の検索を行った結果, 以下の結論を得た。
    84歳以下の高齢者の口腔内は, 残存歯の多くが充填・クラウン・ブリッジで, 欠損部は有床義歯で修復していたが, 部分的に残存歯咬合支持域があり, 食品摂取が行いやすい状況にあると思われた。
    一方, 85歳以上の高齢者では, 残存歯数が減少し, 残存歯咬合支持域を含む多くの欠損補綴を有床義歯に依存するため, 食品摂取に支障が生じやすい状況にあると思われた。
  • 渋澤 亜子, 渋澤 龍之, 槇 宏太郎
    Dental Medicine Research
    2010年 30 巻 2 号 151-155
    発行日: 2010/07/31
    公開日: 2013/03/26
    ジャーナル フリー
    患者は初診時15歳2か月の女児, 前歯の歯並びを主訴に来院した.下顎両側中切歯の先天性欠如, 第二大臼歯部の頬舌的すれ違い咬合, 上顎歯列の叢生, および上顎前歯の唇側傾斜を伴うAngleⅢ級症例である. 治療としては, 上顎両側第一小臼歯の抜去, 下顎では, 側切歯を中切歯, 犬歯を側切歯, 第一小臼歯を犬歯とみなし排列を行った. 下顎歯列において, 側切歯のかわりに犬歯, 犬歯のかわりに小臼歯を用いる場合, 歯冠幅径ならびに頬舌的な厚みの違いにより, 前歯部の被蓋関係, 前方・側方運動時の誘導, および臼歯部咬頭嵌合の構築において苦慮することが予想される. 多くの場合, 歯冠の形態修正を必要とするが, 本症例では, 調和のとれた上下顎前歯部歯冠幅径であったため, 歯の移動のみで咬頭干渉を回避し, 下顎の前方ならびに側方運動時における誘導も良好な機能的咬合が得られた.
  • 松井 桂子, 越後 成志, 君塚 哲, 千葉 雅俊
    日本口蓋裂学会雑誌
    2007年 32 巻 3 号 326-334
    発行日: 2007/10/30
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    顎裂部への骨移植後に顎裂側未萌出犬歯を外科的に開窓し,移植骨内へ積極的に萌出誘導して排列し良好に長期経過している症例を経験したので報告する.
    患者は左側口唇口蓋裂の男性で,8歳2カ月時に新鮮自家腸骨海綿骨細片移植(以下;骨移植)を行った.骨移植術時の顎裂幅径は,歯槽頂側7mm,鼻腔側17mmの鼻腔側顎裂幅径が大きい症例であった.骨移植後永久歯萌出交換の経過観察を行っていたが,パノラマX線写真所見で左側上顎永久犬歯の歯軸が左側中切歯根に対し直角に位置する方向異常が見られ萌出障害が疑われた.骨移植から2年8カ月,10歳10カ月時に未萌出の左側上顎犬歯の開窓術を施行した.
    本症例が開窓を必要とした原因として,鼻腔側顎裂幅径が大きかったため,犬歯歯胚が側方へ転位し,犬歯歯根は骨の存在する方向に形成され歯軸傾斜が顕著となったことが考えられた.さらに文献によれば骨移植すると歯軸が変化しないため,萌出方向が限定されたものと推察された.開窓後から矯正力によって積極的に犬歯を牽引,顎裂骨移植部へ萌出誘導し,永久歯咬合形成治療を行い15歳6カ月で終了した.
    骨移植から約18年経過しているが顎裂骨移植部に排列した犬歯は歯軸が改善された状態を維持しており後戻りも認められず,上下顎の咬合状態は安定している.
    本症例により顎裂部への骨移植が犬歯萌出・排列の場を提供し,安定した咬合の獲得に寄与するものであることが示唆された.
  • 木田 順子, 柿本 和俊, 小正 裕, 北川 正彦, 内貴 和美, 池淵 隆三, 井上 太郎, 雨宮 幸三, 権田 悦通
    老年歯科医学
    2001年 16 巻 1 号 76-85
    発行日: 2001/07/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    通院している比較的健康な高齢者の口腔ケア指導と実践に対する指針を得るべく, 患者の日常生活を含めた口腔ケアについて,
    大阪歯科大学附属病院
    高齢者歯科に通院中の70歳以上の患者100人に対して調査を行った。
    調査内容は, 口腔内に対する認識, 生活習慣, 口腔ケア指導を受けた経験の有無や清掃方法などである。また, 文字の大きさや挿絵が異なる義歯の取り扱いに関する3種類のパンフレットを見せ, 患者に選択させた。さらに, 歯口清掃の状況と残存歯の確認を行った。
    患者の多くは, 生活が規則正しく, 食べ物の好き嫌いもないと回答した。しかし, 残存歯数を正しく認識している患者は約4分の1であり, 多くの患者は実際よりも少ない歯数を答えた。口腔内もしくは義歯のケア方法の指導を受けた経験については, 有歯顎者は62%であったが, 上下顎総義歯装着患者は25%にすぎなかった。多くの患者が読もうと思って選択した口腔ケアについてのパンフレットは, 内容が簡潔で文字や挿絵が大きい冊子であったが, 細かい文字で詳しい説明がある冊子を選ぶ患者も多かった。
    以上から, 高齢者の口腔ケアに関しては全身的な健康ほどには認識されておらず, 口腔ケア指導, 特に義歯のケアについての指導が十分になされているとは言い難いことが判明した。
  • 松井 桂子, 野上 晋之介, 高橋 哲
    日本口蓋裂学会雑誌
    2016年 41 巻 3 号 201-211
    発行日: 2016/10/25
    公開日: 2016/11/16
    ジャーナル 認証あり
    顎裂部への新鮮自家腸骨海綿骨細片移植(以下骨移植)の主な目的は,形成された骨架橋に歯を排列することにある。側切歯の先天欠損がある場合には顎裂隣在の未萌出犬歯を萌出誘導,あるいはすでに萌出している犬歯を歯科矯正治療により移動して排列し,いずれも欠損補綴によらない咬合形成を目標とする。しかし,長期的に経過観察することにより,咬合形態に変化がみられる場合がある。
    本症例は,左側唇顎口蓋裂36歳の女性で,7歳4ヶ月時に顎裂部への骨移植を行い,上顎左側側切歯先天欠損のため顎裂骨移植部へ左側犬歯を排列し,歯科矯正による咬合形成治療を行った。21歳時に歯科矯正治療を終了したが,その後約10年間の経過観察中,徐々に前歯部反対咬合傾向を呈したため,32歳で歯科矯正による再治療を行い,顎裂骨移植部に空隙を確保し,同部に歯科インプラントを応用,35歳で良好な最終咬合形態を獲得した。
    歯科矯正により開放された骨架橋の大きさはX線CT画像により歯槽頂~鼻腔側で頬舌的幅径は約5~7mm,垂直的幅径は約11mmであった。
    本症例より,目標とした最終咬合形態は長期経過でまれに変化する可能性があること,長期に歯を排列していた骨架橋は歯の移動により開放されても充分な骨量が存在することが確認された。また,口唇裂口蓋裂患者の口腔内は可能な限り,長期的管理が必要であることが示唆された。
  • 奥野 健太郎, 髙橋 一也, 岸本 直子, 中嶋 正博
    歯科医学
    2019年 82 巻 2 号 51-55
    発行日: 2019/09/25
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    近年,急速に進む高齢化により有病者数の増加や社会生活における様々なストレスの増加,不規則な食生活から,口腔乾燥症(ドライマウス)を主訴に来院する患者が増加している.今回,近年の

    大阪歯科大学附属病院
    ドライマウス外来の診療状況を把握することを目的に,初診患者の基礎的データを収集し,臨床的検討を行ったので報告する. 2017年4月1日から2018年3月31日までに,ドライマウス外来を受診した初診患者を対象とした.診療録から初診時の年齢,性別,自覚症状,服用薬数と服用薬,合併症,安静時唾液量,ガムテストによる刺激時唾液量を抽出し,各項目を調査した.初診患者の総数は73名(男性14名,女性59名)であった.平均年齢は67±14歳であり,70代が29名と最も患者数が多かった.安静時唾液量は1.2±2.2mL/15min,ガムテストによる刺激時唾液量は6.5±5.9mL/10minであった.服用薬の平均数は4.2±3.9剤であった.初診患者の内,シェーグレン症候群の患者は15名であった.もっとも頻度の高い自覚症状は「口腔乾燥感」で67.1%,次いで「舌痛」39.7%,「夜間の口腔乾燥感」21.9%,「味覚異常」21.9%,「口腔違和感」17.8%であった.合併する全身疾患は,高血圧の合併が最も多く34.2%であり,次いで精神疾患(27.4%),消化器疾患(19.2%),骨粗鬆症(16.4%)であった.ドライマウスには全身的因子,局所的因子など様々な要因が関与しており,患者が自覚する症状も多岐にわたる.根治療法は難しいが,適切な対処療法により,日々のQOLは大幅に向上する.今後,ますます高齢化が進む中,ドライマウス患者への適切な診断と対応が求められ,歯科が果たす役割は大きいと思われる.

  • 小石 同亮, 柿本 和俊, 岡崎 定司, 小正 裕
    老年歯科医学
    2005年 20 巻 2 号 128-134
    発行日: 2005/09/30
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    総人口における65歳以上の割合は増加しつつある。これに伴い歯科医療機関を訪れる高齢者の割合は高くなると考えられるが, 歯科医療機関に対する高齢者の来院動態に関する統計は見られない。そこで,
    大阪歯科大学附属病院
    高齢者歯科へ平成9年9月17日から平成15年5月31日までの間に来院した新来患者および, 予約外再来患者 (初診医対応患者) について臨床統計的観察を行い, 以下の結果を得た。なお, 高齢者歯科が担当しているのは,
    大阪歯科大学附属病院
    に来院した患者のなかで, 新来時に一般歯科診療を希望する70歳以上の患者, 上下顎無歯顎患者および当科医員への紹介患者である。
    調査期間中, 初診医対応患者は6, 057人で男性2, 501人, 女性3, 556人であった。平成14年12月を中心とする1年間の1日あたりの平均患者数は6.0人であり, 平成10年3月を中心とする1年間の1日あたりの平均患者数である3.1人の約2倍であった。また, 義歯の修理もしくは調整を希望して来院した患者数は調査期間中, 急激に増加していた。気温, 天気および不快指数は患者数にあまり影響しなかった。
    以上のことから, 本医院に来院した初診医対応患者の総数は増加し続けている。したがって, 医療従事者は高齢患者への対応を十分に備えてなければならないと考えられる。
  • 辰巳 浩隆, 黒田 洋生, 植野 茂, 白数 力也, 竹本 靖子, 福島 久典, 佐川 寛典, 毛利 学
    歯科医学
    1995年 58 巻 5 号 384-385
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2017/03/09
    ジャーナル フリー
    We investigated the spread of methicillin-resistant staphylococci (MRS) in Osaka Dental University Hospital. We examined the nasal carriages of the medical staff in 1994, and tested the antimicrobial susceptibility of the isolates. MRS were isolated from 70 of 93 medical staff on the first examination and 35 of 43 medical staff on the second. No MRS strains tested had mannitol fermentation or coagulase production. MRS strains were classified into various types according to antibiotic sensitivity. All MRS tested were susceptible to vancomycin. These results indicate that methicillin-resistant, coagulase-negative staphylococci of various types were prevalent in the nasal cavities of medical staff in Osaka Dental University Hospital.
  • 辰巳 浩隆, 黒田 洋生, 植野 茂, 白数 力也, 竹本 靖子, 福島 久典, 佐川 寛典, 毛利 学
    歯科医学
    1995年 58 巻 4 号 291-296
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2017/03/09
    ジャーナル フリー
    大阪歯科大学附属病院
    の医療従事者の鼻腔を対象として, 1994年度におけるメチシリン耐性ブドウ球菌(MRS)検査を実施した.
     その結果, ほとんどの医療従事者の鼻腔(75%)からMRSが分離され, 1993年度(3%)よりも著しく高い分離比率を示した. またマンニトール発酵性とコアグラーゼ産生性から供試したMRS 75株は, すべてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)ではなく, メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)に属した. 抗生物質感受性試験の結果から, すべての MRCNS が vancomycinに対して感受性を示し, imipenemを除く他の抗生物質に対しても, 半数以上のMRCNSが感受性を示した. 一方, 抗生物質感受性試験の結果に基づくタイプ分類より, 多くのタイプのMRCNSが認められた.
     それゆえ, 感染源は広範囲にわたって存在し, しかもMRCNSが1年間のうちに急速に広く蔓延したと考えられる.
  • 野口 元, 岡崎 篤, 藤田 日出男, 大森 郁朗
    小児歯科学雑誌
    1980年 18 巻 2 号 265-273
    発行日: 1980/08/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
  • 荒垣 芳元, 石井 千佳子, 橋本 和哉, 松本 尚之, 神原 敏之, 川本 達雄
    日本口蓋裂学会雑誌
    2005年 30 巻 3 号 254-258
    発行日: 2005/10/30
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    大阪歯科大学附属病院
    矯正歯科における口唇裂口蓋裂患者の実態を把握する目的で,1992年4月より2002年3月までの10年間に,当科を受診した口唇裂口蓋裂患者125名について統計的観察を行い,以下の結果を得た.
    1.10年間に当科を受診した総患者数3,254名中,口唇裂口蓋裂を有する矯正患者は125名で,3.8%を占めていた.
    2.居住地域は大阪府(760%)を中心とする近畿地方に集中していた.
    .男女比は男性46.4%,女性53.6%であった.
    4.初診時平均年齢は13歳9か月(2歳3か月~37歳)で,年齢分布は4歳から15歳の範囲に73 .2%が含まれていた.5.裂型別頻度は,片側性口唇口蓋裂が60.8%,両側性口唇口蓋裂が13.6%,片側性口唇裂が11.2%,口蓋裂単独が14.4%であった.
  • 糸田 昌隆, 永久 景那, 寒川 晃, 今井 美季子, 貴島 真佐子
    歯科医学
    2021年 84 巻 1 号 1-6
    発行日: 2021/03/25
    公開日: 2021/06/25
    ジャーナル フリー

    口腔機能の回復は,摂食・呼吸といった基本的生命保持,健全な食生活の確保,コミュニケーションや社会生活の回復と拡大が図られ,心身ともに健康な生活を実現する.生活機能の向上を目指したリハビリテーションを行うことで,QOLの向上,生きがいに満ちた生活の実現に繋がるため,人生の楽しみである食支援は重要である.2017年5月より口腔機能全般に対応する診療科として

    大阪歯科大学附属病院
    において,口腔リハビリテーション科が開設された.今回,当科開設当初から現在まで約3年半経過しているが,2017年5月1日から2019年5月末までの約2年間の当科受診患者の特徴および診療状況を把握する目的で歯科大学附属病院の診療科として,今後の医療・介護連携および地域医療における役割と課題について検討したので報告する.対象は,2017年5月1日から2019年5月31日までに,
    大阪歯科大学附属病院
    口腔リハビリテーション科を受診した初診患者140名とした.ただし,通常の歯科診療(検診依頼,一般歯科治療等)を目的とした紹介患者は除外した.初診患者の平均年齢は,66±18歳であり,80歳代が最も多かった.依頼元は,院内他科が74%であり,主訴内容は,「喋りにくい」が30件,「口腔外科オペ後リハ依頼」が29件,「嚥下困難」が28件であった.原因疾患は,頭頸部悪性腫瘍が39%,フレイルが20%であった.歯科的対応内容は,口腔リハ実施のみが69%で,高い頻度の訓練内容は舌機能訓練であった.生活機能における改善項目は,摂取可能な食品数の増加や食事形態向上が24%であった.本調査において,当科では,生活機能に影響を及ぼす口腔機能障害が診られる患者が多いことが示唆された.今後,口腔リハビリテーションのアウトカムとして,生活機能を指標とした評価項目開発にむけ,さらなる研究が必要であると考えられた.

  • 通院に対する一般的状況
    木下 円我, 樋口 裕一, 土居 敏三, 高橋 一也, 小正 裕, 権田 悦通
    老年歯科医学
    2001年 16 巻 1 号 65-69
    発行日: 2001/07/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    平成10年4月から平成11年3月までの12ヵ月に
    大阪歯科大学附属病院
    高齢者歯科診療科 (当科) に来院した70歳以上の高齢初診患者について調査を行い以下の結果を得た。
    1.年齢別では, 70~74歳が最も多く, 次いで75~79歳で, 最高齢者は97歳であった。また, 女性患者は男性患者の約1.8倍であった。
    2.住所は, 大阪府下在住が77%を占め, 通院時間については, 30分から1時間未満が最も多かった。付き添いに関しては, 84%の患者が必要なしと回答した。
    3.患者自身が認識している収縮期血圧と拡張期血圧の数値と, 初診時に計測した実測値については実測値の方が若干高くなる傾向が認められた。
    4.動悸, 息切れ, 胸痛の有無に関する問診に対して, 動悸は73%, 息切れは75%, 胸痛は91%の患者が, ないと回答した。
    5.患者が認知する全般的な基礎体力を知る上で “よく風邪をひきますか” という問診に対して, 79%の患者がひきにくいと答えた。
    以上の結果から, 当科に来院する70歳以上の患者の多くは, 比較的健康で通常の歯科治療に支障がないものと思われる。しかし, 一部には, 付き添いを必要とする患者が存在し, 患者管理を十分行う必要があることが判明した。
  • 親里 嘉健, 河原 茂, 渡辺 道雄, 年梅 旭, 近森 槙子
    小児歯科学雑誌
    1982年 20 巻 4 号 556-563
    発行日: 1982/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    大阪歯科大学附属病院
    小児歯科外来で,出血傾向のない患児に対し,1)支台形成時の歯肉損傷による小出血,2)ラバーダム撤去時の歯肉の小出血,そして,3)乳歯抜歯時の小出血をみた場合にそれぞれ局所止血剤TDZゼリーを使用し,その止血効果について観察した.
    TDZゼリーの止血効果は歯肉損傷時の小出血に対して有効率100%,交換期乳歯抜歯時の小出血に対して有効率77.8%であった.
    その結果,TDZゼリーは歯肉の小出血には有効で安全性の高い局所止血剤といえる.
  • 辰巳 浩隆, 黒田 洋生, 植野 茂, 白数 力也, 竹本 靖子, 福島 久典, 佐川 寛典, 毛利 学
    歯科医学
    1994年 57 巻 1 号 81-82
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2017/03/06
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study was to investigate the spread of methicillin-resistant staphylococci (MRS) in Osaka Dental University Hospital. We examined 65 locations in the hospital wards and tested the antimicrobial susceptibility of the isolates. MRS were isolated from 55 hospital ward locations. About half the MRS strains were isolated from locations in contact with the medical staff or inpatients, and the others from non-contact locations. MRS were classified into various types according to antibiotic sensitivity. All strains tested were susceptible to vancomycin. These results suggest that nosocomial infections were occurring in the hospital wards.
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