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クエリ検索: "横谷亮"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • *野崎 裕美, 横谷 亮, 佐々木 啓, 伊藤 浩太, 奥村 佳奈子, 中山 拓生, 石川 典子, 古川 正敏, 平田 真理子, 堀本 政夫, 松浦 正男
    日本毒性学会学術年会
    2014年 41.1 巻 P-141
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/26
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    【目的】我々は特殊精製飼料(飼料A)を用いて,脂肪肝の形成や内臓脂肪の増加等を示す食餌性肥満動物モデルを作出し,昨年の本学術年会において,コレステロール吸収阻害剤に対する本モデルの有用性について報告した.今回,脂質代謝や糖代謝の改善,体脂肪低減等の作用が報告されている難消化性デキストリンを用いて本モデルの有用性について検討したので報告する.
    【方法】5週齢のSD系雄ラット各群8匹を用いて,飼料Aを28日間自由に摂取させた群(モデル群)および飼料Aの摂取と同時に5%難消化性デキストリンを飲水投与した群(投与群)を設け,対照群には標準飼料を摂取させた.体重および摂餌量を定期的に測定し,投与28日の翌日に剖検し,血液生化学的検査,器官および脂肪重量測定および病理組織学的検査を実施した.また,肝臓の脂肪蓄積について,肝細胞の空胞化の程度をスコア化して評価した.
    【結果・考察】モデル群は対照群に比べて血中総コレステロール(T-Cho)およびLDLコレステロールが高値となり,中性脂肪(TG)も高値傾向を示した.また,モデル群の肝臓は黄白色化し,肝臓重量,内臓脂肪および皮下脂肪重量が増加した.投与群ではモデル群に比べて,血中TGの低値およびT-Choの低値傾向,さらに皮下脂肪および内臓脂肪重量の増加抑制傾向が認められた.投与群の肝臓重量では,モデル群と比べて差はみられなかったものの,肝細胞の空胞化は低下傾向を示した.以上より,飼料Aを摂取させた食餌性肥満動物モデルを用いて,難消化性デキストリンによる脂質代謝改善作用および体脂肪低減作用を確認する結果が得られたことから,これらの作用に対する評価において本モデルは有用であることが示唆された.
  • *横谷 亮, 野崎 裕美, 奥村 佳奈子, 中山 拓生, 石川 典子, 平田 真理子, 木口 雅夫, 溝口 定之, 百瀬 清一, 堀本 政夫, 松浦 正男
    日本毒性学会学術年会
    2012年 39.1 巻 P-221
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/24
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】近年、抗肥満作用を有する医薬品や機能性食品の開発が盛んに行われるようになり、実験動物を用いた抗肥満作用評価のニーズが高まっている。そこで我々は、アシドーシス、脂肪肝および内臓脂肪増加を誘発する飼料Aをラットに摂取させ、ヒトの肥満状態により近い食餌性肥満動物モデルの作出を最終目標として、種々の検討を行っている。今回は、この飼料Aによるラットの系統間への影響について比較検討を行った。
    【方法】5週齢のCrlj:WI、Crl:CD(SD)、Slc:SDの3系統の雄ラットを用いて、1群6匹に飼料として通常食(CRF-1)または飼料Aを28日間自由に摂取させ、体重および摂餌量を定期的に測定した。摂餌28日翌日に剖検し、主要臓器重量測定、血液化学的検査、病理組織学的検査を行った。各系統の試験実施時期は異なっていることから、系統間の比較に際しては、各系統の飼料A群の値をそれぞれの系統の通常食群の値で除した数値を指標とした。また、他施設で実験されたSlc:SDのデータについても併せて比較した。
    【結果・考察】通常食群と比較して、飼料A群ではどの系統でも体重、肝臓、内臓脂肪重量の増加、脂肪肝ならびにLDL/HDL値の上昇などがみられた。また、Slc:SDでも同様な結果が得られ施設間の差はみられなかった。これらの結果を元に、飼料Aの影響を系統間で比較したところ、体重、摂餌量、肝臓重量、内臓脂肪重量、血中脂質、AST、ALT、ALPに系統差がみられ、特にCrl:CD(SD)の肥満化の程度は他の系統に比べ弱いと考えられた。飼料Aによる肥満化の程度に系統差が生じた要因として、摂餌量や血中脂質などで系統差がみられたことから、餌の嗜好性、肝臓での脂質・エネルギー代謝などの複合要因による影響が考えられた。以上より、本飼料による肥満の程度に系統差がみられたことから、本飼料のような栄養組成による食餌性肥満動物モデルの作出に際しては系統での比較検討も重要であることが示唆された。
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