本報告では,森林のレク利用者の森林に対する意識と,一般市民の森林に対する意識の違いを明らかにすることを目的としている。大阪府の森林の多い上流域と都市化された下流域において住民を対象に1996年12月に行った調査結果と,森林そのものがレクリエーションに利用され,リピーターが多い京都大学芦生
演習林
において訪問者,利用者を対象に1997年5月および8月に行った調査結果との比較を行い,次の点が明らかになった。1)芦生
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利用者と実際に林業をしている上流域の人とでは森林に対する意識が異なる。2)芦生
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利用者は都市化された下流域の人と同様に,環境を改善し動植物の生きる権利を守ろうとする気持ちが強い。3)芦生
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利用者の中でも特にリピーターは,森林に関する情報への関心が高く,森林の機能や自然力を高く評価している。
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