証券業界では、バブル崩壊後の日本経済や株式市場の停滞、リーマンショックの影響により国内営業部門の不振が続いている。そのため、ここ数年間、合併・吸収、倒産があり、証券会社の数が2008年の322社から2016年には260社まで減少している。
本報告では、証券会社が生き残っていくための経営戦略について考察する。特に厳しい経営環境にある中堅の証券会社に関して採り上げる。具体的には、藍澤証券、いちよし証券の中堅証券会社に重点を置き、野村證券や大和証券などの大手証券会社と差別化する特色のある戦略を考察していく。
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