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クエリ検索: "小林三剛"
5件中 1-5の結果を表示しています
  • 東洋医学における臨床科学化に関する研究
    小林 詔司, 森 和
    日本東洋医学雑誌
    1989年 40 巻 1 号 19-26
    発行日: 1989/07/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 谷口 勝, 加藤 麦, 秦野 良厚
    全日本鍼灸学会雑誌
    2002年 52 巻 5 号 575-581
    発行日: 2002/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    東洋医学の考え方は、生体を小宇宙として総合的に捉えるとされている。現在、一般的に用いられている五行関係を理解するための五行関係図は、五行間のすべてを矢印により接続しているため、五行が関わり合う方向を示しているに過ぎず、全体の把握をしているとは言えない。これに対し、現代の工学系における制御理論では、複雑系を複雑系のまま理解するための理論が用いられている。
    そこで我々はこの理論を用いて、五行関係を総合的に解釈するための試みとして、新しい五行関係モデル作成した。その結果、相生関係と相克関係とをドラスティックに変化するものとして捉えることができ、相生関係と相克関係を同時に理解し、五行全体の変化を如実に表現することができるようになった。この五行関係法則の基本モデルにより、今後疾病モデルの作成と治療理論の解釈ができる可能性が示唆された。
  • 虚実変化に伴う疾病モデルの構築
    谷口 勝, 加藤 麦, 秦野 良厚
    全日本鍼灸学会雑誌
    2003年 53 巻 4 号 540-548
    発行日: 2003/08/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    東洋医学における疾病の理解は複雑系である生体を虚実という概念で捉えているが、これに影響を与え疾病を引き起こす五行リズムと生体全体との関係を示すモデルは未だ構築されていない。そこで本稿では、五行に起こるリズム異常の経過のうち虚邪と実邪についてモデル化することによって、五行リズムと生体統御機構との関係を検討することとした。
    その結果、五行の変化は常に全体に投影されており、この両者の制御機構が破綻することによって疾病が発生するというモデルを構築することができた.これにより、疾病の治療に当たっては疾病の五行的性質だけなく、その経過時期や患者の全体像を充分に考慮する必要があることが示唆された。
  • 向野 晃弘, 藤本 誠, 貝沼 茂三郎, 渡り 英俊, 柴原 直利, 嶋田 豊
    日本東洋医学雑誌
    2023年 74 巻 3 号 233-242
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/03
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    抑肝散加陳皮半夏が体感幻覚症やアパシーに有効であった症例を経験した。症例は66歳女性,主訴は喉のつまり感。3年前より喉のつまり感が出現。その後3回入院し,様々な漢方薬が無効で経口摂取困難となり,1年前より経鼻栄養を開始した。精神科にて体感幻覚症の診断で抗精神病薬が開始された。喉のつまり感が悪化しX年9月当科へ入院した。体重29kgとるいそう,低栄養状態で,体動困難,パーキンソニズム,認知機能障害,アパシーを認めた。通脈四逆湯にて歩行器歩行可能になったが,喉のつまり感は改善せず。抑肝散加陳皮半夏に転方2日後より発話量や笑顔が増え,意欲が向上した。エキス剤投与後に左の胸脇苦満が消失し,ゼリーを自分で摂取できるようになり独歩可能となった。転院8ヵ月後には固形物が経口摂取できるようになり,体重は41.5kgまで増加していた。抑肝散加陳皮半夏が体感幻覚症やアパシーに有効である可能性が考えられた。

  • 松下 嘉一
    全日本鍼灸学会雑誌
    2004年 54 巻 4 号 568-580
    発行日: 2004/08/01
    公開日: 2011/03/18
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    六世紀に仏経経典と共に中国医学が日本に紹介されて以来、日本の医学は中国医学をべ-スとして独自の発展を遂げてきました。従って、飛鳥時代から明治時代にいたる1300年間、日本の医学の中心は漢方・鍼灸でした。しかしながら、明治時代になり、当時の政府により西洋医学が制度化してからは、漢方・鍼灸は人為的に衰滅せしめられ、「時代後れ」あるいは「非科学的」という印象を与えられてしまいました。ところが、今日、漢方・鍼灸は諸外国の学者や国内の研究者により科学的な裏付けがなされ、次第に見直されつつあります。
    このように-旦衰退したかに見えた漢方・鍼灸は、現在再び新たな発展を遂げつつありますが、こうした東洋医学の復興の過程における千葉県の先達の貢献・業績は誠に多大なものがあります。本稿ではその先達の業績を思い起こしてみたいと思います。
    東洋医学の普及と研究は、今後、益々盛んになってくるものと期待されますが、私達はこうした先達の業績を忘れず、常に基礎を大切にして、互いに切磋琢磨していくことが必要です。
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