詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "日本義歯ケア学会"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 藤本 けい子, 岩脇 有軌, 後藤 崇晴, 岸本 卓大, 永尾 寛, 市川 哲雄
    老年歯科医学
    2021年 36 巻 1 号 44-52
    発行日: 2021/06/30
    公開日: 2021/07/19
    ジャーナル フリー

     目的:ATP拭き取り検査キットを用いた口腔衛生状態不良の評価方法について,口腔機能低下症で示された評価法と比較し検討することを目的とした。

     方法:2019年10月から2020年4月までの間に徳島大学病院歯科にてメンテナンスを行っている高齢者102名に対し,残存歯数の測定および口腔衛生状態不良の検査を行った。口腔衛生状態不良の検査では,舌苔付着度(Tongue Coating Index,TCI),細菌数測定装置による細菌数測定,およびATP拭き取り検査キットによるATP+AMP量の測定を行った。被検体は来院時すぐに10 mLの水で5秒間含嗽を行って吐き出した含嗽溶液と綿棒で舌背部を拭ったものとした。また,口腔内の衛生状態の包括評価として,5段階で口腔粘膜および義歯の主観的評価を行った。

     結果:舌背部の測定に関して,ATP拭き取り検査値とTCIにおけるSpearmanの順位相関係数は0.374(p<0.001),TCIと細菌数における相関係数は0.429(p<0.001),細菌数とATP拭き取り検査値における相関係数は0.388(p<0.001)であった。また,包括評価に関して,口腔粘膜の衛生状態とATP拭き取り検査(舌背部),ATP拭き取り検査(含嗽溶液),TCI,細菌数(含嗽溶液)との相関係数はそれぞれ-0.257(p=0.009),-0.274(p=0.005),-0.209(p=0.035),-0.321(p=0.001)であった。義歯の衛生状態とATP拭き取り検査値(含嗽溶液),TCIとの相関係数はそれぞれ-0.317(p=0.001),-0.232(p=0.019)であった。

     結論:ATP拭き取り検査キットによる測定は,食物残渣などを含む総合的な口腔衛生状態不良を客観的に評価できる可能性が示唆された。

  • 濱田 泰三
    日本補綴歯科学会誌
    2019年 11 巻 3 号 181-186
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/07/30
    ジャーナル フリー

     平成30(2018)年,保険病名として口腔機能低下症が採用されてオーラルフレイルに関心が高まった.臨床現場では高齢化のはじまった1980 年頃から,老化とともに口腔機能の低下により教科書どおりにはいかない補綴の症例はみられた.汚れすぎた口腔内と汚れた義歯,口が乾き義歯を装着しにくい,噛む力が弱った,舌の動きが悪くなった,飲み込みが下手になったなど,いずれも今回の口腔機能低下症の兆候そのものである.これらの当時,教科書には書いてない患者さんの受療条件の変化に,臨床現場でいかに対応しようとして来たか,特にデンチャープラークコントロール,ソフトリライン,義歯と慣れについて,そして今後もいかに対処すべきかについて述べる.

  • 平場 晴斗, 竹内 義真, 金子 佳代子, 野間 昇
    日本歯科医学会連合雑誌
    2022年 1 巻 1 号 27-32
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/01/11
    ジャーナル オープンアクセス

    目的:日本国内における歯学系の和文学術雑誌の発行状況を明らかにするため調査した。

    材料と方法:本調査では,一般社団法人日本歯科医学会連合の会員学会,日本国内の大学歯学部および歯科大学,それら以外の一般社団法人日本歯学系学会協議会加入学会を対象とし,ホームページ,学術雑誌の投稿規程等を直接調査して必要な情報を得た。

    結果:調査した結果,2022年8月現在において,一般社団法人日本歯科医学会連合の正会員25学会から23誌,準会員21学会から21誌,賛助会員1学会から1誌,大学歯学部および歯科大学29学部から25誌,その他の一般社団法人日本歯学系学会協議会加入の22学会から22誌が発行されていた。全92誌のうち14誌は印刷体のみの発行であった。オンライン上に掲載の学術雑誌は,J-STAGEの利用(45誌)が最も多かった。また,投稿者を77誌が原則学会の会員に限定している一方で,閲覧者をインターネット上では72誌が非会員でも閲覧可能としていた。

    結論:研究者が研究成果を報告する際,オープンアクセス出版を行っている学術雑誌であるか否かは,閲覧や引用される機会の増加に繋がるため,研究者にとって投稿先を選択する基準となる。現在,和文誌の多くが投稿者と閲覧者を所属会員に限定されている。今後,各学術雑誌は国際基準のオープンアクセスにむけての二次利用における規程の整備の検討が必要とされる。

feedback
Top