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クエリ検索: "岡垣町立岡垣東中学校"
4件中 1-4の結果を表示しています
  • 甲斐 初美, 杉野 里紗
    日本科学教育学会研究会研究報告
    2016年 31 巻 2 号 21-26
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では,「様々なもののスケールを把握し,それをもとにして,他のもののスケールを推定することができるような概念」をスケール概念として定義づけ,これらのスケール概念に含まれる絶対的スケール概念と相対的スケール概念について整理し,小・中・高等学校理科を学んできた者がこれらのスケール概念をどの程度構築できているのかの調査を行うことによって,小・中・高等学校理科の生物領域における学習内容の系統性について検討していった。その結果,小・中・高等学校の理科学習を通じて,生物学におけるスケール概念を自然と獲得していくのは困難を極めることが明らかとなった。一方で,「肉眼で見ることのできる最小の長さは 0.2mm である」という情報や微生物の肉眼での観察経験などを結びつけたり,細胞小器官は細胞の構成物であるため,葉緑体よりも赤血球の方が大きいというような大きさの順序性について認識させたりすることは,スケール概念の構築に有効であることも明らかとなった。このようなスケール概念の構築という観点で,学習内容の系統性を図ることができれば,高分子としての DNA に対するイメージを定着させたり,顕微鏡で観察しているものの倍率感覚を養わせたりすることにも寄与すると考えられる。
  • -大学生のスケール概念の認識を中心に-
    梶原 久嗣, 杉野 里紗, 甲斐 初美
    日本科学教育学会研究会研究報告
    2017年 32 巻 2 号 7-12
    発行日: 2017/11/18
    公開日: 2018/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー

    本研究では,甲斐ら(2016)の先行研究から,絶対的スケール概念の構築には,「肉眼で見ることのできる最小の長さは0.2mm である。」というような,学習者の観察経験にもとづく情報の有用性が示されたことから,本研究では,顕微鏡での観察経験にもとづく情報を提示することの有効性を明らかにすること,また,それに加え,相対的スケール概念の構築に向けては,「生物の個体は器官があつまってできており,器官は組織があつまってできている。」のような生物の階層性を示唆するような情報を提示することの有効性を明らかにすることを目指して大学生を対象にスケール概念の認識について調査した。その結果,前回と今回の調査を通して,一部の学習者はDNA が実体のないものとして捉えている傾向があることが伺えた。今回の調査では,前回に比べるとそのような傾向は減少しているように見られるが,一方で,1m 以上と捉えたり,光学顕微鏡で見えるとして捉えていたりしている回答者が増えてしまっていた。この理由としては,DNA の抽出実験が教科書に記載され,実際に見たという経験が影響を与えていることが考えられる。また,観察経験に基づく情報が絶対的スケールの構築に効果があることがわかった。しかし,赤血球は実際より小さく捉えていることや,葉緑体を実際より大きく捉えていることから,どの倍率でどのくらいに見えたかという認識はあまりないと考えられる。したがって,観察・実験を行う際にも,顕微鏡で見えた大きさと倍率からどれくらいの大きさであるかを求めさせたり,大きさがある程度わかっているものを観察する際にどれくらいの倍率で観察するのが適切かを考えさせたりする活動などを行うことで絶対的スケール概念の構築を促すことができるのではないかと考えられる。

  • 山田 洋平, 小泉 令三, 中山 和彦, 宮原 紀子
    教育心理学研究
    2013年 61 巻 4 号 387-397
    発行日: 2013/12/30
    公開日: 2014/05/21
    ジャーナル フリー
     本研究の目的は, 小中学生用の自己評定による規範行動尺度を開発し, その発達的変化を横断的方法によって検討することである。小学3年生から中学3年生の児童生徒2,674名を対象に調査を実施した。まず, 小中学生用規範行動尺度を作成し, 信頼性と妥当性の検討を行った。その結果, 小中学生用規範行動尺度は, 「個人として遵守すべき行動」, 「対人間で遵守すべき行動」, 「対人間での望ましい行動」の3つの下位尺度からなることが示された。また, 尺度の内的整合性の検討, 確認的因子分析, 併存的妥当性の検討によって, 本尺度が一定の信頼性と妥当性を有することが示された。次に, 規範行動の発達的変化について検討した。分散分析の結果, (1) 規範行動は, 年齢とともに減少すること, (2) 男子の方が, 女子よりも低い学年段階で規範行動が減少することが示された。最後に, これらの発達的変化の結果について, 児童生徒の仲間関係の変化という観点から考察した。
  • 春野 修二
    美術教育学:美術科教育学会誌
    2012年 33 巻 375-387
    発行日: 2012/03/25
    公開日: 2017/06/12
    ジャーナル フリー
    近年,戦後と比較して美術科の授業時数は減少傾向にある。これに伴い,以前に比べ授業で多種多様な表現や鑑賞の体験をさせることが困難になってきている。だが,一つの題材内で主題を深く考えることを通して,様々な取り組みを関連付けながら工夫すれば,比較的短時間であっても多角的な視野からのアプローチが期待でき,子ども達に多くの経験をさせることが可能になるのではないだろうか。本稿でいう総合的造形表現とは,一つの題材で美術科内の幾つかの領域(絵画,彫刻,デザイン,工芸,鑑賞など)を横断しながら表現に向わせる内容のことである。具体的には,「モニュメントに託されたメッセージ〜未来へ続く私たちの塔〜」の実践において,パブリックアートとしての鑑賞,絵画的な視点からのランドスケープデザイン,彫刻や工芸,建築的視点などからのマッチの軸棒を活用したマケット制作を中学校(総7時間程度)で実践した。鑑賞をきっかけに主題を創出し,ドローイングからマケット制作を行った授業を検証するものである。
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