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クエリ検索: "正慶孝"
11件中 1-11の結果を表示しています
  • ベルの知識人論とニューヨーク知識人
    清水 晋作
    社会学研究
    2015年 96 巻 63-82
    発行日: 2015/07/10
    公開日: 2022/01/21
    ジャーナル フリー

     本稿は、知識人ダニエル・ベルの死がもつ意味を考察し、ベルの知識人論を検討することによって、「知識人の死」というテーマについて論じる。ベルは、二〇一一年一月に亡くなったが、「公共知識人」と評されるニューヨーク知識人の一員であり、さらにはその知識社会における中心的存在であった。R・ジャコビーは、ベルを含む同世代のニューヨーク知識人たちを「最後の知識人」と評価した。知識人として「公衆」に訴えかけるスタイルをとった最後の世代という意味である。

     ベルの知識人論において、ニューヨーク知識人の特徴が示される。ニューヨーク知識人たちが共通にもつ特徴は、イデオロギーを掲げ、疎外の感覚をもち、思想闘争に参画してきたことである。ただしベル自身は、他のニューヨーク知識人と比べて、関心と活動の範囲が広く、特異な位置を占めていた。ベルは、公共政策の領域に深く関わり、政策レベルの論争に踏み込むことがしばしばあった。そのうえで、強い理論的志向を併せもち、彼の究極的意図は、社会学理論の再構築にあった。

     知的専門分化が進み、そうした知的状況への批判として「公共社会学」について活発に議論される時代にこそ、「公共知識人」として評価されるベルやニューヨーク知識人の足跡を辿ることに意義があろう。

  •  
    間淵 領吾
    理論と方法
    2002年 17 巻 1 号 3-22
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
     「日本人は、他国民と比較すると同質的であり、国民のあいだにコンセンサスが形成されている」と主張されることが多い。しかし、ここで「日本人同質論」と呼ぶことにするこの種の主張は、少数の事例から推論された場合が多い。一方、大規模なランダムサンプルを対象とした世論調査データによって、同一の質問内容に対する各国民の回答を計量的に分析し、この主張を検討した研究は見当たらない。そこで、国際共同世論調査であるISSP調査と世界価値観調査のデータを分析し、日本人同質論の検証を試みた。その結果、日本人の意識は必ずしも他国民より特に同質的とは言えず、家族・ジェンダー意識、政府役割観、職業意識についてはむしろ同質性が低い場合もあることがわかった。
  • 多文化化と情報化された文化
    川崎 賢一
    社会学評論
    1994年 44 巻 4 号 430-444
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/04/23
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は、いわゆる情報化が多文化主義あるいは多文化化を可能にする条件を検討することである。そのために、情報化とは何か、情報化された文化の特色について説明した後、その文化をリードする階層とメカニズム、支配される側の問題を指摘する。次に、多文化化と情報化の接点を探り、情報教育・エスニックメディア・機械翻訳などを具体的に分析する。そして、最後に、情報化は多文化化を本当に可能にするかを検討する。結論として、情報化は多文化化を支える条件にもなりうることを述べる。しかし、情報化は多くの可能性を持ちつつ、その運用は政治的・経済的条件により左右される。従来と異なるのは、同時には存在しにくかった、普遍主義・ナショナリズム・エスニシティの追求が、情報化により、並立するようになったことを指摘する。
  • ―イラン・イスラーム共和国の場合
    松永 泰行
    日本比較政治学会年報
    2002年 4 巻 67-95
    発行日: 2002/06/25
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
  • 井上 圭二
    Journal of UOEH
    1992年 14 巻 4 号 305-313
    発行日: 1992/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    情報化社会の進展とともに, 近年, 事務労働の領域ではOA化が急速に進展している. 本稿では, OA化の進展がホワイトカラーに与える影響を, とくにホワイトカラーの地位の変化の側面からみてみた. 考察の結果, OA化が進展するにつれ, 専門的技術職層の機能および重要性が増し, ライン管理者の機能が縮小化する方向にあることがわかる. つまり, 中間管理層の主要な職務であった計画, 決定といった職務のかなりの部分が専門的技術職層に吸収されてゆくのである. その結果, 中間管理層のうちより少数の者は重大な意思決定に参与するレベルへと上昇するが, 残りの大多数の者は定型的業務を遂行する位置に下ることになろう. またOA化の進展につれ, 一方に高度に知的で創造的な仕事に従事するホワイトカラーと, 他方ではコンピュータ化に伴う単純補助労働に従事する一般事務労働者をもつくりだしている. こうして, ホワイトカラー層の階層分化が生じている.
  • R・ホーフスタッターの議論を手がかりとして
    清水 晋作
    社会学研究
    2019年 103 巻 21-43
    発行日: 2019/10/16
    公開日: 2021/10/24
    ジャーナル フリー

     「ポスト真実」、特に「トランプ現象」を受けて、本稿は、ホーフスタッターの「反知性主義」論に依拠して、アメリカン・デモクラシーおよび民主主義の課題とゆくえを展望する。「トランプ現象」をめぐっては多くの議論や解釈がなされており、「ポピュリズム」、「グローバリズム/反グローバリズム」などの文脈で論じられることが多いように思われる。筆者は、「トランプ現象」を理解するために、ホーフスタッターが『アメリカの反知性主義』において展開した議論が有効であると考えている。本稿では、ホーフスタッターが「ニューヨーク知識人」の一員であったことから、ニューヨーク知識人としての側面にも着目しつつ、反知性主義についての彼の考察を通じて、「ポスト真実と民主主義のゆくえ」を展望したい。

     本稿の議論は以下のように進める。第一節では、ホーフスタッターが属していたニューヨーク知識社会について概観し、ホーフスタッターの反知性主義論はマッカーシズムを背景に書かれたことを確認する。第二節では、さらにホーフスタッターを含めた「ニューヨーク知識人」のマッカーシズム論を考察し、ホーフスタッターの議論の内容と背景を理解する一助としたい。特にR・ホーフスタッター、S・M・リプセット、D・ベルの分析を取り上げる。第三~五節において、ホーフスタッターの『アメリカの反知性主義』の議論を追いかけながら、アメリカン・デモクラシーの特質について検討する。

  • オンサワンチャイ ナウィット, 桑原 正慶, 布野 修司
    日本建築学会計画系論文集
    2006年 71 巻 601 号 25-31
    発行日: 2006/03/30
    公開日: 2017/02/17
    ジャーナル フリー
    Clarifying the process of urban formation and characteristics of living environment in old town of Ayutthaya, this paper discusses the form of townhouses in Thailand. The research this paper is based on tries to compare forms of shophouses in Thailand with those in other regions of Southeast Asia and southern China. The previous paper clarified the typology and its transformation of shophouse in Ratanakosin area in Bangkok. In this paper, authors selected Ayutthaya to consider the formation of urban tissues and its transformation. Ayutthaya is well known as a World Heritage Historic City with many ancient monuments. One of major focuses of this paper is what and how the townhouse was introduced in Thailand. The paper is composed by historical analysis of the process of establishment and development of Ayutthaya and considerations on block formation and typology of shophouse. Analyzing the characteristics of housing conditions and form of house plan, the paper suggests that shophouse in Ayutthaya is gradually changing to modern form.
  • 曲 雪寒
    法政論叢
    2009年 45 巻 2 号 27-45
    発行日: 2009/05/15
    公開日: 2017/11/01
    ジャーナル フリー
    In today's world of economic globalization, information and money exchange has developed at an astoundingly rapid pace. And the things we exchange have become more and more able to cross country borders unhindered. This has created what we have come to call the 'internationalization of crime'. The current ease of money exchange in particular, has lead to an increase in money laundering by organized crime, but drug trafficking, bribery, and unfair and fraudulent trading of company stocks and shares is also rampant. While the problems are international ones, and are certaintly not limited to one country, this article will consider and focus on the issuer particular to modern day China. A global solution will be necessary if lawmakers hope to regain ground lost to the criminal underworld.
  • 富田 与
    四日市大学論集
    2003年 16 巻 1 号 155-172
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2019/12/01
    ジャーナル フリー
  • 富田 与
    四日市大学論集
    1997年 10 巻 1 号 157-175
    発行日: 1997/09/01
    公開日: 2019/12/01
    ジャーナル フリー
  • 深井 人詩, 目黒 聰子
    図書館学会年報
    1978年 24 巻 4 号 170-208
    発行日: 1978年
    公開日: 2022/10/07
    ジャーナル フリー
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