本研究は、自主管理チームのメンバーには政治的スキルが必要であるという前提に基づき、メンバーの政治的スキルと職務パフォーマンスの関係につき検証する。達成志向モチベーション、自主管理の程度、向社会モチベーションのそれぞれが、政治的スキルと職務パフォーマンスとの関係に正の影響を与えるという仮説を設定した。調査の結果、政治的スキルと職務パフォーマンスとの関係に正の影響を与えるのは、自主管理の程度であることが明らかになり、自主管理の程度が高い場合に、政治スキルが低いメンバーだと職務パフォーマンスが大きく落ちる可能性がある旨が示唆された。本研究は、自主管理チームの効率的な運営に関する理論に貢献するとともに、実務に対して、チームの自律性の程度を高める場合には、政治的スキルを有するチームメンバーを選抜することが必要であることを示唆する。
早期公開
本稿は、経営資源が限られている小規模な地場産品家族企業の中に、なぜ自社製品の輸出を実現できる企業があるのか、どのように外国市場参入という困難な海外事業を成功させるのか、そのプロセスと背後にあるメカニズムについて考察したものである。直接輸出を実現した希少な企業1社を取り上げて、なぜ、どのようにして外国市場参入を成功させたのか、動態的な国際化プロセスを長期に観察した。その結果、そこにおいて境界連結役割という概念が有用な視点となり得ることを論じる。
経営学で考える(14)
経営学で考える(13)
経営学で考える(12)
筋が悪いリサーチクエスチョンとは何か?
公開日: 2017/02/25 | 15 巻 10 号 p. 509-522
大木 清弘
積水化学工業による管路更生事業の展開
公開日: 2017/03/03 | 11 巻 2 号 p. 85-116
上田 絵未, 天野 倫文
トヨタのグローバル・サプライチェーン・マネジメント
公開日: 2017/02/25 | 15 巻 4 号 p. 209-230
富野 貴弘, 新宅 純二郎, 小林 美月
ケース・スタディ方法論:どのアプローチを選ぶか
公開日: 2016/08/01 | 12 巻 1 号 p. 41-68
横澤 公道, 辺 成祐, 向井 悠一朗
目指すべき多角化戦略とは何だったのか?:Rumelt 研究再考
公開日: 2018/02/25 | 9 巻 4 号 p. 243-264
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