近年、日本の地方都市で市街地の郊外化が問題となっており、大都市郊外の駅前空間で人々が滞留する空間が求められている。本研究では、阪南市
尾崎駅
を対象に駅利用者の回遊行動を把握し、駅周辺の駐車場の利用実態を明らかにすることで大都市郊外の駅前空間のあり方を検討した。駅北側の大半、駅南側の7割は通過点としての利用、南側の3割は購買の拠点としての利用があった。また駐車場では駐車率が低い小規模の駐車場が多いことが分かった。かつてのような駅前空間にはならないが、現在も購買の拠点等の役割があり、駐車場の活用等を通じて自動車利用が主体となる大都市郊外においても賑わいのある駅前空間が期待できる。
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