ソーシャルメディアの普及に伴い,ソーシャルメディアをマーケティングやイメージアップ,支持獲得等のツールとして活用しようという動きが活発化してきている.本論文は,ソーシャルメディアにおける支持獲得方法の構築に向け,アイドルグループであるAKB48に注目し,ソーシャルメディア上でのファンについて,投稿当たり平均ファン数や熱心度という指標を定義し,基礎的な分析を行った.その結果,ソーシャルメディア上でのファンの数の大小は,実世界における人気投票の結果と対応していること,人気の低いメンバーのファンは,その他大勢のメンバーのファンでもある確率が大きくなることが明らかとなった.また,メンバー間でのファンの類似度や,ファンの遷移を利用したネットワークの構築も行った.
抄録全体を表示