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クエリ検索: "東星学園小学校"
4件中 1-4の結果を表示しています
  • 萩野 友紀
    研究部紀要
    2023年 4 巻 4-6
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/08/17
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    小学校における理科では、工業技術に通ずる単元が極端に少ないように感じる。「技術立国日本」、「技術大国日本」という言葉が聞かれた割には、その礎となる「構造」や「機能」という用語は小学校の学習指導要領には「生物の構造と機能」という言葉があるだけである。工学的な意味合いではせいぜい、「てこのはたらき」の単元が残されているばかりである。以前、小学校の学習指導要領に存在した「滑車」、「輪軸」、「運動」、「衝突」、「加速度」なども中学校の単元に移行されている。 私自身が、機械工学科出身で小学校教諭というあまり類を見ない経歴であることと、最近、膝人工関節への入れ替え手術を受けたことがきっかけで、この授業を考えた。「生物の構造と機能」から、人工的な工学製品への置き換えについて考えることは、工学への足掛かりとして有効な手段だと感じた。さらに、人の膝の構造は複雑で、それぞれの構造部材がどのような機能を果たすのかを類推することは、まさしく、探求の課題として適切と考えた。
  • 萩野 友紀
    研究部紀要
    2021年 2 巻 5-10
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/08
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    小学校における理科では、論理的思考を深めることは重要な目的の一つである。ただ、「なぜだろう、どうしてなんだろう」という問いかけをするだけでは、論理的思考を深めることは困難であると感じている。論理的思考を深める為には、なんらかの仕掛けが必要と考えていた。 仕掛けの一つの方法として、「条件を設定して、使用できる道具・材料を限定することで、その枠の中で工夫させる」ことにより、自然に論理的思考を深められるのではないかと予測し、実践してみた。条件の中で最適解を模索させることにより、児童の思考が発散せずに、目標に向かっての模索を始められる。その際に、やってみたいという意欲を高められ、達成感が得られるような目標でないと思考を深める動機付けにはならない。
  • 導入が授業を貫く柱になる
    萩野 友紀
    研究部紀要
    2020年 1 巻 6-11
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/07/21
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    小学校5年生理科の単元で「ふりこ」が取り上げられているが、児童の身近には「ふりこ」を利用したものが極端に少なくなっている。せいぜいピアノを習っている児童がメトロノームを使っている程度である。さらに、この単元では、「計測技術の習得」が主眼に置かれることが多く、指示通りに児童が実験を繰り返していくような授業になりがちであった。 そこで、教材を自作し、多数の「ふりこ」を同時に振らすことで、「ふりこ」の性質を直感的につかめる教材を開発した。この教材を用いることで、児童自らが探求しながら「ふりこの性質」を発見していくことができるようになった。
  • 坂元 美緒
    研究部紀要
    2024年 5 巻 1-5
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/06
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    2023年はようやく対面での部会が再開し、再スタートの年になりました。 これまで理科研究部では、その教科特性から、専門性をもった先生方による個性が光る授業の公開や、新規性のある教材発表の場が多くありました。しかし、その反面、日常の授業についてじっくりと語り合う機会は少なく、各校の子どもたちの実態や普段の授業での子どもたちの能力、思考の変容など、理科の授業が与える内面的・永続的な能力に焦点を当てて、先生方と議論する場はあまりなかったように感じます。 私学には、それぞれに他校にはない校風や個性があり、特に理科では、各校の先生方の専門性がその学校が誇る理科教育として光を放っています。 しかし、目の前にいる子どもたちはどうでしょうか。個性の違いはあるにせよ、どの学校の子どもたちも同世代を生きる同じ子どもたちです。 コロナ禍を経て、VUCAの時代を生きていく彼らには、進化し続ける技術や社会情勢の中、新しいものを積極的に受け入れ「探究していく力」や、様々な社会課題に立ち向かう揺るぎない判断力、そしてその先にある人間にしかできない「創造」を生み出す力が必要とされています。 探究的な姿勢や創造性は、様々な未知の自然現象との出会いや直接体験の場が用意されている、理科でこそ育まれるものです。 今、目の前にいる子どもたちに必要な教育は、私たち教員の専門性の中に答えがあるのではなく、子どもたちの内面的・永続的な力、探究心や創造性を引き出すといった高次元の教育活動の中に答えがあります。内面的な力は、単発的な特別な授業から育まれるのではなく、日々の授業展開や子どもたちとの日常的なやりとりといった、ごく当たり前の毎日の教育活動によって積み上げられていくものであると考えます。 今年度から、主任も一新し、新たに部会目標として「56校の先生方全員で協働的に授業を創っていく」、そして「互いに育て、成長していける研究部」という2つの目標を掲げました。 今の理科研究部が目指す先は、それぞれの個性や専門性をもった先生方が普段の授業について本気で語り合い、各校の子どもたちの内面的・永続的な力を引き出す理科教育の在り方について56校の理科好きな先生方の英知を結集し、私学らしい理科教育の「実践的な答え」を出すことです。そして、その研究成果を後世に残るものとして、しっかりと積み上げていければと考えています。 地に足のついた実践的な語り合いからこそ、子どもたちが本気で「おもしろいと思える日々の授業」が生まれていくものと信じます この理科研究部紀要は、先生方の各校での実践研究を研究部内で共有すると共に、私学理科教育のさらなる発展を目指して、その成果を後世に残していく大切な記録です。
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