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クエリ検索: "更年期と加齢のヘルスケア"
22件中 1-20の結果を表示しています
  • 塩原 みゆき
    日本家政学会誌
    2009年 60 巻 2 号 181-182
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/08/30
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  • 松崎 和代
    日本看護研究学会雑誌
    2014年 37 巻 3 号 3_277
    発行日: 2014/07/22
    公開日: 2018/11/03
    ジャーナル フリー
  • 宮地 清光, 猪原 明子
    日本内科学会雑誌
    2019年 108 巻 10 号 2107-2115
    発行日: 2019/10/10
    公開日: 2020/10/10
    ジャーナル フリー

    45~55歳の期間は更年期と呼ばれており,エストロゲン低下が女性特有の多彩な症状をもたらす.その症状に加え,朝のこわばり,手指の疼痛ならびに乾燥感があると,関節リウマチやSjögren症候群ではないかと心配し,内科医を訪れる患者が多い.関節の腫脹がなく,CRPの上昇がなければ,関節リウマチの可能性は少ないが,リウマチ反応がみられ,抗CCP抗体及び抗核抗体が陽性である場合は,適切な対応が必要である.閉経後であれば,ホルモン補充療法が有効であることが多い.

  • 竹内 久裕, 石川 輝明, 松本 文博, 田中 栄二, 中野 雅徳
    日本顎関節学会雑誌
    2011年 23 巻 2 号 83-89
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/08/01
    ジャーナル フリー
    目的:徳島大学病院で使用している顎機能レポートシステム記録から受診患者の特徴と経過を把握し,さらに臨床サンプルにおけるバイアスの影響について検討を行うことを目的とした。
    対象および方法:対象は徳島大学病院を顎関節症または関連疾患で受診し,顎機能レポートシステムに記録があり,なおかつ選択基準を満たした解析対象群1,083例(男女比1:2.4)と歯科診療部門をほぼ同期間に受診した一般初診患者群24,588例(男女比1:1.4)である。解析項目は年齢構成,男女比,受診期間などである。
    結果および考察:解析対象群の年齢構成は15~24歳と55~59歳にピークのある二峰性を示した。一般初診患者群との比較では,解析対象群の15~34歳が多い傾向を示す一方,60歳以上では少ない傾向を示し,男女比も有意に異なっていた(χ2検定:p<0.001)。年齢分布については,一般住民の年齢構成(総務省「平成17年国勢調査」)に対し一般初診患者群,解析対象群とも青壮年層で少ない傾向を示し,大学病院受診患者というサンプリングバイアスが見かけ上の二峰性を生じさせていた可能性が考えられた。経過としては90日以内で約80%,180日以内で約90%が診療終了となる一方,通院1年以上の長期症例が約5%存在した。
    結論:大学病院における顎関節症患者の特徴および経過について明らかにするとともに,サンプリングバイアスの影響について検討を行った。
  • 玉木 奈美, 久下 浩史, 辻 涼太
    全日本鍼灸学会雑誌
    2019年 69 巻 1 号 41-46
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/12/03
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  • ― 視覚障害実習生が肩こり患者に用いる有用な評価方法 ―
    近藤 宏, 栗原 勝美, 池田 隆博, 緒方 梨絵, 小沢 薫, 小溝 健靖, 佐藤 英彦, 田山 悦男, 永井 伸, 成島 朋美, 舛田 朋大, 右田 創, 三原 健朗, 添野 浩司, 森岡 健一
    理療教育研究
    2021年 43 巻 1 号 9-18
    発行日: 2021/03/31
    公開日: 2023/01/15
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】臨床実習において視覚障害を有する実習生があはき施術前後で用いるのに有 用な評価方法を明らかにし、臨床実習室に来所する肩こり患者の状況を把握する。 【方法】研究対象者は臨床実習の実習生46 人および肩こりを訴える臨床実習患者82 人。実習生は、患者に対して測定評価票を用いて測定した。臨床実習終了後、行っ た測定の困難度に関する質問票に回答した。患者の肩こりの状況はNeck Disability Index を用いて評価した。 【結果・考察】実習生は、指椎間距離の測定が最も難しいと感じていた。難しいと感じ た理由や内容は、測定時のテクニックに関連する点と視覚障害を要因とした点であっ た。臨床実習で毎回、測定評価し、計測の経験値を多く積むことにより、測定の困難 さは克服できることが示された。肩こり症状の程度は、中等度の者が約半数を占めた。 【結語】VAS を用いた肩こりの程度、NRS を用いた頚部動作時の症状の程度、指椎間 距離の評価は、臨床実習において視覚障害を有する実習生があはき施術の効果を評価 する際に有用である。また臨床実習室に来所する肩こり患者の状況を把握することが できた。
  • 星井 道代, 武田 文
    日本健康教育学会誌
    2008年 16 巻 3 号 110-116
    発行日: 2008/08/31
    公開日: 2010/03/19
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    目的: 1) 小・中学校で健康手帳がどのように使用されているか, 2) 小・中学校での健康手帳の使用歴が高校生用健康手帳に対する意識ならびに健康習慣と関連しているかを明らかにする.
    方法: 都内にある高校2校の1~3年生340名を対象に, 無記名自記式質問紙を用いた集合調査を実施した.調査項目は, 属性, 小・中学校での健康手帳の使用実態, 高校生用健康手帳に対する意識, 健康習慣とした.
    結果: 小・中学校での健康手帳の使用割合は約8割, 健康手帳の記録者は「学校の先生」が約5割, 保管場所は「学校」が約7割であった.健康診断結果が「現在も家にある」者は約4割, 「わからない」が約5割であった.健康診断結果記録が「今も必要」と思う者は, 約4割であった.高校生用健康手帳を使用したいと考える者は約3割で, 「小・中学校での健康手帳使用歴がある」, 「小・中学校での健康診断結果記録の保管が必要と考えている」ことと有意に関連していた.一方, 小・中学校での健康手帳使用歴と現在の健康習慣との関連は認められなかった.
    結論: 小・中学校の健康手帳の使用は, セルフケアの一手段となっていなかった.またその後の健康習慣の形成に関連していない可能性が示唆された.高校生用健康手帳の使用意志は, 小・中学校での健康手帳の使用歴や, 小・中学校での健康診断記録の重要性の認識と関連していた.これらのことから, 学校健康手帳の活用の工夫・改善が必要であること, 健康手帳の継続的な活用や自己の健康に対する意識を高める健康教育が重要であることが示唆された.
  • 田原 伊織, 宮崎 彰吾
    全日本鍼灸学会雑誌
    2021年 71 巻 1 号 4-12
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/10/28
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    【目的】シワは4割以上の中高年者が美容上の悩みとして抱えている。その予防・改善には、シワの溝が真皮に至る前に保湿成分を継続的に表皮内に送達し、水分の蒸散を防ぐ必要があるが、皮膚表面の角質層はバリア機能が高く、物質の透過性が極めて低い。本研究では、経皮的DDS技術の一つであるマイクロニードルから着想を得て、「小ジワ」 に対して散鍼術を行い、その直後に保湿成分を含む美容液を塗布した際の有効性、安全性について質の高いエビデンスを得ることを目的とした。 【研究デザイン】アウトカム評価者に対して割付結果を盲検化したランダム化比較試験。 【セッティング】単一施設試験。 【参加者】抗シワ製品評価ガイドラインのシワグレード(0:無い~7:著しく深い)において小ジワ(1~3)に該当し、適格基準を満たした25例。 【介入】介入群には、毎日1回、2週間、洗顔・消毒後に片側の目尻に鍼長0.3mmの円皮鍼を用いて、5回/秒程度の頻度で1分間タッピングした直後に指定の美容液を塗布するよう指示した。対照群には、鍼を抜去した円皮鍼を用いて介入群と同様のスキンケアを行うよう指示した。 【主要なアウトカム評価】主要なアウトカム評価項目はシワグレードとし、シワの評価に熟達した者が1/4値で評価した。なお、効能表現として、1未満の減少を軽減、1以上の減少を改善とした。 【主な結果】対照群では12例中3例(25%)が軽減したのに対して、介入群では13例中4例が改善、5例が軽減し、計9例(69%)で効能が認められ、リスク比は2.8(95%信頼区間:1.0~7.9、P =0.03) であった。 【結論】小ジワに対して円皮鍼で散鍼術を行い、直後に美容液を塗布するスキンケアを14日間行うと、わずかな痛みを伴うが約7割の対象者に効能が認められ、その割合は美容液を塗布するだけより約3倍であった。
  • 河野 由美子, 小泉 由美, 酒井 桂子, 久司 一葉, 岡山 未来, 坂井 恵子, 坪本 他喜子, 橋本 智美, 北本 福美
    日本看護研究学会雑誌
    2013年 36 巻 4 号 4_29-4_37
    発行日: 2013/09/01
    公開日: 2016/03/05
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     研究目的は,更年期女性を対象にタクティールケア(以後ケア)を実施し,生理的・心理的効果の有用性を検討することであった。対象者は研究協力公募で参加した45~55歳の女性12名。体温,脈拍,血圧,体表温度,自律神経活動(心拍変動のパワースペクトル解析)を生理的指標として,ケア介入前とケア終了直後,30分後,60分後を比較した。また,日本語版POMSを心理的指標として,ケア介入前とケア終了60分後を比較した。 
     結果,生理的指標において,脈拍数は終了直後,30分後,60分後で有意に減少した(p<.05)。前胸部と右外踝部の体表温度は,終了直後,30分後,60分後で有意に上昇した(p<.05)。副交感神経活動(HF)は,30分後,60分後に有意に活性化した(p<.05)。体温,血圧に有意差はなかった。また,心理的指標では,「緊張-不安」「抑うつ-落込み」「怒り-敵意」「疲労」「混乱」の各項目得点は,ケア終了後に有意に低下した(p<.05)。「活気」の項目は変化しなかった。
  • 鈴木 利人
    総合病院精神医学
    2018年 30 巻 4 号 319-326
    発行日: 2018/10/15
    公開日: 2024/03/22
    ジャーナル フリー

    周産期の女性の向精神薬使用の増加により,精神科医や患者は妊娠・授乳と精神疾患に関する適切な情報を獲得し,有効に還元することが求められている。そのためにヘルスリテラシーという能力,すなわち「自分に必要な情報を入手し,それを理解し評価したうえで上手に活用する」ことが求められるが,日本人は欧州人に比して苦手な傾向にある。 医療関係者,患者,行政の間で効果的にリスク・ベネフィット情報を共有し,適正なリスクコミュニケーションが行われるが,周産期メンタルヘルスではしばしば適正な選択が容易ではない状況が生まれる。これを克服するため,患者と精神科医はお互いの周産期メンタルヘルスリテラシーの向上が求められ,患者は医療者からの情報提供のほか,冊子や電話相談,インターネットを介して情報獲得に取り組む姿勢が必要である。他方,精神科医の周産期メンタルヘルスリテラシーを高めるための方法として,専門外来を設置することがあげられる。

  • 日本人間ドック学会 PMHPS実行委員会, 山門 實, 清瀬 闊, 笹森 典雄, 日野原 茂雄, 萎沢 利行, 高橋 英孝, 奈良 昌治
    人間ドック (Ningen Dock)
    2011年 25 巻 5 号 771-777
    発行日: 2011年
    公開日: 2013/07/31
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  • 露木 隆之, 岩渕 博史, 小澤 重幸, 鈴木 健司, 本間 義郎, 久保田 英朗
    歯科薬物療法
    2014年 33 巻 1 号 18-26
    発行日: 2014/04/01
    公開日: 2014/09/05
    ジャーナル フリー
    We examined whether decreased salivary secretion in patients with Sjögren's syndrome (SS) would be associated with their mental health. We also administered salivary secretion-promoting agents to patients with SS accompanied by decreased salivary secretion and examined whether increased salivary secretion improved their mental health. The subjects were 54 patients with SS who received cevimeline hydrochloride hydrate for 52 weeks. Mental health condition was evaluated on the basis of the General Health Questionnaire (GHQ) 30 score; a GHQ score of ≥7 was determined as neurosis. Subjective symptom scores and GHQ scores were measured before starting the medication and every 3 months subsequently. Of 54 patients, 36 (66.7%) were considered to have neurosis. No correlation was observed among GHQ30 scores, salivary secretion, and subjective symptom scores in patients with SS. However, among patients with neurosis, a significant correlation was observed between the improvement rate of GHQ30 scores before and after beginning the medication and the increase in salivary secretion in 7 patients who responded to cevimeline hydrochloride hydrate administration (R = 0.702, P = 0.036). These results indicated that a high proportion of patients with SS have neurosis, but it was not apparent whether decreased salivary secretion was a causative factor. However, the results suggested that it might be possible to improve mental health conditions when salivary secretion is sufficiently increased in patients with SS who also have neurosis.
  • 上妻 尚子, 田口 太郎, 樋口 マキヱ
    日本看護研究学会雑誌
    2022年 45 巻 4 号 4_737-4_747
    発行日: 2022/10/20
    公開日: 2022/10/20
    [早期公開] 公開日: 2022/08/03
    ジャーナル フリー

    目的:鍼治療は自律神経活動を調整し,更年期の女性が自覚する症状を緩和する効果があるかを検証した。方法:48名の更年期女性を,鍼治療の有無とほてりなどの症状の程度に応じて4群に分類した。実験中は看護師が見守りながら,鍼治療は7か所の経穴に10分間,1回/週の頻度で4回実施し,偽治療は同部位に鍼管のみで行った。24時間測定した自律神経活動を,心拍変動パワースペクトル解析法にて分析し,ほてり・発汗・冷えの症状は,Visual Analog Scale(VAS)で評価した。結果:実験─中等症群の夜間の副交感神経活動は上昇し,交感神経活動は低下した。また,ほてりの症状は4回の治療後に有意に軽減された。一方,中程度の発汗や冷えは,鍼治療の有無にかかわらず4回の治療後に有意に緩和された。結論:鍼治療と看護における「見守り」は,夜間の自律神経活動を調整し,ほてり・発汗・冷えの更年期症状を緩和することが示唆された。

  • 酒井 洋子, 土屋 八千代
    医療の質・安全学会誌
    2019年 14 巻 1 号 11-22
    発行日: 2019年
    公開日: 2023/10/31
    ジャーナル フリー
    目的:勤務中の看護師の更年期障害による業務への影響が潜在する危険となること,及びセルフケアとの関係を明らかにし,安全な役割遂行のための提言を行う.
    方法:医療機関に勤務する,器質的疾患や現病歴のない40 ~ 60 歳の更年期症状の経験を有し,同意を得られた看護師11 名を対象に半構成面接を実施し,修正版グランデッド・セオリー・アプローチにて分析した. 結果:分析の結果,32 概念,14 サブカテゴリー,7 カテゴリーが生成された.更年期にある看護師は様々な[困惑する心身の不調]を抱えており,その症状が業務に影響を及ぼし[リスクの潜在化]となる.そのことがミスへの恐怖感や自信喪失という[役割遂行困難な心理状態]を引き起こし,[リスクの顕在化]につながっていた. 自分なりの[セルフケアによる心身の調整]を行っているが,リスクの潜在化と役割遂行困難な心理状態に職場の[協働体制の不備]が重なることでリスクの顕在化は増大する.この為,学びの機会や思いをオープンにできる[協働体制づくり]の必要性が要望として挙げられた.
    考察:先行調査では更年期にある看護師のインシデントの要因として“慣れ”が指摘されているが,今回の結果より更年期障害が一つの要因となることが示唆された.医療安全を担保するためには更年期障害を有する看護師の支援が不可欠となる.
  • 女性の健康セミナーにおける効果の検討
    井上 理絵, 富岡 美佳
    山陽論叢
    2019年 25 巻 1-8
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/07/02
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】地域における更年期女性の健康セミナーを実践し,その効果と今後の健康支援の在り方について検討する。【方法】「女性のための健康セミナー」に参加した対象者20名に対し自記式質問紙調査を行った。調査内容は対象者の基本的属性,更年期自覚症の有無,更年期の知識,セミナー受講目的と満足度,更年期相談・治療への希望,とした。倫理的配慮として研究者が所属する機関の倫理審査を受け実施した。【結果】対象者の平均年齢は52.0歳(±14.1SD)であった。セミナー受講の理由は「更年期に関心がある」が70.0%と半数以上を占めていた。更年期の知識は「更年期以降のがん検診の必要性」「更年期症状の多様性」「更年期の治療法」については50~60%の人が知っていると回答したが,「更年期障害の診断方法」「閉経の定義」について知っていると回答したのは20%以下であり,知識に関する差が見られた。更年期相談・治療への希望を複数回答で聞いた結果,「更年期学習会の増加」が最も多く55.0%,次いで「婦人科受診のしやすさ」「更年期相談窓口の増加」が50.0%であった。自由記載内容を検討すると,<知識増加の希望><更年期に関する意識の変化>など7項目が確認できた。【考察】女性たちは, これから起こる更年期について関心が高いが,学習機会が少なく知識不足であることが明らかとなった。健康セミナーの継続や相談窓口の増加による健康支援拡大への需要が示唆された。
  • 森谷 敏夫
    女性心身医学
    2015年 19 巻 3 号 271-277
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/01/26
    ジャーナル フリー
  • 河端 恵美子
    女性心身医学
    2009年 14 巻 2 号 178-182
    発行日: 2009/10/31
    公開日: 2017/01/26
    ジャーナル フリー
    東京都立大塚病院「女性専用外来」で得た調査データや静岡県立大学短期大学部に開設した「更年期相談室」の運営から,更年期女性の不定愁訴に対する看護職が行う生活指導を中心としたヘルスケアについて検討した.その結果,看護職が行う,医療施設における更年期女性へのヘルスケアは,(1)患者の緊張を緩和し,コミュニケーションにより受診目的の明確化を図る,(2)女性の訴えに共感し,十分に話を聞き,精神症状の緩和を図る,(3)更年期医療,性差医療などの専門知識を収得し,診療後の治療内容や検査等についてコンプライアンスを図る,(4)受診機会を捉え,管理栄養士,薬剤師,臨床心理士,運動療法士等とも連携を図り,今後の患者のQOLの向上や健康管理のための保健指導による予防医療を実践する,の4項目に留意して実施することが必要である.一方,一般市民がおとずれる更年期相談室での(1)今,抱えている個々の問題点の明確化を行う,(2)個々の問題点の中から相談者が選択でき,実際にできる身体・精神面への助言を行う,(3)健康情報と医師の紹介などを含め,正確な情報提供と更年期に関する教育を行う,の3項目に留意して実施する必要がある.病院施設と更年期相談室とにおける看護職に求められるヘルスケアの違いは,病院施設における医師の診療方針に基づいた診療上の援助と更年期相談室における医療施設や対処法等の情報提供と言った点である.しかし,日常生活面における健康管理の指導においては,どちらにおいても継続的に看護職が主体的にかかわっていくことが必要である.その意味で,更年期女性のヘルスケアに関係する看護職は,更年期医療に対して関心を持ち,多くの知識を習得し,その上で,更年期女性や更年期以降の女性の健康管理にかかわっていくことが求められている.
  • 多田 美由貴, 岡久 玲子, 岩本 里織, 松下 恭子
    日本地域看護学会誌
    2021年 24 巻 3 号 13-22
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/24
    ジャーナル フリー

    目的:健康や医療に関する情報を入手,理解,評価,活用して健康に結びつくよりよい意思決定ができる力であるヘルスリテラシーが健康を決める力として注目されている.本研究では,乳幼児をもつ母親の育児に関するヘルスリテラシー(以下,育児リテラシー)を明確化することを目的とする.

    方法:A県の子育て支援施設を利用しており,育児リテラシーを発揮して育児ができていると推薦された乳幼児をもつ母親10人を研究参加者とした.半構成的面接調査を実施し,母親の育児リテラシーについて,質的帰納的に分析した.

    結果:乳幼児をもつ母親の育児リテラシーとして,【子育て情報にアンテナを張る】【複数の子育て情報源にアクセスする】【子育て情報を理解する】【子育て情報の信頼性を判断する】【自分や子どもに必要な子育て情報であるか判断する】【子育て情報を自分の子育てに取り入れる】の6つのカテゴリーが抽出された.

    考察:乳幼児をもつ母親の育児リテラシーの内容に特徴的な要素として【子育て情報にアンテナを張る】【自分や子どもに必要な子育て情報であるか判断する】の2カテゴリーが,ヘルスリテラシーに共通する要素として残り4カテゴリーが明確化された.保健師は,早期からの育児リテラシー教育とともに,育児相談等における環境づくりや根拠を基にしたアドバイス,また,母親に対するねぎらいの言葉をかける等の支援の必要性が示唆された.

  • 竹中 加奈枝, 酒井 ひろ子
    日本衛生学雑誌
    2021年 76 巻 論文ID: 20004
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/02
    ジャーナル フリー

    Objectives: The aim of this study was to clearly identify the relationships among health literacy, social determinants of health, health behaviors, menopausal symptoms, lifestyle-related diseases, and depression in healthy menopausal women.

    Method: A cross-sectional study was conducted using a questionnaire among menopausal women (45 to 60 years of age) who visited a facility offering various medical checkups to receive a specific medical checkup.

    Logistic regression was used to analyze the association of health literacy and social determinants of health with health behaviors for 162 subjects adjusted for age. Moreover, the association of several factors (health literacy, social determinants of health, and health behaviors) with menopausal symptoms, borderline zones for lifestyle-related diseases, and depression was also analyzed in the same way.

    Results: It was shown that educational history was associated with smoking habit with an age-adjusted odds ratio OR of 3.23 (95% confidence interval [CI]: 1.103–9.443). It was shown that health literacy was associated with smoking habit, age-adjusted OR 4.07 (95% CI: 1.337–12.388), menopausal symptoms, age-adjusted OR 2.48 (95% CI: 1.177–5.235), and depression, age-adjusted OR 6.24 (95% CI: 2.421–16.092).

    Conclusion: It was found that poor health literacy was associated with smoking habit and the severity of menopausal symptoms and depression.

  • 冨田 亮三, 細田 泰子, 紙野 雪香
    日本看護学教育学会誌
    2016年 25 巻 3 号 13-24
    発行日: 2016/03/01
    公開日: 2022/04/01
    ジャーナル フリー

    〔目的〕初期キャリア形成期の看護師におけるピア・コーチングの相互関係の構造を明らかにする。

    〔方法〕卒後3年目の看護師17名に同期入職の看護師におけるピア・コーチングの経験について半構成的面接を行い、修正版 Grounded Theory Approachで分析を行った。

    〔結果〕初期キャリア形成期の看護師は対等な立場にある同期を精神的な支えとし、苦楽をともにすることで仲間意識が強まり、〈同期の存在をエネルギーにする〉ことで《互いが無くてはならない存在となる》。さらに、同期との関わりを通じて〈互恵的にさらなる可能性を探る〉ことで〈同期を介してケアを再構成する〉ようになり、《互いの体験やものの見方を実践で統合し成長の糧とする》。

    〔考察〕初期キャリア形成期の看護師は、同期と一緒に試行錯誤することで関係性が深まり、互いに多くの学びを得ることができる。そのため、同期と協働する場を設定することの重要性が示唆された。

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