硫黄は無機酸化物系材料に代わる蓄電池の正極活物質として注目されているが、充放電の過程で反応中間体が電解液に溶出しやすく、クーロン効率の向上は長年の課題だった。これに対し、横浜国立大学先端科学高等研究院の
サイズ分布の狭い架橋高分子微粒子が規則構造を形成している,微粒子集積フィルムを調製した。このフィルムを液状モノマー中に膨潤させることで構造色を発色させ,さらにモノマーを重合することで,微粒子集積フィルムならびにその構造色を高分子マトリックス中に固定化した。ゴム状の高分子マトリックスを用いた「構造色エラストマー」では,室温において大変形が可能で,変形歪みにともない構造色も変化する,歪応答性の構造色変化を示した。歪みと構造色波長の関係から,構造色変化の機構について検討した結果について紹介する。
近年,液晶はディスプレイを中心に幅広い分野で注目されている物質である。パソコンやテレビ,スマートフォンといった電子機器の普及で,液晶という言葉は知っているものの,液晶がどういった物質であるかを理解している人は,専門に扱っている人を除いて,少ないのではないかと思う。本稿では,初めに液晶の歴史を紹介し,次に液晶の基礎知識をディスプレイに応用されている技術を中心に解説する。
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