昭和30年代後半から始まったニュータウン開発に伴って造成された緑地について, その歴史的変遷, 緑地の意義・分類・機能等を述べ, また, 緑地造成の特徴についても簡単に触れた。さらに, 都市緑地と農村緑地としての生産緑地・自然緑地とを比較し, 最近の農業.農村における緑地のあり方を浮き彫りにした。最後に, ニュータウン開発に伴う自然環境融和型の緑地造成について, 対象地を台地域, 丘陵域並びに山地域のように地形的に区分し, 公園緑地率, 保全率, 土地改変度, 有効宅地率, 住宅供給率および人口密度等の評価指標を取上げ, 各々に基づいて, 各区分ごとの特徴を整理し, 宅地開発の際の緑地の計画・設計・施工の参考とした。
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