Exchange Curent(交換電流)の問題はSiegert(1937),Villars(1947),Sachs(1948),Miyazawa(1951)などの先駆的な仕事以来最近に至るまで大きな進歩はなかった,いわば腐りかかった問題であるが,腐り方にも色々あって,若しかすると醗酵しているのではないかと思われる。こゝでは電磁相互作用におけるExchange Currentの問題,特にSachsモーメントとE1(電気双極)sum ruleの関連について解説し,軽い核における一つの問題を提起する。
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