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クエリ検索: "旭川市立愛宕中学校"
4件中 1-4の結果を表示しています
  • 大鹿 聖公, 水上 典美, 木村 直人
    生物教育
    2010年 51 巻 1-2 号 1-8
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/09/28
    ジャーナル フリー

    中学校理科第2分野「自然と人間」における食物連鎖の教材として,フクロウが未消化物を胃の中で固めて口から吐き出すペリットを用いた授業実践を行った.実践の結果,生徒は実際の動物の未消化物から動物の骨格を取り出すという活動を行うことによって,食物連鎖を,イメージや概念としてではなく,実際の体験として学習・理解することが出来るようになった.また,この体験を通して,生徒は食物連鎖の学習だけでなく,フクロウの形態や食性,生態についても学習し,授業前後においてそれらの変容がみられることが分かった.しかしながら,授業によって,フクロウが″糞″をしないと考える生徒の割合が増加するなど,いくつか課題もみられることがわかった.今後,それらを改善することでよりよいこの分野における実験観察教材として利用が可能である.

  • ~微生物による有機物の分解~
    新井 崇仁, 古屋 光一
    日本科学教育学会研究会研究報告
    2025年 39 巻 4 号 19-24
    発行日: 2025/03/09
    公開日: 2025/03/07
    研究報告書・技術報告書 フリー

    知識構成型ジグソー法による中学校3年生理科第2分野「分解者の働き」(微生物による有機物の分解)の授業を実施した.本実践では,課題を「排出物や生活排水,生ごみ,生物の死骸にふくまれる有機物はどうなるのだろうか」と設定した.まず,クラス全体と理科室の基本班により導入を行った.その後新たな班(エキスパートチーム)により,微生物による有機物の分解について独自の調査を行い,その結果を根拠として説明を構築し,微生物の働きについて推論させた.次に,理科室の基本班にもどりジグソー法を実施した.最終的にクロストークを行った.その結果,導入における解,エキスパートチームによる実験と構築した説明,ジグソー法による最終的な解を比較することで,実感を伴った質の高い表現の増加が見られた.以上の実践について報告する.

  • ―Project Wild (PW)を改良したアレンジ版活動教材「トンボ池を守ろう!」を使った授業実践から―
    大鹿 聖公, 大鹿 居依, 佐藤 崇之, 向 平和
    生物教育
    2009年 50 巻 1 号 1-10
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/09/28
    ジャーナル フリー

    本研究では,中学校理科第2分野「自然と人間」において,活動を通して環境保全について考えさせる教材として,環境教育プログラム「プロジェクト・ワイルド」を改良した教材を開発して,授業実践を行った.また,その実践を通して,教材の有効性や生徒の環境に対する興味・関心などについて評価した.授業では,生徒はさまざまな活動を行いながら,トンボを守るための町づくりを行った.実践の結果,生徒のほとんどが町づくり活動の授業に高い興味を示し,積極的に参加していた.生徒は,町づくりの中で,ロールプレイング,協同作業,プレゼンテーション,評価などの多様な活動を経験することで,科学的な技能を育成することができた.授業後,生徒は,環境保全に関して,さまざまな意見や考えを持つようになっていた.これらの結果から,本研究で開発した教材は,中学校理科の授業で有効に活用できることがわかった.また,これを活用することで,理科授業において環境教育を実践する可能性があることも期待される.

  • 高橋 一将, 大鹿 居依, 大鹿 聖公
    理科教育学研究
    2010年 51 巻 2 号 53-63
    発行日: 2010/11/05
    公開日: 2021/06/30
    ジャーナル フリー

    本研究では, 協働学習をプログラムに用いているミドルスクール用理科プログラムBSCS Science & Technology (以降S&Tとする)に着目し,プログラムにおける協働学習の位置付けと構造について明らかにした。そして, この協働学習を部分的に導人した授業実践を行い.その効果を明らかにした。S&Tの教科書分析から明らかになった協働学習の特徴は以下の5点である。(1) BSCSは,学習者の理科学習への効果と社会的スキル向上への効果を期待し,協働学習をプログラムを構成する原理に明確に位置付けていた。(2) 社会的スキルの活用に重点を置いていた。(3) 協働学習を授業へ導人しやすいように教師用教材を提供していた。(4) 教科書の構造と授業の進め方が協働学習の実施を促進するよう構成されていた。(5) 生徒に学習と協働の両方に責任を持たせていた。S&Tにおける協働学習を部分的に導入した授業実践を中学校1年生を対象に,2学期から3学期にかけてすべての理科授業で実施した。授業実践の前後でアンケート調査を行い, S&Tにおける協働学習の部分的導入授業の効果に対し以下の結果を得た。(1) 生徒の役割に対する必要性が向上した。(2) 生徒の班への貢献度,参加度,発言度が向上した。これらの結果から,S&Tの協働学習の理科授業における部分的導入の有効性が示された。特に,生徒の班学習における自己の有用性への認識を向上させたことは. S&Tの協働学習を理科授業に導人することに関して,今後さらなる効果が期待できることを示唆している。

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