ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ (GPC) の検量線が, 分子量の対数と保持容量との間に直線関係を有することは, 溶出パターンの信頼性から考えて大切なことである。従来そのために, permeabilityの果なったゲルカラムを複数本接続する方法がとられてきたが, それでもなお, 数百万から数百までの分子章領域にわたって直線関係を有するカラム系の選択は困難な場合が多い。筆者らは数種類のゲルを, あらかじめ適当な比で混合してカラムに充てんする方法によって, 1本のカラムでも広い分子量領域で直線関係を有するMixed Gel Columnを得た。混合比は, セル・レスポンスの補正を行なえば検量線間に加算性がなりたつことから, 作図によって決定することができる。また, 検量線が直線の場合とそうでない場合とでの溶出パターンの比較を行ない, 直線関係が必要なことを確かめた。
																			
抄録全体を表示