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クエリ検索: "浜松学芸中学校・高等学校"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • ―教材に着目して―
    杉山 紗里奈, 内海 志典
    理科教育学研究
    2022年 63 巻 2 号 311-322
    発行日: 2022/11/30
    公開日: 2022/11/30
    ジャーナル フリー

    STEM教育は,過去10~20年,国際的に注目を集めている。オーストラリアにおいても,STEM教育が推進され,独自のSTEM教育を行っている。しかしながら,わが国において,オーストラリアのSTEM教育に関する研究は極めて少ない。特に,オーストラリアの中等教育科学におけるSTEM教育の活動内容に着目した先行研究は見られない。そこで,本研究では,オーストラリアの中等教育科学におけるSTEM教育の教材「水のゲーム」と「フィルム・キャニスター・ロケット」について分析し,その活動に見られる特徴について検討した。その結果,それらの教材の特徴として,次の5つの活動の特徴が見られた。(1)授業の序盤に,活動全体の中心となる問題を取り扱う。(2)グループで議論し,調査方法や解決策,改善策に関するアイデアを出す。(3)実施した解決策や調査方法について,基準を用いて評価し,改善策を考え,改善する。(4)解決策や調査結果を外化し,他者に向けて伝達する。(5)授業の終盤に,活動全体を振り返り,自己評価を行う。本研究で明らかにしたこれら5つの活動の特徴は,わが国でSTEM教育を導入する際の示唆となる。

  • ―オーストラリアン・カリキュラムと学習領域の統合―
    杉山 紗里奈, 内海 志典
    理科教育学研究
    2022年 63 巻 2 号 299-310
    発行日: 2022/11/30
    公開日: 2022/11/30
    ジャーナル フリー

    わが国において,STEM教育への関心が高まっている。しかし,わが国における諸外国のSTEM教育の研究は,アメリカやイギリスに着目したものが多く,オーストラリアに関する研究は極めて少ない。そこで,本研究では,オーストラリアン・カリキュラム評価報告機関(ACARA)が開発したオーストラリアン・カリキュラム(AC)を中心として分析し,オーストラリアにおけるSTEM教育の特徴について検討した。その結果,オーストラリアにおけるSTEM教育の特徴として,次の3点が挙げられる。(1)STEM教育は,科学,技術,数学の各学習領域の中に位置づけられている。(2)エンジニアリングは,技術の中に内包されている。(3)一般に,カリキュラムの統合の度合いは低いが,指導書“STEM Connections Workbook”のプロセスに従って授業設計をすることで,統合の度合いが中程度もしくは高い状態になっている。わが国でも,理科,技術,数学が個別の教科として存在しているため,オーストラリアのSTEM教育のアプローチは,わが国でSTEM教育を実践する際の参考となることが示唆される。

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