本稿では,2010年9月10~12日に開催された第10回ビジュアル情報処理研究合宿(以下,本合宿)の開催結果を報告する.本合宿は『学生の学生による学生のための合宿』であり,学生同士での研究についての議論の場の提供と,大学の枠を超えたネットワークの形成を目的として,全国の学生有志により企画・運営が行われている.特に本年度は,『きっかけ』というキーワードを合宿のテーマにかかげ,参加者に対して,研究や就職に対する新しい発見や考え方が得られるような合宿を目指し,目玉の企画として,短時間で問題を解決するきっかけとなるグループディスカッションや,学生の今後の研究や就職について意見交換するための教員・社会人への質問会を実施した.アンケート結果では,参加者の9割近くから合宿は有意義なものであったとの回答が得られた.
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