教育心理学研究
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原著
小中学生用規範行動自己評定尺度の開発と規範行動の発達的変化
山田 洋平小泉 令三中山 和彦宮原 紀子
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2013 年 61 巻 4 号 p. 387-397

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抄録

 本研究の目的は, 小中学生用の自己評定による規範行動尺度を開発し, その発達的変化を横断的方法によって検討することである。小学3年生から中学3年生の児童生徒2,674名を対象に調査を実施した。まず, 小中学生用規範行動尺度を作成し, 信頼性と妥当性の検討を行った。その結果, 小中学生用規範行動尺度は, 「個人として遵守すべき行動」, 「対人間で遵守すべき行動」, 「対人間での望ましい行動」の3つの下位尺度からなることが示された。また, 尺度の内的整合性の検討, 確認的因子分析, 併存的妥当性の検討によって, 本尺度が一定の信頼性と妥当性を有することが示された。次に, 規範行動の発達的変化について検討した。分散分析の結果, (1) 規範行動は, 年齢とともに減少すること, (2) 男子の方が, 女子よりも低い学年段階で規範行動が減少することが示された。最後に, これらの発達的変化の結果について, 児童生徒の仲間関係の変化という観点から考察した。

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© 2013 日本教育心理学会
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